2020年2月14日 更新
1981年から始まった「火曜サスペンス劇場」の最初の年の放送作品がこれです。
1981年9月29日から2005年9月27日にかけて放送された「火曜サスペンス劇場」。大人気番組でしたねぇ。最初の年に放送されたのは全部で14作品。どれも豪華キャストで制作費もたっぷりかけている感じです。こんな作品は今ではもう作れないんでしょうね。
火曜サスペンス劇場
バブル期を体験した世代の方々に「火曜サスペンス劇場」を知らない人は居ないんじゃないでしょうか?!誰もが一度は観たことがあるといっていいほどの人気番組でしたね。主題歌は言わずと知れた岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」。
岩崎宏美 聖母たちのララバイ 【1982】
この曲を聴くと反射的に「火曜サスペンス劇場」を連想する人も多いようですね。その「火曜サスペンス劇場」の放送開始は1981年のことでした。バブルに向かって日本が異常ともいえるほどに活気づいていたころですね。そんな日本の80年代を代表するテレビドラマ「火曜サスペンス劇場」の1981年に放送された作品をご紹介します!
消えたタンカー
1975年に島田楊子、竹脇無我というキャスティングで松本清張の長編推理小説「球形の荒野」が映画化されました。その6年後に同じく島田楊子主演でテレビドラマ化されているのですが、これが記念すべき「火曜サスペンス劇場」の第1作です。
「火曜サスペンス劇場」として放送されたのは1981年9月29日のことですが、「球形の荒野」はこの他にも、1962年、63年、69年、78年、92年、2010年、14年と何度もテレビドラマ化されているんですよ。こうした人気作品を1作目に持ってきたところに「失敗は許されんぞ」という制作側の意気込みを感じます!
2作目は西村京太郎原作の「消えたタンカー」です。
これまた人気作家の作品ですが、これはもう、主演の中野良子が美し可愛いです。今や若き日の中野良子を観れるだけでも儲けものって感じですよ。
西村京太郎といえば、十津川警部シリーズ。この「消えたタンカー」もそうなのですが、主人公は夏木勲演じるた十津川警部ではなく、原作には登場しない保険調査員(中野良子)としたところが中野ファンにはありがたいところです。そう、原作とは大きく違いますが、これでいいのだ、なのです。
さよならも言わずに消えた!
10月13日に3作目となる門田泰明原作「大病院が震える日(出演:加山雄三、村井国夫)」を放送。そして翌週にポーラ・ゴズリングの「逃げるアヒル」を原作とした「さよならも言わずに消えた!」が放送されます。
広告会社に勤める美貌のOLクレアは、ある日何者かに狙撃された。幸いにも軽傷ですんだが、追い打ちをかけるように彼女のアパートが爆発し、元恋人が巻き添えになって死んだ。まったく身に覚えがないクレアだったが、やがて、おぼろげな記憶の中から、数日前に言葉を交わした一人の男が浮かび上がった。彼こそ警察が血眼で追っている名うての殺し屋だったのだ。護衛についた元狙撃兵の刑事とともに逃避行に出たクレアに、暗殺者の執拗な銃口が迫る。熾烈な追撃戦をスリリングに描き英国推理作家協会賞新人賞を受賞した女流の傑作サスペンス。
ヒロインは桃井かおり。1975年のテレビドラマ「前略おふくろ様」での怪演で人気者となった桃井かおりは、80年代に入ると何故かイイ女へとイメージチェンジします。この作品でもそんな感じで、「前略おふくろ様」のイメージが強烈なだけに違和感を感じないでもない。ですが、それは、それだけ幅広い演技ができるということですね。
翌週の27日に、若山富三郎、佐藤浩市が主演した小林久三原作の「父と子の炎」が放送され10月分は終了します。
女の中にいる他人
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脚本:貞永方久、星川清司
製作:杉崎重美
出演者:芦田伸介、島田楊子、竹脇無我
音楽:佐藤勝
撮影:坂本典隆
編集:杉原よ志
配給:松竹
公開:1975年6月7日
上映時間:98分