20世紀を代表するコメディ映画「ピンク・パンサー」。その人気の秘密は???
2019年1月11日 更新

20世紀を代表するコメディ映画「ピンク・パンサー」。その人気の秘密は???

印象的なテーマソングに愛嬌溢れるアニメのキャラクター。1964年の劇場公開以降コメディ映画として今なお人気の「ピンク・パンサー」で忘れられないのは、ピーター・セラーズ演じる初代のクルーゾー警部。その人気の秘密をたっぷりと知って頂きましょう。

3,416 view

ピンク・パンサー

イギリス映画でシリーズものといえば、真っ先に思いつくのは007シリーズでしょうか?最近であればハリーポッターかもしれませんね。が、しかし、ピンクパンサーを忘れてはいけません。一度見てしまうと忘れようにも忘れられない映画、それがピンクパンサーです。

先ずヘンリー・マンシーニのテーマ曲が印象的ですね。

The Pink Panther (1963) - Main Title [16:9]

テーマ曲と共に出てくるアニメのキャラクターも大人気となり、ピンクパンサーとして知られていますが、そもそもピンクパンサーとは内部にピンクの豹が浮かび上がるダイヤモンドのことなんです。
そして、主役はピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部です。
ピーター・セラーズ

ピーター・セラーズ

本名:Richard Henry Sellers
生年月日:1925年9月8日
没年月日:1980年7月24日(54歳没)
国籍:イギリス
クルーゾー警部、テーマ曲、アニメとどれも大ヒットしたピンクパンサーは、ピーター・セラーズが亡くなるまで6作作られ、その後も主役を変え現在のところ2009年まで作られ続けています。

ピンクの豹 The Pink Panther

「ピンク・パンサー」といえば、やはりクルーゾー警部。演じたピーター・セラーズを抜きに語ることは出来ません。第1作は1964年に公開された「ピンクの豹」。ですが、主役はピーター・セラーズのクルーゾー警部ではなく、名優デヴィッド・ニーヴン演じるイギリス貴族のチャールズ・リットン卿です。
ピンクの豹

ピンクの豹

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:モーリス・リッチマン
ブレイク・エドワーズ
製作:マーティン・ジュロー
出演者:デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:フィリップ・H・ラスロップ
編集:ラルフ・E・ウィンタース
製作会社:ミリッシュ・カンパニー映画
公開:1964年2月29日
上映時間:125分
デヴィッド・ニーヴンはこの時すでにアカデミー主演男優賞も受賞し数々の名作に出演していました。「ピンクの豹」は彼の映画です。しかし、脇役であったクルーゾー警部のインパクトが、あまりにもインパクトが強かったんですねぇ。

The Pink Panther Official Trailer #1 - Robert Wagner Movie (1963) HD

某国王女が所有する巨大な宝石“ピンクの豹”。その秘宝を狙って、怪盗ファントムが王女に接近する。ファントムを追い続けていたクルーゾー警部は、犯行を未然に防ぐために、王女がバカンスを過ごすスキー場に乗り込んだ……。D・ニーヴン扮する怪盗ファントムと、P・セラーズのクルーゾー警部が巻き起こすドタバタを描いたコメディ
怪演といって良いでしょう。
まさに20世紀を代表するコメディ映画の歴史はここから始まるのでした。

暗闇でドッキリ A Shot In The Dark

好評を博したということですね。何が?もちろんピーター・セラーズ演ずるクルーゾー警部がです。主役を食ったと言ってもいいかもしれません。
早々にクルーゾー警部を主役に据えた、まぁ、言ってみれば「ピンク・パンサー」のスピンオフ作品「暗闇でドッキリ」が1964年6月に公開されています。
暗闇でドッキリ

