美しすぎる日本車、いすゞ117クーペ
2017年7月10日 更新

美しすぎる日本車、いすゞ117クーペ

皆さんは美しいクルマ、というと何を思い浮かべるでしょうか? 筆者の場合、今も旧車マニアの間で根強い人気を誇るいすゞの117クーペがその筆頭です。いすゞの華麗な1ページを紹介しましょう。

23,271 view
当時流行していた角形4灯のヘッドライトを採用した最末期...

当時流行していた角形4灯のヘッドライトを採用した最末期の117クーペ

非常に美しいデザインで多くの人を魅了した117クーペでしたが、発売から13年後の1981年6月、後継のピアッツァに後を託し、製造を終了しました。このピアッツァも、ジョルジェット・ジウジアーロによるデザインで、時代の変化を印象づけました。
117クーペの後継となったピアッツァ

117クーペの後継となったピアッツァ

1980年代らしいデザインテーマで、新たな美しさが提示された。

1978 ISUZU 117 COUPE Ad (HD)

1977年のマイナーチェンジをPRするテレビCM

1977(昭和52年)いすゞ117クーペ1800 C-PA95型 ISUZU 117 COUPE typePA95

1977年にマイナーチェンジした後期型のカタログを収録した動画
1960年代の国産車は、外国人デザイナーにデザインを依頼することが多かったのですが、その後は社内デザイナーがすべて手がけることが多くなっていました。1970年代後半にジウジアーロに依頼したいすゞは、国産メーカーでは非常に珍しいことで、いかにフラッグシップモデルとしてのクーペを重視していたかが伺えます。

117クーペがデビューした頃、「無個性のな車はつくらない」というキャッチコピーを使っておりましたが、乗用車で大きな利益を上げられないこともあり、経営不振の影響で1993年に乗用車生産の中止、2002年にOEM供給を含む販売そのものもやめてしまい、トラック・バスの専業メーカーとなりました。

現在の国産車は、個性はあっても尖っているだけで、人を魅了するクルマはなかなかありません。もし、現在もいすゞが乗用車を、しかもクーペをつくっていたら……。今こそ、こんな美しいクーペがどこかから発売されてほしいものです。
26 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • 不人気XT(AT) 2018/4/1 12:23

    当時ワイルド・スピードの影響と北海道という環境でのパワー不足と寒冷地仕様じゃないって理由で4万キロでワンオーナーが60万円で買えておまけに全塗装をサービス・・ただ内装が残念でチェック柄の生地?となのとメーター周りのパネルが日光と湿気と冬季の霜でヒビが・・エンジンがSOHCという理由で(おっ?ン?あ~・・・)って視線をされましたが 良い車でした。

    すべてのコメントを見る (1)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

マニアのマニアによるマニアの為のメーカー!CMもぶっ飛んでた!いすゞの迷車たち ~メーカー別マニアック名車  いすゞ編

マニアのマニアによるマニアの為のメーカー!CMもぶっ飛んでた!いすゞの迷車たち ~メーカー別マニアック名車 いすゞ編

長年、日本の自動車界を支えてきた国産メーカーのマニアックな名車を「マツド・デラックス」が選りすぐってお送りするわよ!今回は日産、三菱、マツダに続きいすゞよ!マツダ以上にコアなファンが多いかも知れないわ!楽しんでね!
時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第14話

時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第14話

とある町の1台しか在庫を持たない中古車屋”ガレージ MIDDLE EDGE”。店主は性別不明の「マツ・ド・デラックス」。そしてその2階には謎の探偵「松田K介」と助手の「富田葵」が事務所を構える。そこには店舗に飾られた「名車」に係る「依頼人」が訪れ、様々な人間模様が・・・・。第2ケースは「日産レパード」に続き「いすゞピアッツァ」。ちょっと辛口な娘と誰かにそっくりの父が繰り広げる「親子愛」に「ピアッツア」がどう関わって行くのか?時空探偵「マツ・de・DX」が時を超えて奔走する!!ベテラン実力派漫画家「なかがわひろき」×昭和の生き証人「山本圭亮」がお送りするSF昭和ファンタジー!ミドルエッジだけで読めるスペシャル連載が満を持して登場!!
時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第13話

時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第13話

とある町の1台しか在庫を持たない中古車屋”ガレージ MIDDLE EDGE”。店主は性別不明の「マツ・ド・デラックス」。そしてその2階には謎の探偵「松田K介」と助手の「富田葵」が事務所を構える。そこには店舗に飾られた「名車」に係る「依頼人」が訪れ、様々な人間模様が・・・・。第2ケースは「日産レパード」に続き「いすゞピアッツァ」。ちょっと辛口な娘と誰かにそっくりの父が繰り広げる「親子愛」に「ピアッツア」がどう関わって行くのか?時空探偵「マツ・de・DX」が時を超えて奔走する!!ベテラン実力派漫画家「なかがわひろき」×昭和の生き証人「山本圭亮」がお送りするSF昭和ファンタジー!ミドルエッジだけで読めるスペシャル連載が満を持して登場!!
時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第12話

時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第12話

とある町の1台しか在庫を持たない中古車屋”ガレージ MIDDLE EDGE”。店主は性別不明の「マツ・ド・デラックス」。そしてその2階には謎の探偵「松田K介」と助手の「富田葵」が事務所を構える。そこには店舗に飾られた「名車」に係る「依頼人」が訪れ、様々な人間模様が・・・・。第2ケースは「日産レパード」に続き「いすゞピアッツァ」。ちょっと辛口な娘と誰かにそっくりの父が繰り広げる「親子愛」に「ピアッツア」がどう関わって行くのか?時空探偵「マツ・de・DX」が時を超えて奔走する!!ベテラン実力派漫画家「なかがわひろき」×昭和の生き証人「山本圭亮」がお送りするSF昭和ファンタジー!ミドルエッジだけで読めるスペシャル連載が満を持して登場!!
時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第11話

時空探偵マツ・de・デラックス【case Piazza-宙へのコックピット-】第11話

とある町の1台しか在庫を持たない中古車屋”ガレージ MIDDLE EDGE”。店主は性別不明の「マツ・ド・デラックス」。そしてその2階には謎の探偵「松田K介」と助手の「富田葵」が事務所を構える。そこには店舗に飾られた「名車」に係る「依頼人」が訪れ、様々な人間模様が・・・・。第2ケースは「日産レパード」に続き「いすゞピアッツァ」。ちょっと辛口な娘と誰かにそっくりの父が繰り広げる「親子愛」に「ピアッツア」がどう関わって行くのか?時空探偵「マツ・de・DX」が時を超えて奔走する!!ベテラン実力派漫画家「なかがわひろき」×昭和の生き証人「山本圭亮」がお送りするSF昭和ファンタジー!ミドルエッジだけで読めるスペシャル連載が満を持して登場!!

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト