名曲だらけのソウルスクリーム!
『TOu-KYOu』
SOUL SCREAMのミニアルバム『TOu-KYOu』も1997年にリリースされたクラシック作品です。これも10年前の作品なんですね。
「TOu-KYOu」は、文字通り「東京」について歌った曲です。シビアに東京の姿を表現しています。
東京をコンクリートジャングルに例えるなどして歌った日本語ラップ作品は他にもたくさんあります。
この曲もその一つです。
改めて聴いてみると、SOUL SCREAMの作品は、特にE.G.G.MANのヴァースがやたら長い曲が多いことに気づきました。しかも、力説しているかのように言葉に力があるので、聴き応えがあります。嫌味たらしいわけでもありません。
Soul Scream - TOu-KYOu - YouTube
1997年のMaxiCD 「TOu-KYOu」に収録。
via www.youtube.com
『蜂と蝶』
“森羅万象 陰と陽 蜂と蝶のよう”
日本のヒップホップクラシックを語る上で、必ずといっていいほど言及される程の名曲中の名曲です。<DJ CELORY (Mr. BEATS)>による郷愁的で且つ図太い、まさに“蜂”の力強さと“蝶”の繊細さを表した傑作トラックが秀逸で、その上に自在なフローとライミングでラップを乗せる<HAB I SCREAM><E.G.G.MAN>の2MCが、これまた蜂のように攻撃的であり、蝶のように優雅なのです。
蜂と蝶 / SOUL SCREAM - YouTube
1999年のセカンドアルバム 「The positive gravity ~案とヒント~」に収録。
via www.youtube.com
『7つの敵』と『7つの味方』
“生から死 進む足 人は皆7つの敵に合う”
“生から死 進む足 人は皆7つの味方に救われる”
この2曲は対となる2曲です。手塚治虫の名作漫画「ブッダ」においてでてくる「7つの敵」を“案とヒント”に、彼らなりの解釈によって現代に置き換えられた曲が【7つの敵】、そしてその“敵”に対抗する救いである“味方”を新定義した曲が【7つの味方】となります。
7つの敵ーSoul Scream - YouTube
1999年のセカンドアルバム 「The positive gravity ~案とヒント~」に収録。
via www.youtube.com
Soul Scream - 7つの味方 - YouTube
1999年のセカンドアルバム 「The positive gravity ~案とヒント~」に収録。
via www.youtube.com
蜂と蝶なるMC~♪のリリックが懐かしいソウルスクリーム。
MCのHAB I SCREAMのブログによれば、90年代初頭の東京では、今や大御所となっているZEEBRAやMURO、RINOと盛んに交流していた事が伺える。
しかし、決してあの頃の空気感に染まらず、内省的なリリックと卓越したトラックを組み合わせ独自のポジションを築いたソウルスクリーム。彼らの本格的な始動を待つ人々はきっと多い。
最後に彼らのライブ映像を紹介して、本稿の締めとする。
このライブこそ彼らの真骨頂ではないだろうか。
MCのHAB I SCREAMのブログによれば、90年代初頭の東京では、今や大御所となっているZEEBRAやMURO、RINOと盛んに交流していた事が伺える。
しかし、決してあの頃の空気感に染まらず、内省的なリリックと卓越したトラックを組み合わせ独自のポジションを築いたソウルスクリーム。彼らの本格的な始動を待つ人々はきっと多い。
最後に彼らのライブ映像を紹介して、本稿の締めとする。
このライブこそ彼らの真骨頂ではないだろうか。
日本のHIPHOPの誕生(5)SOUL SCREAM LIVE! - YouTube
苗場で行われたパーティーのライブ映像。
via www.youtube.com