2021年8月4日 更新
女子ボクシング金メダルの入江聖奈選手に影響を与えた小山ゆうの漫画「がんばれ元気」とは?
現在開催中の東京五輪・ボクシング女子フェザー級にて、入江聖奈(20)が日本女子史上初の金メダルを獲得しました。入江の快挙に日本中が熱狂する中、彼女がバイブルとしているボクシング漫画「がんばれ元気」に、現在大きな注目が集まっています。
ボクシング女子フェザー級で入江聖奈が金メダルを獲得!!
現在開催中の東京五輪・ボクシング女子フェザー級にて、入江聖奈(20)が日本女子史上初の金メダルを獲得しました。入江の快挙に日本中が熱狂する中、彼女がバイブルとしているボクシング漫画「がんばれ元気」に、現在大きな注目が集まっています。
「がんばれ元気」とは、小山ゆうが1976年から1981年にかけて小学館「週刊少年サンデー」で連載していたボクシング漫画。入江は幼少期、母親のマミさんが愛読していた同作に夢中になり、それがきっかけで小学校2年のときにボクシングを始めました。マミさんは、今回の入江の快挙に関し「感謝でいっぱいです。あの漫画に出会ってなかったら。あの子の人生のきっかけになった本だったのかな」と、感慨深げに語っています。
小山ゆうが入江にイラストを届ける!
入江がボクシングを始めるきっかけとなった「がんばれ元気」ですが、その作者・小山ゆうもそのエピソードは把握しており、五輪開催直前の7月2日には入江にイラストの色紙をプレゼントし、彼女を激励していました。金メダル獲得という快挙に、この色紙が貢献したことは間違いないでしょう!
米子市長もダジャレで祝福!
また、入江の出身地である鳥取県米子市の伊木市長は、自身のツイッターにて「全米が泣いた(全米=全・米子)」と入江の金メダル獲得をダジャレで祝福。このツイートには、「『ぜんべい』が泣いたかと思ったら『ぜんよな』だったんですね!」といった、好意的なツッコミが続出している模様です。
入江聖奈を金メダルへと導いた「がんばれ元気」とは?
連載終了から40年の時を経て、再び脚光を浴びることとなった「がんばれ元気」。車田正美「リングにかけろ」などと同時期に連載され、当時の小中学生のボクシング人気を牽引する作品でした。ここでは、そんな「がんばれ元気」について軽くおさらいしておきましょう。
1976年、週刊少年サンデーで連載がスタート!
「がんばれ元気」の連載がスタートしたのは、1976年のこと。小学館「週刊少年サンデー」の1976年第19号で読み切りが掲載され、好評を博したことから同年第24号より連載開始となりました。
「がんばれ元気」の大きな特徴は、ボクシングを「明るく元気なスポーツ」として描いている点。幼少期にプロボクサーであった父を試合で亡くした主人公・堀口元気がフェザー級で活躍する姿を描いているのですが、ボクシングをする理由は必ずしも「父の復讐」といったものではなく、当時人気を博していた「あしたのジョー」などのシリアスな面を持つボクシング漫画とは一線を画した、真面目で健全なスポーツとしてのボクシングを描いていました。
1980年にテレビアニメ化!
従来のボクシング漫画とは一線を画していた「がんばれ元気」ですが、その新鮮さが大いに受け、連載は1981年まで継続、単行本が全28巻となる長期連載作品となりました。また、1980年にはテレビアニメ化もされています。
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