2020年10月8日 更新
80年代~90年代のドラマ主題歌に使用された洋楽特集
名ドラマの陰に名曲あり。中には邦楽ではなく、洋楽を主題歌に起用して、作品の世界観を情緒豊かに盛り上げたケースも多数存在します。特にその手法を用いて、ヒット作を数多く手掛けてきたのが、脚本家の野島伸司ですが、本稿では、野島作品以外で洋楽をテーマソングにした80年代~90年代のドラマをまとめてみました。
金曜日の妻たちへ(TBS系)⇒ ピーター・ポール&マリー『風に吹かれて』など
東京近郊の新興住宅街に暮らす夫婦たちのご近所づきあいと、不倫をテーマにしたトレンディドラマの先駆け的作品『金曜日の妻たちへ』。本作はシリーズ化され、『金曜日の妻たちへ』(83年)、『金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?』(84年)、『金曜日の妻たちへIII 恋におちて』(85年)の都合3作つくられました。
本作の主題歌としてもっとも有名なのは、小林明子が歌ったPart3の『恋におちて』でしょう。しかし、Part1とPart2はそれぞれ、 ピーター・ポール&マリーの『風に吹かれて』と、マイク・レノ&アン・ウィルソンの『パラダイス〜愛のテーマ』という洋楽が使用されています。
想い出に変わるまで(TBS系)⇒ダイアナ・ロス『IF WE HOLD ON TOGETHER』
『想い出に変わるまで』は、商社のOL・るり子(今井美樹)と、その恋人で、同じ会社のエリート社員・直也(石田純一)が結婚を間近に控えながらも、些細なことからすれ違い、その隙に、るり子の妹・久美子(松下由樹)が直也を略奪していくという、男女の三角関係を描いたドラマになっています。
想い出に変わるまで(1990年)
主題歌に起用されたのは、ブラックミュージック界の大御所、ダイアナ・ロスが歌う『IF WE HOLD ON TOGETHER』。アニメ映画『リトルフットの大冒険』のテーマソングとしても知られる同曲ですが、「私たちが力を合わせれば、人生の困難を乗り越えられる」と歌っている歌詞と、あまり合っていないような気もするのですが果たして…。
もう誰も愛さない(フジテレビ系)⇒ビリー・ヒューズ『Welcome To The Edge』
銀行の専属運転手・卓也(吉田栄作)が、同じ銀行の社員・小百合(田中美奈子)の手引きを受けて悪事に加担し、そこからさまざまな人間が関わり合い、怨嗟・復讐を繰り返していくドラマ『もう誰も愛さない』。超高速で展開されるスリル満点のストーリーから、“ジェットコースタードラマ”と名付けられ、人気を博しました。
もう誰も愛さない
主題歌はアメリカのソングライター、ビリー・ヒューズが歌う『Welcome To The Edge』。クライムサスペンステイストの本作を、妖しいムードたっぷりに盛り上げます。
あの日の僕をさがして(TBS系)⇒ギルバート・オサリバン『TOMORROW,TODAY』
1991年に、冬季オリンピックの長野開催が決定した影響を受けてなのか、翌年放送されたドラマ『あの日の僕をさがして』の舞台も長野。織田裕二演じる商社マンが仕事の都合で地元長野に戻り、再会した仙道敦子演じる初恋相手のOLと、互いに恋人がいながらも惹かれあうという物語になっていました。
あの日の僕をさがして(1992年)
主題歌に選ばれたのは、『Alone Again - Naturally』でお馴染みのシンガーソングライター、ギルバート・オサリバンの楽曲『TOMORROW,TODAY』。この曲が流れる長野ののどかな風景を映したドラマのエンディング映像は、なんだかノスタルジックな気分になります。
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