あのFFも!マイクロキャビンがMSX向けにリリースしたアニメや移植版の主な作品を振り返る。
2021年5月29日 更新

あのFFも!マイクロキャビンがMSX向けにリリースしたアニメや移植版の主な作品を振り返る。

90年代、MSXがゲーム機として終焉に向かう中で気を吐いたゲームメーカーとしてマイクロキャビンを想う人は多いことでしょう。人気を博したRPG「Xak」シリーズ他、実はマイクロキャビンがMSX向けにリリースしていたアニメや移植版の主なゲームタイトルを振り返ります。「えっ、こんなゲームも!?」なんてタイトルもあるんですよ。

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マイクロキャビン

マイクロキャビン

現在はパチスロ機を企画販売するフィールズ社の子会社として、いまも創業の三重県四日市市で事業を営んでいるようです。
パソゲーユーザーだった方、なかでもMSX後期のユーザーだった方にとってマイクロキャビン社はなじみ深いゲームメーカーだったかもしれません。

筆者もその一人。年々リリースタイトルが減っていくMSX後期(MSX2~MSX turboR)に、ハイクオリティなゲームを提供してくれたマイクロキャビン社は、いまだに忘れがたいゲームメーカーです。
1981年11月27日大矢知直登がパソコンショップとして創業、翌年11月に株式会社(資本金1,000万円)として設立。
1980年代から1990年代前半まではパーソナルコンピュータ向けにゲーム開発を行っていた。1980年代は「は〜りぃふぉっくす雪の魔王編」などのアドベンチャーゲームを中心に開発。1990年代に入ると、「サーク」シリーズや「幻影都市」などロールプレイングゲームを中心に開発をしていた。

アニメタイトルや他ハードからの移植も

当時、MSX2(エムツー)ユーザーだった筆者にとって、マイクロキャビンというとアニメ系のゲームや移植モノというイメージが強かったです。後には、Xakシリーズに魅せられたりもしました。

そんなマイクロキャビン社がMSX向けにリリースした、アニメや移植版の主なゲームタイトルを振り返っていきましょう。

忍者くん

まずは83年7月にリリースされた「忍者くん」。

「忍者くん、あれね!」と思う方、おそらく間違いです。そっちはおそらくジャレコがリリースしたファミコン版「忍者くん」。83年7月はファミコン本体が発売された月です。

下記動画を見て下さい、ずいぶんと違うと思います。逆にこの動画見て「あ、あれね~」と思う方、かなりのMSX派ではないでしょうか。どことなく「忍者ハットリくん」を想起させる、オープニング音がいいですよね。
忍者くん

忍者くん

「いや~、ファミコンでやりました」
いえ、あっちの忍者くんシリーズとは違うんです。

MSX 忍者くん

翌1984年にUPLがアーケードゲームとして制作開始する「忍者くん」シリーズ(コンシューマ機移植はジャレコ、PC版移植は日本デクスタ)とは、タイトル名の一部は同じだが内容は全く異なる[1]。
主な相違として、マイクロキャビン版では建物屋内が主な舞台だが、UPL版では城の屋根など建物屋外が主な舞台である。ちなみに翌々1985年以降、ジャレコが制作する事となる「忍者じゃじゃ丸くん」シリーズは、前述UPL版「忍者くん」の方のスピンオフ独立・発展シリーズであり、こちらもマイクロキャビン版忍者くんと別系統のアクションゲームである。
ええ、有名なのはこっちです。

めぞん一刻

86年と88年にリリースされた「めぞん一刻」2作品。
2作目はFM-PACに対応したFM音源なのが実に嬉しかったですね。
めぞん一刻 〜想いでのフォトグラフ〜

めぞん一刻 〜想いでのフォトグラフ〜

1986年12月10日、マイクロキャビンより発売。PC-9801シリーズ、PCエンジン、MSX2<ロムカセット><FD>、他。アドベンチャーゲーム。
原作の序盤を元にしたゲームオリジナルストーリー。響子がひた隠しているという、ある秘密を探る、というのが最終目的である。しかし、何も知らずに始めると、その目的が全く分からない。しかも四谷の機嫌が悪いと五代が死ぬという展開もある[28]。原作の五代同様、アパートや街をうろうろしたり、金欠に困ったりといった行動をプレイヤーは繰り返す。セーブはトイレで行なう。トイレでは下着姿の響子を見られるという裏技もあった。

販促ビデオ MSX めぞん一刻 MAISON IKKOKU PV

めぞん一刻完結篇 〜さよなら、そして……〜

めぞん一刻完結篇 〜さよなら、そして……〜

1988年5月28日、マイクロキャビンより発売。PC-9801シリーズ、MSX2<ロムカセット><FD>、PC-8800シリーズ<FD>、FM77AV<FD>他。アドベンチャーゲーム。
原作の終盤と映画版完結編のストーリーに沿ったゲームとなっている。X68000版は、シナリオ・グラフィック・BGMなどに一部差異がある。また、セリフの一部が響子役の島本須美によって演じられ、しゃべるようになっていた。
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