【Hall & Oats】数々の名曲で全米音楽シーンを席巻したスーパーデュオ!
2020年3月21日 更新

【Hall & Oats】数々の名曲で全米音楽シーンを席巻したスーパーデュオ!

70年代、そして80年代に多くのヒット曲を生み出したアメリカのスーパーデュオDaryl Hall & John Oates。「Hall & Oates」として親しまれていますよね。彼らの成功までの軌跡とヒット曲を振り返ります。

1,454 view

Hall & Oates

Amazon Music - ダリル・ホール&ジョン・オーツのSara Smile - Amazon.co.jp (2176378)

Daryl Hall(ダリル・ホール)とJohn Oates(ジョン・オーツ)のデュオは、1969年にデュオとしての音楽活動を開始、72年にレコードデビューを果たしました。今年50周年を迎える二人ですが、それを記念して特別なイベントやツアーなどを行うつもりは全くないといい、長年のファン達はさぞがっかりしていることでしょう。

「二人とも歌を作るし、今の自分の現状に満足していない。一緒に音楽活動でもして様子をみてみようか」というかる~い気持ちでデュオを結成したというHall & Oatesの二人。76年リリースのセカンドシングル『Sara Smile』の大ヒットで一躍世界の音楽シーンに輝きを放ちました。

ダリルがメインボーカルを務め、ジョンはギターとコーラスを担当。80年代に入るとヒット曲を連発して、世界で最も成功したブルー・アイド・ソウルアーティストと称されるまでになりました。
二人とも70代に突入してなお、現役アーティストとして活躍中。最近では若いアーティストたちへの楽曲提供などにも力を入れています。

活躍の軌跡

USA for Africa - We are the World

2.32でダリルの歌声と姿、3.32でジョンの姿あり
1987年、通算4000万枚のCDを売り上げたHall & Oatesの二人は、アメリカのレコード会社協会RIAAによって、アメリカのポップ音楽界史上最も楽曲が売れたデュオに認定され、この記録は現在でも破られていません。

アメリカでリリースした73枚のシングル曲中25曲がアメリカのチャートでトップ10入りを果たし、内9曲は1位に輝いています。

1985年には、多くの有名アーティスト達が参加したチャリティープロジェクト『USA for Africa』に参加。『We Are the World』は85年を代表する大ヒット曲になりました。

デュオは、2009年にソングライターとして殿堂入り。また、2014年にはロックアーティストとして殿堂入りを果たし、さらに2016年にはハリウッドにもその名が記され、彼らの名前は音楽の歴史の1ページに綴られました。

今でもよく耳にするH&Oの名曲

Hall & Oatesの曲は、キャッチーなメロディーとユニークな歌詞が魅力。そんな彼らの大ヒットナンバーをご紹介します。どの曲も必ず聴いたことがあるはずです。

『Rich Girl』

Amazon Music - ダリル・ホール&ジョン・オーツのRich Girl (Remastered) - Amazon.co.jp (2176440)

ダリルが楽曲を提供した『Rich Girl』は、デュオ5枚目のスタジオ・アルバムとなった『Bigger than Both of Us』 収録曲。Hall & Oates初の全米チャート1位に輝いた、二人にとって記念すべき一曲です。

自分を捨ててお金持ちのおじさんのところに行っちゃった彼女を皮肉たっぷりに綴り、その歌詞が話題になりました。70年代には今よりもっと言葉使いには厳しかったアメリカで、「Bitch」という歌詞が使われたこの歌は、「ショッキング」と捉えられ、特にこの歌を子どもの頃に聞いたミドルエッジ世代のアメリカ人には、とても印象深い楽曲だったようです。

『Kiss on my list』

Amazon Music - Daryl Hall, John OatesのKiss On My List - Amazon.co.jp (2176441)

『Rich Girl』に続いて全米チャート1位に輝く大ヒット曲となった『Kiss on My List』は、Hall & Oates 9枚目のスタジオアルバム『Voice』からのシングル。

作詞作曲に携わったダリルは、「キスより大切なものはたくさんあるよ」というメッセージをのせたこの曲はアンチラブソングだといいます。キーボードとビックコーラスというスタイルの音楽スタイルは、80年代に流行した音楽スタイル。Hall & Oatesは二人とも音楽のスタイルにはこだわらず、たくさんの音楽スタイルから好みの音楽を作るだけだとしているので、彼らの感性は時代の流れにぴったりマッチしていたといえるのかもしれません。

