『GREEN~農家のヨメになりたい~』ってどんな話?
だからこそ『GREEN~農家のヨメになりたい~』を読んでいただきたい!
『Kiss Carnival』にて1999年1月号から2001年6月号まで全21話連載され、単行本は4巻発行されました。
2004年には深田恭子さん主演でテレビドラマ化されましたが、漫画とドラマは設定や内容が大きく異なっています。
主人公の専門学校生ワコが秩父の田舎で出会った王子様、誠に恋をします。
都会育ちだった誠は祖母と二人暮らしで農家を継いで2年目の好青年。
農村に似合わないイケメンでオシャレな誠、その見た目とは反対に農業の事ばかり考えています。
この恋を逃したくない!と、学校のない週末だけ住み込みでお手伝いすることになったワコですが。
頑張れば頑張るほど空回りして失敗ばかり、誠や祖母のタマに呆れるが得意の料理でなんとか挽回。
農業以外のことにはドライな誠ですが、振り回されれつつも一途で一生懸命なワコに惹かれていきます。
「好き」を全身で表現し一喜一憂するワコに対して、優しいけどクールな誠が時々見せる「好き」が見ている方も思わずにやけてしまう。
そしていくつもの騒動を起こしつつも、まっすぐで可愛い『誠のヨメ』と村人にも認められていくワコ。
小さな村で順調に愛を育てていく二人ですが、ある事件から誠の過去を知ることに。
村の消防団として災害で怪我をした人を手際よく手当し感謝されつつも、何かを隠している様子の誠。
ある日誠の姉が現れて、普段はクールな誠がワコをついて村中を逃げ回ります。
お金の力で村人を動かし死に物狂いで二人を探す姉の小百合。
普段は天然のワコも誠が村へ来る前に何をしていたのか察します。
誠の実家は東京の大きな病院を経営しており、彼はそこの跡取り息子。
『ほかにやりたいことが特になかった』誠は秩父へ来る前は医大を卒業し医師免許を取得した研修医でした。
祖父の葬儀で秩父へ戻った時、『特にやりたいこと(農業)』を見つけてしまったのでした。
以前助けた村人の家にお世話になっていた二人でしたが、事情を知ったワコは「もう帰りましょ」と言います。
翌朝戻った二人は普段通り朝から農作業をしました。
諦めない姉をよそにいつも通り過ごす誠。
いかに誠が真剣に農業と向き合っているか分かってほしいワコは小百合と衝突を繰り返します。
そんなドタバタの末、二人に突き飛ばされた誠が鍬で腕を切る怪我をし、二人とも目を覚ますのでした。
姉は誠が研修中に嫌なことがあって逃げ出したと思っており、本気で農業をしたいという誠の気持ちを理解して東京へ帰っていきます。
風のように、収穫したての野菜とともに。
そして怪我の治療を終えて帰ってきた誠は「先生がいなかったから」と自分で傷口を縫ったと話します。
『誠さんはブラック・ジャック(もぐり)にはなれるかも』と思うワコでした。
若者が少ない農村ですが、口では反発しながらも農業を愛する若者もいます。
葡萄や苺を育てている観光農園の跡取り息子の希望や、しいたけギャルことしいたけ園の跡取り娘のやよいが登場し、ワコと誠の毎日がさらに賑やかになっていきます。
ワコにも変化があらわれます。
「思っている以上に農業にこの仕事にはまっちゃってたみたい……」
本当の意味で『農家のヨメになりたい』と。
そして物語のクライマックスは二人の結婚式。
原作者はあの二ノ宮知子さん。
ハッピーだけど普通にハッピーエンドでは終わらない、笑いがあって幸せがあって、やっぱり笑いがあって。
二ノ宮ワールドに引き込まれる楽しい作品です。
主な登場人物
吉川和子(よしかわわこ)
週末の度に手伝いに通い、月曜の朝には泣く泣く帰って行く。
素直で一途な性格で村人からは「誠のヨメ」と公認の仲であるが、たびたび騒動を起こしては「まだヨメにしてねぇ……」と誠から呆れられている。
誠の家に手伝いに行っていることを親に言わず、週末・夏休みなど家出同然で来ていたが、卒業後は誠の家に居候するようになった。
最初は小野家の厄介者として描かれていたが、農業やハーブ作りを通して誠のパートナーとして認められていく。
小野誠(おのまこと)
顔も頭も性格も良く都会的な雰囲気を持っているが気取っておらず、農作業中の服装もラフでオシャレ。
冷静で常識人、常にワコに振り回されトラブルに巻き込まれるが、ワコの事は可愛いと思っている。
子供のころのトラウマで蛇が苦手。
小野タマ(おのたま)
穏やかで田舎のおばあちゃんという感じだが、厳しい一面も。
ワコのことは気に入っており、応援している。
小野小百合(おのさゆり)
子供の頃から誠を医者にするべく洗脳(?)し、病院の跡取りにしようとしていた。
農業をはじめた誠を連れ戻そうとするが失敗。
清和希望(せいわのぞみ)
小さな頃から誠と二人で村の王子様的存在だった。
チャラチャラした格好をしているが、果樹園の仕事が大好き。
大柴やよい(おおしばやよい)
ワコからは『しいたけギャル』と言われている。
誠に気があり勉強を教わろうとミニスカートや露出の多い服で近寄るが相手にされていない。
しいたけ園を継ぐために農業大学へ受験予定。
吉川薫(よしかわかおる)
性格は一直線で、ワコは父親の精神を受け継いだと思われる。
にのみや先生のああいうギャグ系が好きなんだ…農家のヨメになりたいも好きだし…
— ❄️もずも🌞 (@mozumoppss) August 16, 2018
GWをマンガWeekにした📘
— nono (@nono_lab) May 2, 2020
第二弾は二ノ宮和子「GREEN~農家のヨメになりたい~」
のだめ同様にぶっとびワコちゃんで大笑いした。農家のヨメというより誠の嫁になりたい訳だけど、最後、結婚式で脱肛とか腹抱える。
さて、次は何を読もうかなあ。