暗闇でドッキリ

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:ブレイク・エドワーズ、ウィリアム・ピーター・ブラッティ
原作:ハリー・カーニッツ、マルセル・アシャール
製作:ブレイク・エドワーズ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:クリストファー・チャリス
編集:ラルフ・E・ウィンタース、バート・ベイツ
公開:1964年6月23日
上映時間:102分
大富豪の邸宅で起きた殺人事件の容疑者として逮捕されたのは、E・ソマー演じる美しい小間使いだった。ところがクルーゾー警部は、美しい女性が殺人を犯すわけが無い、と言って釈放してしまう。彼女の行く先々で次々と殺人が起こるが、警部はあくまで無実を主張する。果たして、真犯人は……?「ピンクの豹」のクルーゾー警部が活躍するコメディ・スリラー。

A Shot in the Dark - UK Trailer

「ピンクの豹」の公開から4か月後です。早い!チャンスは逃がすなということでしょうが、「ピンクの豹」の反響がそれだけ大きかったということですね。
また、クルーゾー警部だけではなく、アニメーションのピンク色の豹のキャラクターも大人気となり、以降独立したアニメーション作品として映画、テレビアニメとして数多く制作されることになります。

ピンク・パンサー2 The Return of the Pink Panther

43 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

日本でも馴染みのある映画音楽を数多く手がけた、巨匠ヘンリー・マンシーニの魅力を再確認してみます

日本でも馴染みのある映画音楽を数多く手がけた、巨匠ヘンリー・マンシーニの魅力を再確認してみます

ヘンリー・マンシーニの音楽が伝えてくれること、それは素晴らしい映画には素晴らしい音楽が常に寄り添っているということです。映像と音楽のハーモニーとでもいったらよいのでしょうか?!そんな映画音楽ですが、音楽だけ単独で聴くと新たな発見があったり、思い出がよみがえってきたりと違う楽しみかたが出来ます。日本でも馴染みのある数々の映画音楽を手掛けたヘンリー・マンシーニの魅力に触れたいと思います。
obladioblada | 2,133 view
【12人の優しい日本人】アメリカ映画のパロディ!? 初期の三谷幸喜の傑作!

【12人の優しい日本人】アメリカ映画のパロディ!? 初期の三谷幸喜の傑作!

三谷幸喜脚本の初期の映画といえば、監督も務めた『ラヂオの時間』を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、そこから遡ること6年、『12人の優しい日本人』という映画があったのを知る人は少ないかもしれません。今回は、ネタバレにならない程度に、本映画の見どころについてご紹介します。
izaiza347 | 82 view
映画『ジョン・レノン 失われた週末』×CA4LA!!キャスケットが日本公開同日の5月10日より発売!!

映画『ジョン・レノン 失われた週末』×CA4LA!!キャスケットが日本公開同日の5月10日より発売!!

映画『ジョン・レノン 失われた週末』とのコラボレーションアイテムが、5月10日(金)より発売されます。
流行語“オバタリアン”を生み出した!80年代伝説のゾンビ映画「バタリアン」が日本初のBlu-ray化!!

流行語“オバタリアン”を生み出した!80年代伝説のゾンビ映画「バタリアン」が日本初のBlu-ray化!!

マクザムより、80年代に人気を博したゾンビコメディ映画「バタリアン」のBlu-rayが発売されます。発売予定日は4月26日、価格は6600円(税込)。
隣人速報 | 399 view
80年代版「あんみつ姫」ドラマ実写版に選ばれた小泉今日子が美少女過ぎる

80年代版「あんみつ姫」ドラマ実写版に選ばれた小泉今日子が美少女過ぎる

みなさま「あんみつ姫」をご存知でしょうか?漫画やアニメやドラマとなったお転婆姫の時代劇コメディ作品です。 ドラマに関しては、3代目まであんみつ姫役を演じられた女優さんがいます。2008年では、あんみつ姫として井上真央さんが演じたことで話題となりました。今回は80年代にあんみつ姫を演じられた女優、小泉今日子さんについて見ていこうと思います。
あやおよ | 624 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト