西暦1990年。国際企業番付で、常に業界トップの業績を誇る「タイムリース社」は依頼があれば時空を越えて、過去、未来、現代の世界各地に荷物を届ける「タイム運搬」事業を開始した。一方、業界第2位のライバル企業「シャレコーベリース社」のオストアンデル北部支社は業績絶不調。会長のコン・コルドーは支社の重役3人に、タイム運搬の妨害を命じる。重役3人が変身した「クリーン悪トリオ」に襲われたハル坊がピンチ通信を出すと、イッパツマンが必ず助けにやって来る。
メカニック整備が豪の仕事。タイム運搬の運搬機トッキュウザウルス(後半トッキュウマンモスに交替)の操縦士がラン。副操縦士にロボットの2-3(ツー・スリー)、ほか、ランのいとこの少年ハル坊が同行します。
で、そこを前述のクリーン悪トリオが襲い、イッパツマンがどこからともなく助けに来るのですから、そこはやっぱりイッパツマン=豪と視聴者の誰もが思うのですが、
これがいままでのシリーズ作と異なり、イッパツマン=豪であるのかないのか、視聴者にも知らされないかたちで物語は進みます。
ヒーローイッパツマンが搭乗するロボット逆転王(後半は三冠王に交替)は、トッキュウザウルスが変形して成るので(後半登場の三冠王にはトッキュウマンモスが変形)、とうぜんタイムリース社の上層部、たとえば豪の上司であるヒゲノ濃造は実は真相を知っているのですが、社の人間にも、また視聴者にもそれを明かしません。
こういったいくつかの謎を抱えたまま、イッパツマンの物語は進んでいきます。
その4 恋のライバル 第二のヒロイン登場
謎、解けてみれば、、
イッパツマンの正体
まずイッパツマンは誰なのか?—これはおハナシが半ばを過ぎた31話ですでに明かされます。意外に早い気もしますが、まあそんなに驚愕の事実でもないから、次の謎へバトンを渡すというところでしょうか、、
タイムリース社[編集]
オストアンデル市にある、常に業界トップの業績を誇る会社。所在する市名の由来は、平賀源内がまんじゅうを外来語っぽく称した「押すと餡出る」から。社員は福利厚生施設のビーナスタウンに居住している。
運営には、国際平和機構が深く関わっている。この団体は来るべき宇宙開発時代に備え、念動力で遠隔操作できる「サイキックロボット」の開発を進めていたが、シャレコーベリース社のコン・コルドー会長がその技術を執拗に狙っていた。そのため、シャレコーベリース社はタイムリース社に妨害を仕掛け、その妨害に対抗するためのイッパツマン、という構図が出来上がった。
豪 速九(ごう そっきゅう) / イッパツマン
声 - 富山敬 / 松本保典(バンプレスト・タイムボカンゲームシリーズ) / 加藤将之(タツノコ VS. CAPCOM)
タイムリース社で、メカの整備を担当している青年。20歳。女性社員からは憧れの的で、「豪さん」と呼ばれている。生まれて間もなく両親に捨てられたところを、ビクトリアナンダースホームの園長に拾われ、幼少時代はそこで生活していたが、その頃から超能力の素質を持っていた。
クリーン悪トリオの妨害から危機を救う、イッパツマンの正体は豪であると、ラン、ハル坊、2-3は思っていたが、実は容姿こそ酷似していたものの、豪がサイキックウェーブで操るサイキックロボットであった。第31話より、豪がイッパツマンに変身して、自ら戦う。
操っていたロボットが壊され、真相も明かしてしまったためということで、ここからは豪自身がイッパツマンとして活躍します。う〜ん、なんか中途半端。
ハルカの正体
以下の引用で、彼女の正体と、それから最終話のあらすじのご案内になるかと思います。
ハルカは幼少の頃より超能力者(サイキッカー)であり、幼い頃はそれをテレビ番組などで見世物のように扱われていた。10歳の時に若い頃のヒゲノと出会い、「自分を大切にしなさい」と叱責され、それ以来、人前で超能力を使うことは避けるようになった。
その後、ヒゲノと共に国際平和機構のサイキック関連技術の開発に携わるようになるが、当初は超能力はそれほど高くなかった。物語開始の8年前、当時16歳だった1991年7月18日を境に、急激に能力が向上していく。実は7月10日から17日までの一週間、コン・コルドーに拉致され、洗脳と能力強化を受けていたが、ハルカ自身はその間の記憶は一切なかった。
最終話では国際平和機構とタイムリース社を裏切り、サイキックロボットのデータをコン・コルドーの元に運び、イッパツマンの最大の敵として、自ら立ちふさがる。イッパツマンをかばうランの姿を目にして洗脳が解けるが、コン・コルドーがさらなる能力強化を行った際に超能力限界点を超えてしまい、罪の意識から、その場を走り去り、霧の中に消えていった。生死も含め、その後の消息は不明。
シリーズの回生を狙い、従来の視聴者の子どもより少し上の年齢層も取り込もうとしたのでしょうか。
最後のイッパツ!?
残念ながら平均視聴率や最高最低視聴率のデータは必ずしもいいものばかりを見つけることはできませんでしたが、
時に20%を越える視聴率を記録し、放送回数は好評につき、6話延長された。そのうちの3回はストーリー本編とは関係のない番外編的なストーリーが含まれていた[1]。歴代シリーズとしては『ヤッターマン』以来の放送回数の延長であり、
「逆転」を成し得たかどうかはわかりませんが、少なくとも「一発」を叩き出した作品であることは間違いないようです。
視聴率でも放送回数でも一矢は報い、とにかく次につなげたのですから。
そして、その「次」で、長年続いたタイムボカンシリーズはその最後を迎えることになるのでした、、T_T