文系B-BOYと呼ばれたソウルスクリーム!魂の叫びは世紀を超える!
2016年6月5日 更新

文系B-BOYと呼ばれたソウルスクリーム!魂の叫びは世紀を超える!

90年代中盤以降、活動を本格化させたソウルスクリーム(SOUL SCREAM)。文系B-BOYとされ、伝説のさんぴんCAMPにも出演。「蜂と蝶」や「コンパス」等の珠玉の名曲達は今やクラシックとされている蜂と蝶なるMCを振り返る!

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日本のHIPHOPの大ベテラン 「ソウルスクリーム」

HAB I SCREAM、E.G.G.MAN、DJ CELORYの三人からなるグループである。日本語ラップの黎明期から今に至るまで活動を続けているベテラングループ。

1999年発表の2ndアルバム『The positive gravity~案とヒント~』は日本語ラップクラシック。

元メンバーにはALG、SHIKIがいた。
メンバーは独特の声とフロウ(節回し)で人気の高いハヴ・アイ・スク リーム(HAB I SCREAM)、ラッパーの間でも実力派として一目置かれるイジジマン (E.G.G.MAN)、洋邦問わずプロデュース&リミックスワークの多さで知られるDJ セロリ(DJ CELORY)
ソウルスクリーム(SOUL SCREAM)

ソウルスクリーム(SOUL SCREAM)

左からE.G.G.MAN、HAB I SCREAM、DJ CELORY
かつて文系B-BOYと呼ばれた、さんぴんCAMPの頃まで日本のヒップホップシーンを支えてきた重要なファン層に最も支持されていた。

ヒップホップの一般的なイメージである悪ぶったような、自分の事ばかり言うMCと違い、一歩引いた視点で精神的に深く掘り下げた考えさえられる歌詞を作風としている。
オムニバスCD 「さんぴんCAMP」

オムニバスCD 「さんぴんCAMP」

1996年7月7日に日比谷野外音楽堂で開催のヒップホップイベント「さんぴんCAMP」。
90年代の日本語ラップを語る上で外せない熱狂的イベント。

当時、有名だったグループやMCが数多く出演した。

「ソウルスクリーム」の略歴

1990年台初頭、Power Rice Crew(パワー・ライス・クルー)こと、P.R.C.を結成。

1993年、コンピレーション・アルバム「Real Time Compact Vol.1」に、「Gat'n派 Rapper」と「Non Alcohol」の2曲で参加。

1995年、Soul Scream(ソウル・スクリーム)に改名。

1996年、ファースト・アルバム「The Deep」をリリース。

1997年、メンバーのShiki(シキ)脱退後、【ポリスター】よりメジャーデビュー。「Tou-Kyou」をリリース。

1999年、DJ Spinna(DJスピナ)率いるJigmastas(ジグマスタズ)との競演曲「Vibe」を発表。セカンド・アルバム「The Positive Gravity -案とヒント-」をリリース。
ソウルスクリーム(SOUL SCREAM)

ソウルスクリーム(SOUL SCREAM)

HIPHOP、R&B、レゲエ等を扱った音楽情報番組「流派-R」出演時。
2000年、3rdアルバム『THE POSITIVE ENERGY』を発売。

2002年、4thアルバム『FUTURE IS NOW』を発売。

2014年、8月31日に楽曲「ひと夜のバカンス」と「HANABI」のシングルがアナログ盤で発売される。更に同年12月17日には楽曲「蜂と蝶」のシングルもアナログ盤として発売された(どちらも期間限定生産盤)。

2015年、長らく廃盤となっていた1stアルバム「THE DEEP」が2月28日に期間限定生産のアナログ盤として再発。

1996年 ファーストアルバム 「The Deep」

時は1996年に発表された記念すべきデビューアルバム『THE DEEP』は、MCのEGG MAN、HAB I SCREAM、SHIKIによる豊かでヴァリエーションも多彩のリリック & フロウのラップは今聞いても常に新しく、またDJ CeloryのトラックのほかAlergieやMummy-D(Rhymester)、DJ Tonk(Naked Artz)、Inovaderによるオリジナリティとクリエイティヴに溢れた澄まされた超1級のトラックでサポート。まさしく歴史的名盤!
LP Record 「THE DEEP(限定盤)」

LP Record 「THE DEEP(限定盤)」

『緑』。

「THE DEEP」収録の一曲。
3人のMCによるラップで、日光浴や大自然の心地良さが表現されている。
他の曲がシリアスな曲調が多い中、アルバムにおいて一呼吸つくような曲。

Soul Scream - 緑 - YouTube

1999年 セカンドアルバム 「The positive gravity ~案とヒント~」

基本的なコンセプトは変わっていませんが、前作よりも耳になじむ曲が多く、すんなりと耳に入ってくる印象です。非ハードコアなスタンスのグループなので、ほとんどの人が抵抗なく聴けると思います。

シングルは、「蜂と蝶」、「蜂と蝶 (Remix)」、「From Birth To Death 7 Allies」、内海イズルのリミックス収録を収録した「初夢」、さらにMummy-D(マミーD)のMr.Drunk Remix収録の「コンパス」です。
CD 「The positive gravity~案と...

CD 「The positive gravity~案とヒント~」

本作は各専門誌で年間ベスト・アルバムに選出された。
『コンパス』。

タイトルから連想するサビ、
【軸はひとつ 回るサイクル 華麗な弧 描くサークル】
だが、このなかには、
「人間なら中心をしっかりと持っていないといけない。偏り過ぎないで、バランスよく円を描き、それを徐々に広げていけばいい。」(HAB)というメッセージがある。
それは曲全体を聴くと伝わってくる。
【楕円形に変形する円形 以外に次第に歪み内線 勃発どうなる?
自らの限界に負け飛んでく圏外 旋回する中心に常に置く重心 ただひたすら信じる】
というのは、
“円が変形すると当然歪む。そうなると円は崩れてしまう。常に円の中心に重心を置かなければいけない。無理に変えようとせず、今の自分を信じる”
になるだろう。
決して押し付けがましくない。「‘何言っているの?わからないよ’ では意味がない。」(EGG MAN)というように、必聴すれば読解できる。

コンパス - YouTube

SOUL SCREAM初期の名曲
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