《鳥の館》の主、由良昂允は今までに4度ほど新婦を失くしている。それも全て新婚初夜かその翌日のことであった。
5度目の婚礼に際し、婚約者・奥貫薫子の警護に駆り出されたのが《薔薇十字探偵社》の榎木津礼二郎。しかし彼は発熱に襲われてしまう。急遽呼ばれた関口の助けを借りつつ鳥の館に着いた榎木津は、到着早々叫んだ。
「おお、そこに人殺しが居る!」
5度目の婚礼に際し、婚約者・奥貫薫子の警護に駆り出されたのが《薔薇十字探偵社》の榎木津礼二郎。しかし彼は発熱に襲われてしまう。急遽呼ばれた関口の助けを借りつつ鳥の館に着いた榎木津は、到着早々叫んだ。
「おお、そこに人殺しが居る!」
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個性的な登場人物が多い百鬼夜行シリーズのなかでも、由良昂允は生まれてから今まで一度も館を出たことがないという変わり者。
なぜか横溝正史とかも登場します。
なぜか横溝正史とかも登場します。
邪魅の雫(2006年)
江戸川、大磯で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。百鬼夜行シリーズ第九弾。
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商品紹介には書かれていないのですが、さらっと《榎木津の縁談》とかいうとんでもなことが書かれています。
最初講談社は2005年発売と言っていたのですが、これは作者すら知らない事実だったので結局延期されて2006年の発売となりました。
ページ数は1330。「わりとふつうかな」と感じてしまった人がいらっしゃったら毒されています。へたな文庫本の10倍近い数字です。
《百鬼夜行シリーズ》本編はひとまずこれしまいです。
シリーズとしても後に刊行されたのは2012年の「百鬼夜行――陽」が最後でありますが、京極夏彦はまだまだ活躍中の人です。そろそろまた《京極堂》の憑き物落としを見られるかもしれません。
最初講談社は2005年発売と言っていたのですが、これは作者すら知らない事実だったので結局延期されて2006年の発売となりました。
ページ数は1330。「わりとふつうかな」と感じてしまった人がいらっしゃったら毒されています。へたな文庫本の10倍近い数字です。
《百鬼夜行シリーズ》本編はひとまずこれしまいです。
シリーズとしても後に刊行されたのは2012年の「百鬼夜行――陽」が最後でありますが、京極夏彦はまだまだ活躍中の人です。そろそろまた《京極堂》の憑き物落としを見られるかもしれません。