1980年代の『大映ドラマ』の最盛期(1983年~89年)第一弾4選:スクール☆ウォーズ・ヤヌスの鏡・スチュワーデス物語・少女に何が起ったか
2016年4月19日 更新

1980年代の『大映ドラマ』の最盛期(1983年~89年)第一弾4選:スクール☆ウォーズ・ヤヌスの鏡・スチュワーデス物語・少女に何が起ったか

極端なキャラクター設定、時代錯誤的なくさい演技や名言のオンパレードの大映ドラマはまさに昭和ドラマの最高傑作です。その中でも特に人気のスクール☆ウォーズ・ヤヌスの鏡・スチュワーデス物語・少女に何が起ったかの4作品を振り返ってみましょう。

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ユミ「ぶち殺す!お前たち全部ぶち殺してやる!!」

ユミ「ぶち殺す!お前たち全部ぶち殺してやる!!」

ユミ「涼子、お望み通り決着を付けてやろうじゃないか。来な」

ユミ「涼子、お望み通り決着を付けてやろうじゃないか。来な」

涼子「裏切り者は許さない」

涼子「裏切り者は許さない」

涼子はユミに斬り掛かった。
まだまだ動きの鈍いユミは、切っ先を交わし損ねて腕に傷を負った。
その瞬間、激痛が走った。
痛みを感じない筈のユミの体に、異変が起きていた。
涼子が再度斬り掛かると、ユミは今度は交わして涼子からナイフをもぎ取った。
ユミ「堤、あたしが生きることを邪魔する奴はぶち殺す・・...

ユミ「堤、あたしが生きることを邪魔する奴はぶち殺す・・・死ね!」

ユミはナイフを構えて堤に突進した。
あわやというところで、ユミの切っ先が突然停止した。
堤「ユミ、どうしたんだ?ナイフを突き出さないのか?」

堤「ユミ、どうしたんだ?ナイフを突き出さないのか?」

堤が問掛けると、ユミは泣きながら答えた。

(ユミと裕美の人格が融合し始めた)
ユミ「突いたら先公が死んじまうじゃないか。死んじまった...

ユミ「突いたら先公が死んじまうじゃないか。死んじまったら先公に会えなくなっちまうじゃないか。先公の説教が聞けなくなっちまうよ」

ユミの手からナイフが落ちた。
表情が次第に崩れていった。

(ユミと裕美の人格が融合し、裕美に統合されている状態)
ユミの顔つきが裕美に戻っていった。

ユミの顔つきが裕美に戻っていった。

射るような視線が消え失せ、顔つきが裕美に戻っていった。
そんな裕美を、堤は力一杯抱き締めた。

(ユミと裕美の人格が融合し、裕美に統合完了した)
「小沢、お前は自分の意思でユミであることを止めることが...

「小沢、お前は自分の意思でユミであることを止めることが出来たんだ」

ドラマでは最終的に裕美の人格とユミの人格が融合し、裕美の人格に統合された
堤と裕美の抱擁を見届けた涼子は、何か吹っ切れた様子で呟いた。

涼子「ユミは永遠に消えちまったようだね。あたしの敵が消えたんだ。今度はあたしがこの街から姿を消す番さ」

立ち去ろうとした涼子に、駆け付けた達郎が声を掛けた。
達郎「会長さん、何処へ?」 涼子「北風に聞いて欲しいね」

達郎「会長さん、何処へ?」 涼子「北風に聞いて欲しいね」

「堤先生・・さようなら・・さようなら・・・」

「堤先生・・さようなら・・さようなら・・・」

『1986年4月16日、小沢裕美17才、君の人生はまだ始まったばかりだ』

スチュワーデス物語(堀ちえみ、風間杜夫)(1983年制作)

スチュワーデス物語(堀ちえみ、風間杜夫)(1983年制作)

スチュワーデス物語(堀ちえみ、風間杜夫)(1983年制作)

『スチュワーデス物語』(スチュワーデスものがたり)は、日本航空(JAL)の客室乗務員訓練生を描いた、深田祐介の小説、およびそれを原作としてTBS系列で放送された大映テレビ・TBS製作のテレビドラマである。テレビドラマは、1983年10月18日から1984年3月27日まで毎週火曜20:00 - 20:54に放送された。

