目を背けたくなるほど毒々しいのに可愛らしい女の子の名前がつているアリス・クーパーって?
2016年9月16日 更新

目を背けたくなるほど毒々しいのに可愛らしい女の子の名前がつているアリス・クーパーって?

アリスだからと言って軽く見てはいけません。しかも男です。70年代当時のステージではヘビをまとい、首つりやギロチンなど目を背けたくなる演出と何とも毒々しいメイクで世間をアッと言わせたアリス・クーパー。しかし、ショックロックと言われた音楽は奇をてらうことのない正真正銘のロックンロールです!

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Killer

バンド・メンバーのニール・スミスが飼っていたヘビの写真が使用された1971年発売の「キラー」。全米21位、全英27位を記録しました。
あんまりと言えばあんまりですが、ピッタリといえばピッタリな邦題のついた1曲目の「俺の回転花火」はシングル・カットされ全米59位、「ビー・マイ・ラヴァー」は全米49位を記録しています。
キラー

キラー

1971年リリース

【収録曲】
俺の回転花火 "Under My Wheels"
2.ビー・マイ・ラヴァー "Be My Lover"
3.ヘイロー・オブ・フライ "Halo of Flies"
4.無法者 "Desperado"
5.勇気づけて "You Drive Me Nervous"
6.イエー・イエー・イエー "Yeah, Yeah, Yeah"
7.デッド・ベイビーズ "Dead Babies"
8.キラー "Killer"
アリス・クーパーになくてはならない要素が「毒」。1. Under My Wheels は、ガールフレンドを車で轢いてしまったという曲です。愛憎半ばする、という言葉がありますけれど、ここまで来るとラブソングと呼んでいいのかどうか。このアルバムのピークが旧B面の7. Dead Babies で、両親から食べ物を与えられなかった女の子が空腹のあまりアスピリンを食べて死んでしまったというストーリーです。

Alice Cooper - Under My Wheels (1971) HD 0815007

俺の回転花火

School's Out

このアルバムのオリジナルは組み立てると学校の机の形になるギミックが施してあり、レコード盤はなんと紙のパンティに包まれていました。アリス・クーパーの代表作としてだけではなく、歴史的名盤とさえ称される1972年発売の「スクールズ・アウト」ですが、このセンスは何ともアリス・クーパーです。

まさか紙のパンティが欲しかったというわけでもないでしょうが、本作は全米2位、全英4位の大ヒットとなりました。
また、シングル・カットされた「スクールズ・アウト」は全米7位になっています。
スクールズ・アウト

スクールズ・アウト

1972年リリース

【収録曲】
スクールズ・アウト "School's Out" (Alice Cooper, Glen Buxton, Michael Bruce, Dennis 1.Dunaway, Neal Smith)
2.ルニー・テューン "Luney Tune"
3.ガター・キャット対ジェッツ "Gutter Cat Vs. the Jets"
4.ストリート・ファイト "Street Fight"
5.ブルー・ターク "Blue Turk"
6.マイ・スターズ "My Stars"
7.パブリック・アニマル#9 "Public Animal #9"
8.アルマ・メイター "Alma Mater"
9.グランド・ファイナル "Grande Finale"
アリス・クーパーのすべての魅力が詰まったアルバム。
バラエティに富んだ楽曲群が次々に飛び出してくる。

Alice Cooper - School's Out (1972) HD 0815007

スクールズ・アウト

Billion Dollar Babies

生理的に違和感を覚える緑色の蛇革の財布がアルバム・ジャケットとなった1973年発売の「ビリオン・ダラー・ベイビーズ」です。前作の成功に気を良くしたのか、オリジナルは見開きジャケットの中に10億ドル札が封入されており、前作同様に非常に凝った作りのジャケットになっています。
そして、本作はついに初の全米1位、全英でも1位を獲得しました。
ビリオン・ダラー・ベイビーズ

ビリオン・ダラー・ベイビーズ

1973年リリース

【収録曲】
ハロー・フレイ "Hello Hooray"
2.レイプト・アンド・フリージン "Raped and Freezin'"
3.アリスは大統領 "Elected"
4.ビリオン・ダラー・ベイビーズ "Billion Dollar Babies"
5.アンフィニッシュト・スウィート "Unfinished Sweet"
6.ノー・モア・ミスター・ナイス・ガイ "No More Mr. Nice Guy"
7.ジェネレイション・ランドスライド "
8.シック・シングス "Sick Things"
9.マリー・アン "Mary Ann"
10.アイ・ラヴ・ザ・デッド "I Love the Dead"
ショック・ロックの王者アイス・クーパーが1973年にリリースした最高傑作!このアルバムの素晴らしさが、今でもアリス・クーパーを支えていると思う。彼らの音楽的才能が凝集された一枚であり、アリス・クーパーなら、まずお薦めの作品。全米NO.1に輝いたアルバムでもある。④のタイトル曲が何と言っても印象的。ドノヴァンがデュエットしている。

ALICE COOPER - Elected (1972)

アリスは大統領

Muscle of Love

バンドとしてのアリス・クーパー最後の作品が1973年に発売された通算7作目のスタジオ・アルバム「マッスル・オブ・ラヴ」です。
新たな方向性を探っていたのでしょう、ショックロックの印象が薄らいでいます。しかし、収録されている「マッスル・オブ・ラヴ」、「夢のニューヨーク」、「嘆きのティーンエイジ’74」といった曲は必聴です!

因みにこのアルバムは発送用のダンボールに梱包されて発売されました。
マッスル・オブ・ラヴ

マッスル・オブ・ラヴ

1974年リリース

【収録曲】
1. 夢のニューヨーク
2. 売れない娼婦
3. アリスは強心臓
4. クレイジー・リトル・チャイルド
5. 必死でやれよ
6. マッスル・オブ・ラヴ
7. 黄金の銃を持つ男
8. 嘆きのティーンエイジ’74
9. ウーマン・マシーン
via wmg.jp
オリジナル・メンバー最後の作品で、プロデューサーもボブ・エズリンからジャック・ダグラス、ジャック・リチャードソンに変更しています。
 前作までのハード・ロック臭は少し薄れ、ライザ・ミネリ(7、8)、Noma&Sarah(8)、ロニー・スペクター(8)、ポインター・シスターズ(5、8)が各々バック・コーラスとして参加しています。そして、この、嘆きのティーンエイジ’74(7)がシングル・カットされヒットしています。

BIG APPLE DREAMING ALICE COOPER

夢のニューヨーク
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