ヒロイン系シューティングゲームに一石を投じた『ジノーグ』は主人公が"マッチョ"で硬派な本格派
2017年1月23日 更新

ヒロイン系シューティングゲームに一石を投じた『ジノーグ』は主人公が"マッチョ"で硬派な本格派

1990年後半~1991年といえば、メガドライブでも各社が"ヒロイン系ゲーム"を制作していた時代でした。そこに登場した『ジノーグ』は"主人公がマッチョ"という時代の波に逆らったタイトルとしてメガドライブでも異色を放った「硬派」な横シューティングゲームでした。

21,111 view

1991年01月25日「メサイヤ」からリリースされた

「ジノーグ(GYNOUG)」とは

「ジノーグ(GYNOUG)」とは

1991年にリリースされたサイドビューのシューティングゲーム。プレイヤーは翼族の戦士となって魔族のモンスター軍団と戦います。プレイキャラクターは、レッドジェム(扇形ショット)、ブルージェム(前方平行ショット)、イエロージェム(前後ショット)の3種類のショットと、エナジーボール、ライトニングボルト、サンダーボルト、マジックアローといった8種類の魔法を駆使して戦うことになります。オーブを獲得することでショットの威力や連射力を強化できる他、同じ魔法をストックすることで魔法を強化できるなどのフィーチャーもあります。

ゲームは6ラウンド用意されており、要所では恐怖をテーマにした11種類の個性的なボスが登場。疑似回転や多重スクロールといった画面処理と相まって、対ボス戦は非常に迫力ある戦いが楽しめることでしょう。

コメント出典『プロジェクトEGG』(http://www.amusement-center.com/project/egg/cgi/ecatalog-detail.cgi?contcode=7&product_id=1346)

ストーリー

――時は中世と近世の間。人間は科学の黎明に陶酔していた。数々の発明は人間の力を異常に増大させ、それとともに地には悪逆な野心が満ち、不穏な空気はさらなる野心をかきたてていった。
一方、人々の幻想、恐怖、迷信といった諸々の力をうけて勢力を伸ばしていった魔族達も、科学の発展により合理的な精神が広がるとともに、じりじりと撤退を重ねていた。しかし魔族は人々が持っている悪しき野心を糧に、最後の反撃をくわだてたのだ。その時、山中深くひっそりと暮らしていた翼族の若者が立ち上がった。彼は、自らを含めた魔族全体の存続の危機を知り、悪の精神の拡散を防ぐために最後の戦いを挑んだ。彼の前途には、悪しき野望に染まったモンスターが待ちかまえていた。
「タイトル」画面

「タイトル」画面

主人公の『翼族の若者(つばさぞくのわかもの)』が神々しい。

「スタートボタン」を押すと画面の上に飛んでいく主人公!
「オプション」画面

「オプション」画面

選べる"難易度"は「NORMAL」「HARD」「HYPER」と…『イージー』がないのが硬派すぎる。

『CONTROL』でA・B・Cボタンの配置を10通りから選択できる"コダワリ具合"が、やっぱり硬派すぎ!

ラウンド1「洞窟」からゲームはスタートする

「洞窟」

「洞窟」

ゲームはオーソドックスな「横シューティング」となっている。

そのオーソドックス具合が"シンプルにゲームを楽しませてくれる"のがウリであり長所!

各「アイテム」の紹介

左から

左から

『クリスタル』:破壊すると"各アイテム"が出現する。
『ウイングブレード』:自機のスピードアップ(※最高8段階、やられると1段階ダウン)
『パワーオーブ』:ノーマルショットの威力アップ(※最高5段階)
『ワイドオーブ』:ノーマルショットの弾数アップ(※最高5段階)
(※「パワーオーブ」「ワイドオーブ」共に高いレベルになるには多くのオーブが必要となる)

自機の情報が"チラ見"でわかるのが◎

「パワーゲージ」の視認性

「パワーゲージ」の視認性

自機のパワーアップ段階「ショットの威力」「ショットの弾数」が一目で分かる画面レイアウト。

(※ラウンド1 前半BOSS「地虫(じむし)」)

3種類の「ジェム」でショットのパターンが変化する

「レッドジェム」

「レッドジェム」

扇状にショットを発射する「レッドジェム」
「イエロージェム」

「イエロージェム」

前後にショットを発射する「イエロージェム」
「ブルージェム」

「ブルージェム」

前方に集中してショットを発射する「ブルージェム」

『1UP』アイテムもアリ・・・しかし、見つけにくい…

「1UP」

「1UP」

ラウンド1途中の"ある場所"を撃つと出現する「1UP」アイテムが見逃すレベルの隠し具合。

主人公が使える"魔法"は「攻撃魔法」と「援護魔法」2系統

92 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

男祭りだぜ!『サンダーフォックス』

男祭りだぜ!『サンダーフォックス』

MD(メガドライブ)版「サンダーフォックス」とは、一部の間で人気を博していたAC(アーケード)版の移植作品。AC版と比べて「2人同時プレイなし」「BGMがスローテンポ」「乗り物廃止」等の劣化部分が目立ち"一部の間でも高評価"を得られなかったかに思われたアクションゲーム・・・しかし、オリジナル要素や家庭用にチューニングされた難易度等、レトロゲーム評価は決して低くない作品に仕上がっている。
「メサイヤ」のメガドライブ参入第1弾ソフトは『史上最大の倉庫番』だった。そして以外にも知られていないブランドロゴの秘密とは

「メサイヤ」のメガドライブ参入第1弾ソフトは『史上最大の倉庫番』だった。そして以外にも知られていないブランドロゴの秘密とは

日本コンピュータシステム(※NCS)のゲームブランド名【メサイヤ】 「PCエンジン」や「メガドライブ」には欠かせない良質のオリジナルゲームを開発していたサードパーティでした。そのメガドライブ参入第1弾ソフトが『史上最大の倉庫番』とは意外にも知られていない事実です。誰もが「重装機兵レイノス」だと思ってたことでしょう!? そんなメサイヤのロゴマーク(※ブランドネーム)に込められた思いとは?
この画面にピン!ときたアナタは"メガドライバー"。『エアロブラスターズ』

この画面にピン!ときたアナタは"メガドライバー"。『エアロブラスターズ』

メガドライブ専用ソフト『エアロブラスターズ』と言えば"メガドライバー"の誰もが口にする「謎の画面」。ROMカセットのゲームなのに、なぜかCD-ROMのゲームばりに読み込み時間?を要する様は、まるで「なぅろぉ~でぃんぐ」
無駄に"カッコイイ!!"シューティングゲーム『グレイランサー』

無駄に"カッコイイ!!"シューティングゲーム『グレイランサー』

メサイヤ(NCS日本コンピュータシステム)が放つシューティングゲーム。軍の新型機『グレイランサー』を奪い、エイリアンに拉致された父親を救出に行く程の"父親っ娘"ルーシアの物語。その取扱説明書に記載されている「父を無事助けられたか否でエンディングが変わって来ます。」の謎に迫ってみます!
“3画面モニター”で有名な「ダライアス」がメガドライブのカセットになってまさかの発売!!

“3画面モニター”で有名な「ダライアス」がメガドライブのカセットになってまさかの発売!!

80年代後半にゲームセンターで人気を博したシューティングゲーム「ダライアス」のMD/MD互換機用カセット『ダライアス エクストラバージョン』の発売が決定しました。また、同日にNintendo Switch/PlayStation4用ソフト『ダライアス コズミックリベレーション』の発売も決定しています。
隣人速報 | 1,062 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト