via ekladata.com
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欲しいものを同時に手に入れるのはなかなか難しい事です。そして映画では仕事を取り、恋人は・・・。とても悲しい恋です。
映画解説
「個人生活」という映画は、フランス映画界で一世を風靡した色男、アラン・ドロン主演の大人のメロドラマである。野望を持つ若手政治家と、若いファッションモデルの愛人関係という設定はもちろん若造?には十分刺激的だったが、歴史を感じさせる街並、豪華な調度品、優雅なライフスタイルといった背景にも、かつての日本人が憧れた「カッコいいパリらしさ」のすべてが凝縮された映画であった。
行き届いた脚本と淡々としながらも余韻の残る演出がユニークな秀作である。大臣のポストを獲得するべく政治的な駆け引きに奔走する男の多忙な一日と、彼がその合間に回想する女との出会いや愛を交わすシーンが交錯する構成だが、終盤近くになるまで女は回想の中のみの存在で、「今」のシーンでは男がひたすら不在の女に連絡を取ろうとする。繰り返されるその描写が、男の女に対する渇望を自然に感じさせるのがなんとも巧みである。秘密の恋ならではの艶かしさが画面からにじみ出るようなシーンの甘美さが素晴らしい。
ジュリアンとクリージーとの出会い
via ameblo.jp
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「あ、**さんね」
「僕を知ってるの?」
にっこりと、彼が表紙になった雑誌を見せる。
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恋はどこで始まるかわからないものです。そしてそれが上手く実とは限りません。
主要スタッフ
監督 ピエール・グラニエ・ドフェール 『帰らざる夜明け』『未知の戦場』
撮影ウォルター・ウォティッツ『帰らざる夜明け』『リスボン特急』
脚本 パスカル・ジャルダン『素晴らしき恋人たち』『フランス式十戒』『危険がいっぱい』『栗色のマッドレー』『もういちど愛して』『帰らざる夜明け』『ボルサリーノ2』『未知の戦場』
音楽 フィリップ・サルド『帰らざる夜明け』『暗黒街のふたり』『愛人関係』『チェイサー』『未知の戦場』『最後の標的』
助監督 フィリップ・ルフェーブル『シネマ』とドロン作品ではお馴染みのメンバーが揃っています。
見所
本作の見所はいろいろな方も指摘をされていますがドロンの電話を掛ける演技です。実に15回も作品の中で電話を掛ける、あるいは受けるシーンがあり、それぞれ異なった精神状況下で微妙な表現方法を駆使しています。かと言って計算された演技というものではなく、あくまでも自然な、正にそこに必死に生きている人物を見事に演じています。
映画のテーマ曲
フィリップ・サルドの作なるこの曲、レコードに針を下ろして暫くの沈黙…そしてフェードインしてくるストリングスの音、とろけるようなゴージャス感たっぷりなサウンド