20世紀を代表するコメディ映画「ピンク・パンサー」。その人気の秘密は???
2019年1月11日 更新

20世紀を代表するコメディ映画「ピンク・パンサー」。その人気の秘密は???

印象的なテーマソングに愛嬌溢れるアニメのキャラクター。1964年の劇場公開以降コメディ映画として今なお人気の「ピンク・パンサー」で忘れられないのは、ピーター・セラーズ演じる初代のクルーゾー警部。その人気の秘密をたっぷりと知って頂きましょう。

3,205 view
2作目の「暗闇でドッキリ」。タイトルにピンク・パンサーと入っていなかったことが原因でしょうか?!まぁ、確かに原題(A Shot In The Dark)にもありません。だからでしょう。3作目であるにも関わらず邦題が「ピンク・パンサー2」となってしまいました。
ピンク・パンサー2

ピンク・パンサー2

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:ブレイク・エドワーズ、フランク・ウォルドマン
製作:ブレイク・エドワーズ
出演者:ピーター・セラーズ、クリストファー・プラマー、カトリーヌ・シェル、ハーバート・ロム、バート・クウォーク
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ジェフリー・アンスワース
編集:トム・プリーストリー
製作会社:ジョエル・プロ / ピムリコ・フィルム
公開:1975年5月21日
上映時間:113分
中近東ルガシュ国の博物館から、世界最大のダイヤ“ピンクパンサー”が盗まれるという事件が発生、現場に残された手袋から、犯人は怪盗ファントムであることが判明した。ルガシュ警察は、ファントムとゆかりの深いクルーゾー警部の出馬を要請する……。パリ警視庁のクルーゾー警部が再びファントムと対決。

ピンクパンサー2 The Return of the Pink Panther 1975

前作から11年ぶりとなった「ピンク・パンサー2」。実は前2作はアメリカ制作なんです。本作以降制作はイギリスとなります。

ピンク・パンサー3 The Pink Panther Strikes Again

本当はシリーズ4作目なんだけど、前作同様3作目のような邦題が付いた「ピンク・パンサー3」は1976年に劇場公開されました。
ピンク・パンサー3

ピンク・パンサー3

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:フランク・ウォルドマン、ブレイク・エドワーズ
製作:ブレイク・エドワーズ
出演者:ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム、レスリー=アン・ダウン、バート・クウォーク
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ハリー・ワックスマン
編集:アラン・ジョーンズ
製作会社:ブレーク・エドワーズ・プロ
公開:1976年12月15日
上映時間:104分
クルーゾー警部の巻き起こす騒動によって、精神衰弱に陥ったドレフュス署長が精神病院に収容される。しかし、ドレフュスは病院を脱走、科学者を誘拐して物質消滅光線を作らせる。そして完成した消滅光線で、都市の破壊と引き換えにクルーゾー警部の命を要求する。破滅の危機に瀕した各国は、ドレフュスの要求に応じて、クルーゾー抹殺のための殺し屋たちを差し向けるが……。

The Pink Panther Strikes Again - UK Trailer

前作、前々作とクルーゾー警部の上司として登場していたドレフュス主任警部(ハーバート・ロム)と戦うこととなるという正真正銘の続編(笑)となっています。

ピンク・パンサー4 Revenge of the Pink Panther

「ピンク・パンサー4」とはいえシリーズ5作目。マフィア映画のパロディ満載で本作も絶好調です。
しかし、1978年に劇場公開されたのですが、残念なことにピーター・セラーズ急死の為、生前に製作された最終作となってしまいました。
ピンク・パンサー4

ピンク・パンサー4

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:フランク・ウォルドマン、ロン・クラーク、ブレイク・エドワーズ
原案:ブレイク・エドワーズ
製作:ブレイク・エドワーズ
出演者:ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム、バート・クウォーク、ダイアン・キャノン、ロバート・ウェッバー
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:アーニー・デイ
編集:アラン・ジョーンズ
製作会社:セラーズ=エドワーズ・プロ
公開:1978年7月13日
上映時間:99分
パリ警察の名物男クルーゾー警部が、米と仏のマフィア戦争のとばっちりを受け、その命を執拗に狙われる。相変わらずのドタバタは留まるところを知らず、クライマックスは香港を舞台にした大活劇になだれ込んで行く……。007シリーズを強く意識して作られた3に続いた作品だが、こちらはクルーゾーの変装癖を全面に押し出し、珍妙な変装ショーのつるべ打ちとなっている。

