さて、ここから驚愕の合体(?)変形が始まるのであるが。
まずは、イデオンの臀部から脚部の後ろに、コロ走行用の補助パーツと車輪を付ける。
まずは、イデオンの臀部から脚部の後ろに、コロ走行用の補助パーツと車輪を付ける。
そのままイデオンの、両脚を前方に投げ出すようにして腰で据わらせる。
ここではまるで、イデオンはリラックスしてくつろいでいるように見える。
首がない状態だが……。
ここではまるで、イデオンはリラックスしてくつろいでいるように見える。
首がない状態だが……。
一方、今回も外したバックパックに、物騒なミサイル砲2門が接地される。
しかし、そこにはなぜか、イデオンの生首が……?
しかし、そこにはなぜか、イデオンの生首が……?
しかも、その生首付きバックパックを、くつろいでいたイデオンのお膝に装着する!
なぜ生首がお膝に? 首なんだから、首がある位置にあればいいだろう! もう許してやってくれないか! 誰もが、誰に誰の許しを請うのか自我崩壊したところで、先ほど完成させておいたソロ・シップがおごそかに飛んできて、イデオンの、本来首が乗るはずの、頭部部分に合体した!
もうなにもいうまい。語れることは何もない。もちろん、筆者への文句も受け付けないし、現在企業体として頑張っているアオシマも、苦情や質問は一切受け付けないだろう、これが「ソロシップイデオン」の完成形なのだ!
これで完成なのだ!
これで完成なのだ!
もうね、この「主役ロボットの頭部に、そのロボットが収納されるべき主役戦艦が、まんま乗っかってます」感は、バンダイや他メーカーでは絶対に出てこない着想!
だって仮に「ホワイトベースが頭の代わりに乗っかっているガンダム」のプラモとか出されても、プラモ狂四郎もストリームベースも、なすすべがないはずだ!
オマケに、この脱力戦意喪失感にとどめを刺すかのように!
だって仮に「ホワイトベースが頭の代わりに乗っかっているガンダム」のプラモとか出されても、プラモ狂四郎もストリームベースも、なすすべがないはずだ!
オマケに、この脱力戦意喪失感にとどめを刺すかのように!
うん……分かった。分かったから。
どうだったであろうか?
アオシマ究極の、狂気と狂喜とエネルギーが封じ込められたかのような、おそるべしイデプラの、ある意味でのエヴォリューション、ある意味でのインフィニティ。
どうだったであろうか?
アオシマ究極の、狂気と狂喜とエネルギーが封じ込められたかのような、おそるべしイデプラの、ある意味でのエヴォリューション、ある意味でのインフィニティ。
普段はどこにでもいるサラリーマンが、街の風景の中に溶け込むような地味な青年が、空を闇が覆う夜になった瞬間、隠していた牙をむき出し、己の本性と正体を現し、見る者や社会を恐怖に陥れる、まるで大藪晴彦文学のヒーローのような、アオシマのイデプラの境地!
今回の『ガンプラり歩き旅』でのイデプラの紹介はこのトンデモ弩級キットで終了するが、あの時代、プラモデル屋や文房具屋、駄菓子屋の店先を賑わした「大人にとって謎の箱の中身」は、決してガンプラのような優等生だけではなかったことを、今回の番外編を通じてお伝え出来たのであれば成功である。
最後に、こんな「ガンプラでイデプラの連載」にお付き合いいただいた、ミドルエッジ編集部と読者の皆様に感謝して、イデプラ編を終了したいと思います。
いや、次回からもまだちょっと、番外編が続きますが。
(取材協力 青島文化教材社)
今回の『ガンプラり歩き旅』でのイデプラの紹介はこのトンデモ弩級キットで終了するが、あの時代、プラモデル屋や文房具屋、駄菓子屋の店先を賑わした「大人にとって謎の箱の中身」は、決してガンプラのような優等生だけではなかったことを、今回の番外編を通じてお伝え出来たのであれば成功である。
最後に、こんな「ガンプラでイデプラの連載」にお付き合いいただいた、ミドルエッジ編集部と読者の皆様に感謝して、イデプラ編を終了したいと思います。
いや、次回からもまだちょっと、番外編が続きますが。
(取材協力 青島文化教材社)
市川大河公式サイト
光の国から愛をこめて
フリーランスライター・脚本家・演出家・元映画助監督・制作進行
市川大河が語る、ウルトラマン、ガンダム、日本のカルチャー
Taka 2021/12/28 15:28
うっかりこの記事を見てしまったために、「卵を産むイデオン」の奇天烈さが頭から離れなくなってしまい、ついヤフオクで競り落としてしまったじゃないですか、どうしてくれるんですか(笑)しかも意外と高くなかったですよ。こんな素っ晴らしいネタプラモ、絶対に1つはコレクションしたくなるに決まってますよ♪
agat 2019/10/2 17:59
ソロシップイデオン持ってたなー。もともとアオシマの合体シリーズが好きだったし、いつものアオシマじゃんとまったく違和感なし。
いるか本家 2018/7/6 17:11
通りすがりの者です。駿河屋事件当時、ポケットパワーに魅せられましたw
記事中、腰のポケットパワー部分が「押し出し」であるように書かれていましたが、あの箇所には本来スプリングが入っていて、尻のツマミを「引っ張って離す」が正しい遊び方のはずです。
かなりの威力でスッ飛んでいきますよ〜。
2018/4/28 05:20
残りの重機動メカ、戦艦、戦闘機、フィギュアもレビューして欲しかったですね。
ギジェ・猿 2018/4/27 19:59
ミニ合体の1号、カービアンクロッサスに生首が乗った奴もステキでしたね!