2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第3回)】
2018年11月7日 更新

2025年、大阪万博の開催が決まったなら…その時に向けた提言コラム【頑張れ!大阪万博2025(第3回)】

2025年、大阪万博の実現を徹底応援!1970年に開催された大阪万博(日本万国博覧会)当時の熱量と日本の底力を”ディスカバリー&フューチャー(温故知新)”としてコラム上に再現するとともに、2017年から2025年の日本社会を予測。人口構成や自然環境を考慮して大阪万博2025を実現に導く為の提言を展開します。

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大阪万博2025の空想全景

大阪万博2025の空想全景

大阪万博2025の空想全景

2025年万博の空想全景は、しっかりした高層ビルやおかしなアーティスティックな建物だらけかもしれない。
2017年4月19日の現時点で「2025年国際博覧会検討会」(こちらは本物)は、来場者数2,800万人から3,000万人を見込んでいる2025年の大阪万博。

この数字は1970年の大阪万博の半数に当たる。
65歳以上人口が30%を上回る時代に、よもや1970年のように若い人々の来場を中心に据えた会場計画である訳はないだろう。
3,000万人の30%なら計算上900万人の来場者が65歳以上だ。よく考えていただきたい。場所は“夢州”と呼ばれる海上に浮かぶ人工島だ。陽射しは強く、塩を含んだ強い海風が吹く。(雨の日だってあるわけだし)しかも出来るだけ長時間楽しんでいただきたい。これに会場が応える設計デザインが成されていなければ、その場かあるいはその後万博がきっかけとなって健康を害してしまう可能性は若者だって極めて高い……と我々は思うのだ。
万博だけをひらすら楽しんでいただきたい。
ならば当然のように全パビリオンは移動性や安全性の面から考えて、バリアフリーになっているのは当たり前。

いや、それ以上の工夫を凝らして高齢者にやさしく、行きやすく、見やすく、過ごしやすく、疲れにくい会場である構想が前提でなければならないのだ!

決してバリアフリーを軽く甘く考えていただきたくない。
大ゲサだと思うなら一度車イスを使う立場で周囲をよく見回して欲しい。驚くほどバリアフリーになどなってはいないのだ。もしバリアフリー案が採用されていない万博に出掛けた場合の介護をされるみなさんの負担を考えるとゾッとする。

それほど会場は広く建物は多いのだ。3人に1人が65歳以上だと分かっているのに会場のあちこちで設計的な不親切や、使い勝手の悪さが目立ったら大変なことが発信されると想定していただきたい。

インターネットが普及しきった後の万博とあれば風評こそ鍵。

何を発信されるのか想像すらつかない8年後の世の中のはずだ。少しでもマイナスに捉えられないためにも、これでもか!というくらい高齢者対応の観点を会場全体の建築コンセプトの基本中の基本とすべきであろう。
だからこそ移動一つ取ったって甘く見てはいけない。
それを裏付けている……かもしれないデータを書いておく。

通商産業省が発行した『日本万国博覧会政府出典報告』に”日本館の反響調査”が記載されていて、その中に日本館に来場した日本人1,000人に対して行われた年齢別の調査結果がある。

これによると10代は18.5%、20代は22.4%、30代は23.1%、40代は7.4%、50代以上は4.3%となっていた。

娯楽が今ほど手軽で多くもない時代、おそらく足腰が弱っているとは思えない40代、50代以上のこの落ち込んだ来場者数は一体何を意味するのであろうか?

日本で開催された万博の”日本館の数字”であるのだから、迂闊に見過ごしてはいけないデータであると思う。

ここで可能性の一つとして考えられるのが「人混み」である。
どこもかしこも人、人、人……自由に動けない、好きな場所に辿り着けない……この窮屈、閉塞ともいえる会場環境がこの数字の落ち込みに表れているのではないだろうか?

これは一種の”ままならない移動”と同質であると思える。
65歳以上が30%を超えるであろうと予想される大阪万博2025でこの”同質”がひとたび発生すれば……そう、移動しにくい、不便だ、動けなかった……などと声が上がれば、その風評は瞬く間にネットを駆け巡り、到底目標の来場者数を満たすことは難しいであろうと考えられるのだ。

この前提を踏まえて、「万博好きやん(scan)研究所」は2025年の大阪万博全景を「地上」「地下・上空」の観点から予想してみたいと思う。(勝手に)
大阪万博1970スタンプ

大阪万博1970スタンプ

「万博好きやん(scan)研究所」が考える、大阪万博2025会場-地上編-

1、全てのパビリオンはバリアフリーで、高低差による問題を無くしていただきたい
2、パビリオンは全て杖や車イスの来場者の安全はもちろん、素早い緊急対応が出来ることが望ましい
これらは65歳以上が7.0%だった1970年の大阪万博ではおそらく優先事項にならなかった観点。
1970年は「未来を感じる」的に動く歩道がありはしたものの、(故障多し)2025年には来場客の年齢層や車イス利用の観点で広めの通路はもちろん「動く歩道」いや、車イス対応の移動ベルト、リフター、エスカレーター、大型エレベーター、補助動力付きスロープが必須となる可能性が高い。

高低差移動は高齢者にとって大敵なのだ。もちろんそれは世界各国から来て下さる方々の目に映る日本の高齢者はもちろん障害者への対応意識に繋がるのだから、とっても重要なのである。
つまりは場内の至る所に高齢者対応の標準設計思想がはっきりと反映されていなければならないということだ。

確保すべき予算は1970年に比して高まることは間違いない。
ただし、私たちは65歳以上の多数の来場者の皆さんが車イスや杖を必要としていると考えているのではない。
2025年の日本は、この先さらに増える高年齢の方々が暮らしやすい未来型都市のデザインを分かっている国なのだ。
というアピールを海外に向けて発信しておきたいからだ。
他の国だって時間の問題で、やがてはやってくる世界なのだから「高齢者ケアの先進国」の未来をここで見て、感じていただきたいのだ。
大阪万博1970スタンプ

大阪万博1970スタンプ

次にメインとなる「パビリオン」。
従来の万博では、来場者が会場内のパビリオンを自由に見て回ったのは当り前の話。

しかしながら、高齢者の増加を加味して導線の確保を考えると、1970年のような広大な会場内にユニークなパビリオンが林立する光景はあるにしても、来場者を一旦最上部にエスカレーター、エレベーター、リフターで運んでしまい、スロープやエスカレーターを使って降りながら見て回る想定が効率的かもしれない。

降りながら見終わったら出口というわけだ。もちろんそれは介護する方への負担を少しでも減らすことに繋がるはずだし入場者の通行もスムーズとなる。
しかし、会場全体の共有部分や日本関連のパビリオンだけが対応しても意味がない。
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