あのころの子供であった我われは「一生懸命子供をしていた」のではないか。
テレビもステレオもゲーム機も電話もなかったけれど、ひたすら仲間と田んぼや川や山に出かけては遊んでいたように思う。稲刈りの後の田んぼでの野球(三角ベース)は球が見えなくなるまでやったものだ。
いつも仲間の子供たちは一緒だったが、親とか大人はそばにいなかった。
今にして思うと、親とか大人と外で一緒にいる、というのはお祭りとか運動会とか参観日といった特別の日に限られていたように思う。
だから、家の外での親がかりの出来事は稀少な分だけ忘れることができないのだろう、きっと。
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スタジオジブリの作品を見たときに感じる安らぎや安堵の背景には、人が人として暮らしてきた時代の温もりと暖かさがある。
それは少年時代を豊かに、暖かく過ごした人たちが持っている故郷の思い出から生まれてきているのではないだろうか。
現代は忙しく、急ぎすぎる。
少年たちに少年らしい時代を過ごさせたい。そんな気持ちを込めて男鹿さんはこの本を描き、文を綴ったのだと思う。
これからの活躍もぜひ注目していきたいと思います。