Revenge of the Pink Panther - Trailer

ピーター・セラーズの急死により実現しなかったものの、次回作として「Romance of the Pink Panther」が企画されていたのだそうです。観たかったですね。

ピンク・パンサーX (トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー) Trail of the Pink Panther

ピーター・セラーズの死後、過去の映像を再編集して制作されたのが1982年に公開された「ピンク・パンサーX」です。追悼作ですが、まさかこのような作品が出来るとは驚きでした。クルーゾー警部的ではありますけどね。
ピンク・パンサーX

ピンク・パンサーX

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:ブレイク・エドワーズ、ジェフリー・エドワーズ、フランク・ウォルドマン、トム・ウォルドマン
製作:トニー・アダムス、ブレイク・エドワーズ、ジョナサン・D・クレイン
製作総指揮:ジョナサン・D・クレイン
出演者:ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、ハーバート・ロム、バート・クウォーク
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ディック・ブッシュ
編集:トム・プリーストリー
公開:1982年12月3日
上映時間:97分
43 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

日本でも馴染みのある映画音楽を数多く手がけた、巨匠ヘンリー・マンシーニの魅力を再確認してみます

日本でも馴染みのある映画音楽を数多く手がけた、巨匠ヘンリー・マンシーニの魅力を再確認してみます

ヘンリー・マンシーニの音楽が伝えてくれること、それは素晴らしい映画には素晴らしい音楽が常に寄り添っているということです。映像と音楽のハーモニーとでもいったらよいのでしょうか?!そんな映画音楽ですが、音楽だけ単独で聴くと新たな発見があったり、思い出がよみがえってきたりと違う楽しみかたが出来ます。日本でも馴染みのある数々の映画音楽を手掛けたヘンリー・マンシーニの魅力に触れたいと思います。
obladioblada | 2,079 view
流行語“オバタリアン”を生み出した!80年代伝説のゾンビ映画「バタリアン」が日本初のBlu-ray化!!

流行語“オバタリアン”を生み出した!80年代伝説のゾンビ映画「バタリアン」が日本初のBlu-ray化!!

マクザムより、80年代に人気を博したゾンビコメディ映画「バタリアン」のBlu-rayが発売されます。発売予定日は4月26日、価格は6600円(税込)。
隣人速報 | 332 view
80年代版「あんみつ姫」ドラマ実写版に選ばれた小泉今日子が美少女過ぎる

80年代版「あんみつ姫」ドラマ実写版に選ばれた小泉今日子が美少女過ぎる

みなさま「あんみつ姫」をご存知でしょうか?漫画やアニメやドラマとなったお転婆姫の時代劇コメディ作品です。 ドラマに関しては、3代目まであんみつ姫役を演じられた女優さんがいます。2008年では、あんみつ姫として井上真央さんが演じたことで話題となりました。今回は80年代にあんみつ姫を演じられた女優、小泉今日子さんについて見ていこうと思います。
あやおよ | 449 view
「ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実」のブルーレイ&DVD発売が決定!

「ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実」のブルーレイ&DVD発売が決定!

2022年12月より日本全国で劇場公開された『ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実』のブルーレイ&DVDセットの発売が決定いたしました。「ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実」公式サイトでは2023年11月28日(火)より予約受付を開始いたします。
当時の中高生を夢中にした「小さな恋のメロディ」は甘酸っぱい青春を描いた素敵な映画だった

当時の中高生を夢中にした「小さな恋のメロディ」は甘酸っぱい青春を描いた素敵な映画だった

「小さな恋のメロディー」は、1971年当時の中高生たちを虜にした、少年少女の淡い恋心を描いたラブ・ストーリーの傑作です。11歳の少年少女の初恋の行方を描いた青春映画で、バックに流れていた「ビー・ジーズ」によるテーマ曲「メロディ・フェア」も素敵でしたね。
五百井飛鳥 | 199 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト