10代で大胆ヌード・濡れ場シーンを演じ、その後大女優へと成長していった女優として思い浮かぶのは、1975年公開の映画『青春の門』に出演した大竹しのぶさんだと記憶しています。
ここでふと思うのは、山口百恵さんの女優として芸能界でやっていくという覚悟や目標の様なものがもしかしてなかった?とよぎるのですが...そんなことを思うにはやはり、山口百恵さんのプライベートな部分にある様に思えます。
三浦友和の存在
すでに山口百恵と三浦友和はゴールデンコンビとして、テレビドラマや映画で共演しているゴールデンコンビとして、有名でした。
その山口百恵さんも絶大なる信用を向けていた三浦友和さんが出演するにもかかわらず、山口百恵さんは「阿寒の果つ」の出演を断っていたというのも興味深いところです。
これまで山口百恵が出演したドラマや映画で、恋や愛の対象は三浦友和であったが、この「阿寒に果つ」ではそうではないというところも、ヌードや濡れ場と同じくらい大きかったのかもしれませんね。
現に山口百恵さんと三浦友和さんは、15歳と22歳で出会って、すでにそのころからお互いを意識し、三浦友和さんのその後の著書「被写体」を発表したあとのインタビューでは、「22歳の男に15歳は子供じゃない、異性だ」と言っているのですから。
もしかして、山口百恵さんは「阿寒の果つ」のオファーが来たときに、三浦友和さんに相談していたのかもしれませんね。
出会った頃の山口百恵さんを三浦友和さんは「まだ何色にも染まっていない...」と表現しています。
映画「阿寒の果つ」をもう一度見たい!
#阿寒に果つ の1シーン。#五十嵐じゅん さん演じる時任純子と #大出俊 さん演じる村木浩司の二人が踊っている。互いに意味深な視線を交わし、何とも妖しげな雰囲気が画面全体に漂う。#大出俊 さんが慣れた感じで踊っている姿にちょっとびっくり(笑)
— 藤原氷子 (@hyoukofujiwara) August 27, 2019
この妖しげな腰つきに私はやられるんだよね😅 pic.twitter.com/gS2d8K7Xi9
渡辺淳一の役を「俊一」とし、純子の死までのストーリーが描かれていきますが、「魔性」と言われた純子を演じた五十嵐淳子。
その純子の役を断ったのが山口百恵。それぞれを「純子」に当てはめてみると、二つの違う「純子」が存在したのではないかと想像します。
そんな思いでもう一度この「阿寒に果つ」を見てはいかがでしょうか。
これまでの五十嵐淳子さんのかわいいモデルというイメージを超え、まだあどけない顔立ちだが、まさに魔性の女を演じきったという印象です。
ワンシーンを見てもその魔性ぶりが目に焼き付きます。