バブル時代の夢の跡?ユーノス車種百科事典/ユーノス100~800編
2017年10月21日 更新

バブル時代の夢の跡?ユーノス車種百科事典/ユーノス100~800編

バブル期にマツダ5チャンネル化計画で誕生したブランド、ユーノスは洗練されたデザインと10年先を見据えた仕様で、自動車市場に風穴を開けました。そこで今回は数あるユーノスブランドのラインナップから、ユーノス100、ユーノス300、ユーノス500、ユーノス800について特集します。バブルの頃にマツダが夢見た軌跡を、懐かしい画像や映像とともに、振り返ってみましょう。

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2000DOHCタイプB  2,325,000円

型式 E-MAEPE
全長×全幅×全高 4,550×1,695×1,335mm
エンジン型式 FE-ZE
最高出力    145ps/6,000rpm
最大トルク   19.0kg・m/4,000rpm
種類  水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量  1,998cc
車両重量  1,280kg

10モード/10・15モード燃費 8.7km/L

1989年11月カタログより
 (1778972)

ユーノス500

 (1778988)

ユーノス500は1992年に発売されたミディアムクラスのセダンです。ロングノーズでショートデッキに美しい流線型のフォルムは、「10年経っても色褪せない価値」をモットーとし、自動車デザイン界の巨匠ジウジアーロ氏に「小型クラスでは世界で最も美しいサルーン」と言わしめたほどの傑作でした。
 (1778993)

駆動はFF、エンジンはこのクラスでは珍しくV6の1.8Lと2.0L。小さな高級車として売り出そうという気概が感じられるラインナップでしたが、後のマイナーチェンジで直列4気筒が加わり、1996年マツダの経営が苦しくなりフォードの傘下に入ると同時に販売は終了となりました。しかしヨーロッパ市場ではその後も1999年まで引き続き販売されています。

1992 Eunos 500 (Mazda Xedos 6) Japanese Commercial

ユーノス500のスペック

20G  2,765,000円

型式 E-CAEPE
全長×全幅×全高 4,545×1,695×1,350mm
エンジン型式 KF-ZE
最高出力    160ps/6,500rpm
最大トルク   18.3kg・m/5,500rpm
種類  水冷V型6気筒DOHC24バルブ
総排気量  1,995cc
車両重量  1,260kg

10モード/10・15モード燃費 10.4km/L

1992年1月カタログより
 (1779066)

ユーノス800

 (1779048)

ユーノス800は1993年に発売された高品質セダン。ユーノスのフラッグシップ的な存在として「10年基準」をキーワードに、未来を見据えたモデルとして登場しました。
量産車としては業界初のミラーサイクルエンジンを搭載し、「3リットルクラスの走りを2リットルクラスの燃費で」と、高出力低燃費を目指しました。ボンネットの素材をアルミにしたのも特徴的です。
この技術により、1993-1994RJCテクノロジーオブザイヤーを受賞しています。
 (1779032)

駆動方式はFF、エンジンは2.3LのV6ミラーサイクルの他、2.5LのV6NAのラインナップでした。
しかしバブル崩壊後のマツダの経営の悪化によりフォードの傘下に入ると、1997年販売終了になり、以降はマツダミレーニアに引き継ぐこととなります。

MAZDA EUNOS 800(TA5) 1993 マツダ ユーノス800

ユーノス800のスペック

MC-V  4,365,000円

型式 E-TA3A
全長×全幅×全高 4,825×1,770×1,395mm
エンジン型式 KJ-ZEM
最高出力    220ps/5,500rpm
最大トルク   30.0kg・m/3,500rpm
種類  水冷V型6気筒DOHC24バルブ
総排気量  2,254cc
車両重量  1,520kg

10モード/10・15モード燃費 9.5km/L

1993年11月カタログより
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