日本航空のパイロットであった今は亡き父親の思い出を胸に、スチュワーデスへの道を進みだした高校卒の日本航空のスチュワーデス訓練生である松本千秋が、3か月に渡る厳しい訓練を受ける中で、風間杜夫演じる教官との恋愛や、教官の元婚約者や継父による嫌がらせ、同じ訓練生寮「くれない寮」に住む訓練仲間との友情や対立を通じて一人前のスチュワーデスになるまでの経緯を、日本航空の全面協力の下で計22回(+スペシャル1回)の放送で描いた作品。
(出典:wikipedia/スチュワーデス物語)
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松本 千秋(主人公/478期) - 堀ちえみ「教官!私はドジでのろまなカメです!」

松本 千秋(主人公/478期) - 堀ちえみ
明るく優しい女の子だが、自ら「ドジでノロマな亀」と言うほどの落ちこぼれ生徒。一方で他の478期生のことは「利口で速い兎」と喩えており、彼女達の妹分でもある。スチュワーデスをめざし、実父の勤務先でもあった日本航空に採用される。高校卒業から1年間、スチュワーデス養成関連の専門学校に通っていた。19歳。
日本航空のボーイング747型機(放送当時の鶴丸塗装)

日本航空のボーイング747型機(放送当時の鶴丸塗装)

日本航空の全面的な協力を得たこともあり、要所要所で本物の訓練所や客室モックアップ、ボーイング747やマクドネル・ダグラスDC-10などの旅客機や現役教官が出演している上、フランスやイタリアなど日本国外でのロケも行われている。
新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」

新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」

新藤 真理子(浩の元婚約者) - 片平なぎさ
スキー中の事故で両手は義手となり、ピアニストの夢を断念した。

片平なぎさが演じる新藤真理子は、「ピアニストを目指していたが、スキーに行った際、婚約者の村沢浩と衝突してしまう。その時両手の指を粉砕骨折してしまい、手首から先を義手にせざるを得なくなりピアニストの道を諦めざるを得なくなった」という設定で両手に手袋をしている。ドラマでは両手袋を歯で引っ張って外すシーンが毎度の恒例となっていた。
真理子(片平なぎさ)がスキー事故で失った両手(義手)を...

真理子(片平なぎさ)がスキー事故で失った両手(義手)を見せて、こうなったのは元の恋人の村沢(風間杜夫)のせいだと毎日毎日しつこく村沢を追い詰めるシーン

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新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」、とにかく、しつこく村沢を追い詰める

片平は非情な悪役を演じていたため、プライベートで街を歩いているときなども番組ファンからたびたび石を投げられたこともあり苦悩したという。
新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」

新藤真理子(片平なぎさ)「ひーろーしぃー」

村沢と千秋が一緒にいるところで、義手を見せて、村沢だけ...

村沢と千秋が一緒にいるところで、義手を見せて、村沢だけでなく千秋にもプレッシャーをかけてくる。

125 件

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  • daiei.com 2022/10/4 18:59

    大映はいま「kadokawa」の仲間なんですね

    daiei.com 2022/7/16 07:06

    昭和の1980年代はフィルム映画で過激・極端な10代(末期からハタチ頃)の演じたわかものでしたが
    90年代に変ると「現代連ドラではもはや普遍」のビデオ収録でおちついたソフトなファミリー/ラブコメ作品も作られました

    📺 2020/9/17 15:49

    89年大映制作フジテレビ30分枠の宮沢りえさんのアーティスティックスイミングもの「スワンの涙」
    1988年ソウル五輪の活躍の影響で制作されたようですが
    令和を舞台にノイタミナでアニメ化
    してもいかがでしょうか?

    📺 2020/8/7 07:58

    グローバルの現在
    もお一度「青い瞳の聖ライフ」はノイタミナで
    アニメ化したいです

    💛🔥 2020/8/6 09:38

    近年平成の最盛ドラマは
    故市原悦子さん「家政婦は見た」
    アニプレックスのOAVにはいいでしょう

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