70年代の少女漫画
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70年代の少女漫画は「ロマンチック期」と呼ばれる時代です。恋愛を手の届かないものとして描いた漫画が多く、スケールが壮大で「生きるか死ぬか」という世界ですね。
「ベルサイユのばら」、「キャンディキャンディ」、「砂の城」など舞台を海外にした作品も多かったです。ですから、現実の世界とは全くかけ離れたもので、自分を重ねるというよりは読んで満足するという感じだったのでしょう。
少女が読むには内容が大人すぎるとも思えるのですが、自分と全く違う世界で起こっている手の届かないものという感じだったのであまり規制などがかからなかったのかもしれません。
他には、いわゆるスポコン漫画も大流行。「アタックNo.1」、「エースをねらえ」などですね。そして、スポーツではないですが「ガラスの仮面」(演劇)、「繭子の世界」(美容)他のものにすべてを捧げる漫画も多かったです。
恋愛が根底にあっても、描かれているのは恋愛以外のことというケースも多いですね。
この時代はヒロインも恋愛中心ではないわけですから、ヒーローも同じ。紳士的で恋愛以外のことに打ち込んでいることが多いです。そもそもヒーローが出ずっぱりではないので何を考えているのかよくわからないけど憧れの存在という感じが多いですね。
「ベルサイユのばら」、「キャンディキャンディ」、「砂の城」など舞台を海外にした作品も多かったです。ですから、現実の世界とは全くかけ離れたもので、自分を重ねるというよりは読んで満足するという感じだったのでしょう。
少女が読むには内容が大人すぎるとも思えるのですが、自分と全く違う世界で起こっている手の届かないものという感じだったのであまり規制などがかからなかったのかもしれません。
他には、いわゆるスポコン漫画も大流行。「アタックNo.1」、「エースをねらえ」などですね。そして、スポーツではないですが「ガラスの仮面」(演劇)、「繭子の世界」(美容)他のものにすべてを捧げる漫画も多かったです。
恋愛が根底にあっても、描かれているのは恋愛以外のことというケースも多いですね。
この時代はヒロインも恋愛中心ではないわけですから、ヒーローも同じ。紳士的で恋愛以外のことに打ち込んでいることが多いです。そもそもヒーローが出ずっぱりではないので何を考えているのかよくわからないけど憧れの存在という感じが多いですね。
80年代の少女漫画
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70年代後半からだんだんと恋愛を身近なものとして扱った作品が増えてきます。学園ものが多く、主人公も読者に近い存在になっていきます。恋愛をメインにした作品が多く「乙女チック期」とも呼ばれます。いわゆる「少女漫画の世界」というのはこの時代の漫画のイメージが強いかもしれません。学園ものはいまでも少女漫画の主流ですもんね。
主人公は明るいキャラもおとなしいキャラもいましたが、明るく素直なキャラが多いですね。そしてヒーローは無口でクールなキャラが多いです。クールなヒーローの代表といえば「ときめきトゥナイト」の真壁くんではないでしょうか。この時代のヒーローはツンデレではなくて、ほぼツンなんですよね。それをめげない女の子がアタックしていくという感じです。
時代的にもヤンキー全盛期でヤンキーっぽい男の子が登場することも多かったです。特に「ホットロード」はヤンキーっぽい、ではなく暴走族の世界を描いたバリバリのヤンキーが登場。ですがなぜか共感してしまうことも多く、切ない少女漫画に仕上がっているんですよね。
一方、「動物のお医者さん」、「BASARA」など恋愛をメインにしない新しい形の少女漫画も増えてくる時代です。
主人公は明るいキャラもおとなしいキャラもいましたが、明るく素直なキャラが多いですね。そしてヒーローは無口でクールなキャラが多いです。クールなヒーローの代表といえば「ときめきトゥナイト」の真壁くんではないでしょうか。この時代のヒーローはツンデレではなくて、ほぼツンなんですよね。それをめげない女の子がアタックしていくという感じです。
時代的にもヤンキー全盛期でヤンキーっぽい男の子が登場することも多かったです。特に「ホットロード」はヤンキーっぽい、ではなく暴走族の世界を描いたバリバリのヤンキーが登場。ですがなぜか共感してしまうことも多く、切ない少女漫画に仕上がっているんですよね。
一方、「動物のお医者さん」、「BASARA」など恋愛をメインにしない新しい形の少女漫画も増えてくる時代です。
90年代の少女漫画