83年に世界中で大ヒットしたVan Halenの『Jump』のシンセサイザー演奏部分は、この曲をコピーして使ったと、同曲でシンセサイザーを担当したEddie Van Halenがダリルに伝えたとされています。

『Private Eyes』

Amazon Music - ダリル・ホール&ジョン・オーツのプライベート・アイズ - Amazon.co.jp (2176442)

81年にシングルリリースされたこの曲は、同年リリースのアルバム『Private Eyes』に収録され、デュオにとって3枚目の全米チャート1位を獲得した楽曲です。

イントロでギターが奏でるキャッチーなメロディが印象的で、楽曲中で手を叩く部分は彼らのライブで観客も一体化することができるとして大人気になりました。

この曲をリリースする際に、ダリルとジョンは、彼らが作りだす音楽よりMVの出来栄えで楽曲の良し悪しが評価されることを懸念していたため、MVの制作にはあまり乗り気でなかったのだとか。「シンプルかつ低予算で制作するビデオなら」ということでビデオ制作を承諾し、トレンチコートをまとい、50年代の刑事を装ったあのビデオクリップになりました。

『Everytime you Go Away』

Hall & Oates - Everytime You Go Away (Live 1983) (Promo Only)

1985年に、当時イギリスで人気を博していたPaul Youngのカバーバージョンが世界中で大ヒット。Paul Youngの全米での知名度を、そしてHall & Oatesのイギリスでの知名度をあげた楽曲といえます。

スタジオアルバム『Voices』に収録されたHall & Oatesバージョンはシングルリリースされることはありませんでしたが、ライブで時折演奏され、ダリルの歌唱力が際立つ名曲とファンからも高く評価されています。

ダリルが最も愛するHall & Oatesのナンバーの一つがこの曲だと言われています。ダリルはゴスペル・ソウルの曲として制作し、ポップにアレンジされたポールバージョンを耳にするまでは、「売れるための曲」として考えた事はなかったとしています。
25 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"でミドルエッジがお届けする「昭和J-popに酔いしれる!!」をご紹介!

音楽配信サイト"AWA"で公式プレイリスターとして情報提供しているミドルエッジがお届けする「‘70 ‘80 ‘90 Best」シリーズ!今回はその集大成と言える「昭和J-popに酔いしれる!!」に収録した84曲の一部をライナーノーツ的に紹介します。曲のチョイスは「何故この曲?」なんて堅いことは言いっこなし(笑、有線さながらのバックミュージックに使えて、そして懐かしむミドルエッジの王道を是非ご堪能ください。
矢沢永吉がソロ50周年!神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館で『俺たちの矢沢永吉』展が開催決定!!

矢沢永吉がソロ50周年!神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館で『俺たちの矢沢永吉』展が開催決定!!

TBSグロウディアが、「EIKICHI YAZAWA 50th Year Memorial Exhibition『俺たちの矢沢永吉』展」を神奈川・横浜赤レンガ倉庫1号館で開催することが明らかとなりました。
隣人速報 | 66 view
日本の伝統工芸とビートルズが初の公式コラボ!展示販売イベント第三弾がタカシマヤタイムズスクエア高島屋新宿店で開催!!

日本の伝統工芸とビートルズが初の公式コラボ!展示販売イベント第三弾がタカシマヤタイムズスクエア高島屋新宿店で開催!!

アイ・シー・エージェンシーが、タカシマヤタイムズスクエア高島屋新宿店2階 ザ・メインスクエアで開催される「THE BEATLES×日本伝統工芸品」にて「THE BEATLES×日本伝統工芸」展示販売会を行います。
隣人速報 | 72 view
いろいろあった!ピンク・レディーグッズあれこれ

いろいろあった!ピンク・レディーグッズあれこれ

女性アイドルデュオとして一世を風靡したピンク・レディー。その爆発的人気に伴い、巷では様々なピンク・レディーグッズが販売されていました。この記事では、ほんの一部ではありますが懐かしのピンク・レディーグッズを振り返ってみました。
ハナハナ | 442 view
鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆がロック黎明期に結成した伝説のバンド「SKYE」2ndアルバムのリリースが決定!!

鈴木茂、小原礼、林立夫、松任谷正隆がロック黎明期に結成した伝説のバンド「SKYE」2ndアルバムのリリースが決定!!

SKYEが、7月24日に2枚目となるオリジナルアルバム「Collage」をリリースすることが決定しました。
隣人速報 | 110 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト