ダライ粉が鍵?グリコ・森永事件の真犯人とされる『てっちゃん』とは?
2020年12月2日 更新

ダライ粉が鍵?グリコ・森永事件の真犯人とされる『てっちゃん』とは?

1984年から1985年にかけて発生した、日本初の劇場型犯罪とも言われる「グリコ・森永事件」。その真犯人として『てっちゃん』なる人物がクローズアップされているのをご存じでしょうか?

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次に紹介するのは「ビデオの男」。この男は1984年9月に発生した森永製菓への脅迫に関し、青酸ソーダ入りの菓子が発見されたファミリーマート甲子園口店の防犯カメラに写っていた不審な人物であり、「ジャイアンツマークの野球帽」を被っているのが特徴。中肉中背で身長は170cm前後、年齢は20代~30代と推定されています。「キツネ目の男」と同一人物かどうかは不明なものの、体格や推定年齢は異なっており、別人の可能性が指摘されています。
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当時は防犯カメラの性能が悪く普及もしていなかった時代であり、映像という観点から犯人に結び付く有力な情報を得るのが難しかったため、「ビデオの男」についても特定に至ることは叶いませんでした。「昭和の時代であったからこそ逃げきれた」と言えるでしょう。
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かつての巨人の野球帽。

※画像はイメージです。

謎多きグリコ・森永事件…その犯人像は?

「劇場型犯罪」として日本社会を恐怖に陥れたグリコ・森永事件ですが、その犯人像として様々な説が挙げられました。ここでは、代表的な説をピックアップしてご紹介したいと思います。

元グリコ関係者説

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まず挙げられるのは「元グリコ関係者説」です。これは「江崎社長を誘拐した際に、犯人が長女の名前を呼んでいた」「脅迫状で社長の運転手の名前を出していた」「グリコが10億円をすぐに用意できることを知っていた」など、グリコや江崎家の内情に関して犯人が異様に詳しいという点から指摘されているもので、犯人グループの中に内通者がいるのではと囁かれました。また1978年にもグリコに「製品に毒を入れる」という脅迫テープ(53年テープと呼ばれる)が送り付けられていたことから、グリコに怨恨を持つ関係者の存在が指摘されています。

グリコ事件78年の脅迫テープ公開

こちらが1978年(昭和53年)に送り付けられた脅迫テープ。

株価操作説

グリコの「株価操作説」も指摘されています。これは1984年1月に700円台であったグリコの株価が、社長の誘拐事件・工場の放火事件を経て5月には600円を割ったことから指摘されているもので、事件を起こして株価を下落させ、さらに事件の収束宣言をして株価を上昇させることで莫大な利益を得た者がいるのではと囁かれました。この説に関連し、警察は「現金の要求はカモフラージュであり、本命は株価操作による利益誘導である」という可能性を踏まえ、事件に関連する企業の株を大量に売買した者がいないか捜査していました。
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宮崎学説

また、個人として作家の宮崎学氏が疑われたこともあります。これは宮崎氏の容貌が「キツネ目の男」に似ていることや、アウトロー人脈との関わりがあったことなどから浮かび上がってきたとされる説で、重要参考人「M」としてマークされ警察の任意の事情聴取もあったとのこと。しかしながら、「キツネ目の男」が目撃された日時にアリバイが存在することや、「キツネ目の男」を2度目撃した捜査員が「宮崎犯人説は論外」と一蹴していることから、宮崎氏が犯人という線での捜査は打ち切られることとなりました。
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なお、このエピソードは宮崎氏にとって武勇伝的な扱いとなっているようで、後年「突破者 戦後史の陰を駆け抜けた五十年」「グリコ・森永事件 最重要参考人M」などの著作を発表し、事件に対する見解を述べています。
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真犯人と噂される『てっちゃん』とは一体誰なのか?

上述のように、様々な犯人像が浮かんでは消えていったグリコ・森永事件。結局犯人の特定は出来ないまま、2000年に一連の事件はすべて時効を迎えることとなりました。しかし、それから7年の歳月が経過した2007年、事件の真犯人としてある人物が急浮上してきました。それが今回ご紹介する「てっちゃん」です。
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