【星の王子さま】この本、大人になってから読んだことありますか?
2017年2月6日 更新

【星の王子さま】この本、大人になってから読んだことありますか?

ご存知の通りサン=テグジュペリによるロングベストセラーです。「ファンタジー」な本として子供に読み聞かせる事も多くある児童文学のジャンルに入るものですが、その内容は当時の世相を反映して「大人にその意味するところを示唆する」ことが本意だったようですね。

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「ヨーロッパで戦争に巻き込まれて辛い思いをしている人々への勇気づけの書」であるとされている。この観点から読み解けば、エピソードの多くは具体的な背景を持つ。以下に3つほど例示する。
3本のバオバブの木を放置しておいたために破滅した星

ドイツ・イタリア・日本の枢軸側の3国に適切な対応をしなかったため、第二次世界大戦を引き起こした国際社会。

自分の体面を保つために汲々としている王
このエピソードは、王が王子を大使に任命して終わっている。サン=テグジュペリ自身も、フランス国外に脱出したあと、フランス・ヴィシー政府(ドイツによるフランス攻撃でフランスが劣勢になった後に作られた「枢軸国寄り」と評されることも多い、妥協的な政府)から文化大使に任命されている。

501622731
5億162万2731という妙に直截な数字は、第二次世界大戦を引き起こした国民の合計になる。そのまえの数字の足し算は、第二次大戦に加担した人間が増えるさまを克明に記録している。その数字に対してわざわざ「私はこまかいんだ!(大久保訳)」という台詞を附しているのも、この戦争に巻き込んだ全ての国に対する憎悪があるといわれる。
これはいったいどういうことだろう?

戦時中に創作されたこの本は「彼の親友」を慰めたいと
その人物の実名を入れたうえ献辞に書かれ
作者自身そう語っている。

そう彼、レオン・ヴェルトは「ユダヤ人」だったのである。

アドルフ・ヒトラーによる著作「我が闘争」に対する民主主義的視点からの
強烈なアンチテーゼだったとすれば、また違った意味を持つ複雑な性格を
持っているのではないでしょうか・・・
アントワーヌ・マリー・ジャン=バティスト・ロジェ・ド・サン=テグジュペリ(Antoine Marie Jean-Baptiste Roger, comte de Saint-Exupéry、1900年6月29日 - 1944年7月31日)は、フランスの作家、操縦士。郵便輸送のためのパイロットとして、欧州-南米間の飛行航路開拓などにも携わった。読者からは「サンテックス」の愛称で親しまれる。
サン=テグジュペリ

サン=テグジュペリ

誕生
Antoine Marie Jean-Baptiste Roger de Saint-Exupéry
1900年6月29日
フランス共和国 リヨン
死没
1944年7月31日(満44歳没)
フランス国 マルセイユ南方沖
職業
作家、パイロット
国籍
フランス
活動期間
1926年 - 1944年
主題
小説、随筆、ルポルタージュ、特許申請
代表作
『夜間飛行』
『人間の土地』
『星の王子さま』
主な受賞歴
レジオンドヌール勲章(1929年、1939年)
フェミナ賞(1929年)
アカデミー・フランセーズ小説大賞(1939年)
デビュー作
L'Aviateur(1926年、または 『南方郵便機』、1929年)
配偶者
コンスエロ・スンチン・サンドーヴァル(1931年 - 1944年)
子供
なし
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