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90年代に入ると、勝気なヒロイン、強いヒロインが多く登場します。
「花より男子」、「姫ちゃんのりぼん」、「こどものおもちゃ」、「彼氏彼女の事情」など勝気なヒロインなのでヒーローとも言い合いをするケースが多いですね。今まで憧れの尊大だった男子(恋愛)が身近な、対等な存在になっている感じがします。
女子を特別扱いする優しい男の子は当て馬枠で、ヒロインと言い争いをするような素直な男子がヒーローになることが多かったですね。性格は違えど「本音で話せる相手」になってきていると思います。
強いヒロインが出てくるのも、女性の社会進出が当たり前になってきたという時代背景も影響しているでしょう。この時代を代表する少女漫画の1つ「美少女戦士セーラームーン」はまさに時代を表しています。本当の意味で戦うヒロインですからね。
他に、90年代後半からはギャルの全盛期になっていきます。「GALS!」などギャルを主人公にした漫画もありました。勝気なヒロインやギャルが台頭してきて、おとなしいヒロインは少なくなってきた時代ですね。
優しい男子が当て馬だったように、おとなしい女子はライバルに回ることが多かったっと思います。
「花より男子」、「姫ちゃんのりぼん」、「こどものおもちゃ」、「彼氏彼女の事情」など勝気なヒロインなのでヒーローとも言い合いをするケースが多いですね。今まで憧れの尊大だった男子(恋愛)が身近な、対等な存在になっている感じがします。
女子を特別扱いする優しい男の子は当て馬枠で、ヒロインと言い争いをするような素直な男子がヒーローになることが多かったですね。性格は違えど「本音で話せる相手」になってきていると思います。
強いヒロインが出てくるのも、女性の社会進出が当たり前になってきたという時代背景も影響しているでしょう。この時代を代表する少女漫画の1つ「美少女戦士セーラームーン」はまさに時代を表しています。本当の意味で戦うヒロインですからね。
他に、90年代後半からはギャルの全盛期になっていきます。「GALS!」などギャルを主人公にした漫画もありました。勝気なヒロインやギャルが台頭してきて、おとなしいヒロインは少なくなってきた時代ですね。
優しい男子が当て馬だったように、おとなしい女子はライバルに回ることが多かったっと思います。
2000年以降の少女漫画
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2000年代以降になってくると、恋愛だけでなく夢や部活など他のことも描いた作品が増えています。「NANA(音楽)」、「のだめカンタービレ(音楽)」、「ハチミツとクローバー(芸術)」などですね。
「君に届け」、「ストロボ・エッジ」などの王道のような少女漫画もまた増えてくるのですが、恋愛だけでなく友情もしっかり描いていて過去の王道少女漫画とはまた変わってきていますね。
2000年代以降のヒーローは様々。90年代から続いている本音を言い合える相手も多いですが、俺様系ヒーローやちょっと女性的なジェンダーレス男子などさまざまなヒーローが登場しますね。
ヒロインも、勝気系だけでなく、またおとなしいヒロインが戻ってきたりとさまざまですので、自然とヒーローもさまざまになってくるのでしょう。
また、2000年代以降は実写化される少女漫画も増えてきました。メディアミックスされることで女性だけでなく男性の読者も増えていっています。女性から見た男性像というだけではなく、男性が共感できるようなヒーローも増えていったのかもしれません。
時代とともに変化していく少女漫画。改めて考えてみると面白いですね。
「君に届け」、「ストロボ・エッジ」などの王道のような少女漫画もまた増えてくるのですが、恋愛だけでなく友情もしっかり描いていて過去の王道少女漫画とはまた変わってきていますね。
2000年代以降のヒーローは様々。90年代から続いている本音を言い合える相手も多いですが、俺様系ヒーローやちょっと女性的なジェンダーレス男子などさまざまなヒーローが登場しますね。
ヒロインも、勝気系だけでなく、またおとなしいヒロインが戻ってきたりとさまざまですので、自然とヒーローもさまざまになってくるのでしょう。
また、2000年代以降は実写化される少女漫画も増えてきました。メディアミックスされることで女性だけでなく男性の読者も増えていっています。女性から見た男性像というだけではなく、男性が共感できるようなヒーローも増えていったのかもしれません。
時代とともに変化していく少女漫画。改めて考えてみると面白いですね。
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