『パズルボブル』シリーズの軌跡。アーケードから始まったアクションパズルの傑作をまとめます!
2018年3月5日 更新

『パズルボブル』シリーズの軌跡。アーケードから始まったアクションパズルの傑作をまとめます!

1986年のヒット作『バブルボブル』のキャラクターを用いて、1994年にタイトーからアーケードゲームとして稼動された固定画面アクションパズル『パズルボブル』とその派生作品、続編などのシンプルな面白さに迫ります。

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名作はコレがないと生まれなかった!『バブルボブル』について

ゲームボーイ版『バブルボブル』

ゲームボーイ版『バブルボブル』

『バブルボブル』(Bubble Bobble)は、1986年にタイトーから発売された固定画面アクションゲーム。「泡」を題材にした独特のアクションを用いる。二人同時プレイにより優れた連携アクションを楽しむ事ができる。
全100面構成。1人プレイで最終ボスを倒してもクリアとはならず、ランダムで50面~85面のどこかに戻されてしまう。2人同時プレイで100面目をクリアすればエンディングを見ることが出来る。
当時だってけっこうヒットしたはずなのに私の知り合いに聞いても誰も知らないという…。

『パズルボブル』誕生のきっかけとなった『バブルボブル』は、泡を吐いて敵を閉じ込めそれを割る事で敵を倒すステージクリア型アクションゲーム(全100面)です。敵も味方も可愛い雰囲気ながら、無敵状態で無い限り一度でも敵に触れればミスとなるシビアな難易度を併せ持っていました。特殊な進め方をしないとラスボスに会えないなど、当時のゲームならではのイジワルな仕掛けもありましたね。
この作品もそこそこのヒット作でしたが、この後紹介する、この作品のキャラを使ったパズルゲーム『パズルボブル』はタイトーの定番シリーズとも言うべき存在にまで昇華しました。

時は流れて『パズルボブル』誕生

いまではこっちの方が知名度も高い!?

いまではこっちの方が知名度も高い!?

画像はNEOGEO版『パズルボブル』。
他にも本当にいろいろなプラットフォームで関連作品が出ています。
『パズルボブル』(Puzzle Bobble)は、1994年にタイトーからアーケードゲームとして稼動された固定画面アクションパズルゲームである。
元々は1986年のヒット作『バブルボブル』のキャラクターを用いて少々パロディ性[1]を交えた小作品的位置づけで市場に登場した作品だったが、シンプルなルールとそこから起因するゲーム性の相乗的な楽しさが広く受け入れられ、予測以上のヒット作品となった。以後同作品はシリーズ化、様々なゲーム市場へ複合展開していくこととなった[2]。現在では、元ネタである『バブルボブル』よりも多数のシリーズ作品が発売されている。
アクションゲーム『バブルボブル』のキャラクターを利用し、パズルゲームとして生まれ変わった『パズルボブル』。タイトルも同作のパロディです。
パズルと言えば『テトリス』や『ぷよぷよ』等の落ち物パズルゲームが主流であった当時において、パズルにシューティングの要素を合わせる事でそれらとは正反対のゲーム性を打ち出しました。

『パズルボブル』ってどんなゲーム?

『パズルボブル』アーケード版 プレイ動画

ここまで「聞いたことないなあ…」という人も、
ゲーム画面を見れば分かるかも!
最近は類似したスマホアプリなんかもしょっちゅう見かけます。

単純明快な操作性とシステム

動画を見た方が早いですが、一応説明を…。
『パズルボブル』は全30面の1人プレイ&3試合2回勝利の2人対戦プレイ式の作品です。2人で対戦する2P対戦があります。

プレイヤーは4方向レバーとボタンで、画面最下部に固定されている発射台を操作します。
画面の上部には「バブル」と呼ばれる球体状の物体が集まっており、それを全て消す事が目的となります。バブルは同色のものが3つ以上繋がると消滅します。また、上方のバブルを消滅させて支えを失ったバブルは落下して全て消滅させられます。
画面下部中央にバブルの発射台があり、そこから上部に向かって一定の角度内でバブルを撃つことができます。レバー左右または上で発射角を調整し、ボタンでバブルを発射します。
放たれたバブルは他のバブルや天井、障害物に触れるとそれらにくっつく形で停止し、画面の左右にある壁にぶつかった場合は反射します。
発射台のすぐ上に1本のラインが引かれており、積まれたバブルがそれを超えてしまうとゲームオーバーとなります。
バブル1発の発射にも時間制限があり、更にラウンドクリアが長引くと天井がどんどん下がってきます。また、ラウンド1は反射角度がわかるようガイドラインがひかれていますが、次のラウンド以降はコンティニュー直後のラウンドを除いてガイドラインが無くなり、プレイヤーの射撃能力が問われるようになります。

1人プレイと対戦プレイでゲーム要素が大きく異なるのがこのゲームの特徴ですね。1人プレイ時はブロック崩しの要素が強いことに対し、対戦時はバブルを消すたびに相手側に固定バブルが送られるという『ぷよぷよ』シリーズ似たシステムとなっていました。

評価点

登場キャラクターの魅力

登場キャラクターは、言ってしまえば『バブルボブル』からの流用ですが、元々外見が可愛らしいものだったので見た目で敬遠されるようなことが少なく、女性受けも良い作品でした。
続編ではオリジナルキャラも多く登場するようになりましたが、可愛らしさは健在です。

単純なゲーム性でありながら兼ね揃えている爽快感

連鎖が無く、ただ単純に「根元を破壊すればいい」と言う単純ルールはプレイヤー層を更に広げました。それでいて大量のバブルを一度に崩す事で簡単に爽快感を得られるというのも魅力の一つです。

難点

パズルの皮をかぶったシューティング

これだけ簡潔にゲームとして完成していると短所も少ないですが、本作で要求されるのは「狙った隙間にバブルを正確に打ち込む技術」であり、パズルが得意と言う理由で始めた所でクリアは困難。という点は難点と言えるでしょうか。
一発の反射角の読み違い・隙間への入れ損ないが命取りになりやすく、正確な射撃技術が求められため、ゲーム自体は「単純」でも「簡単」ではなく難易度はかなり高いと言えます。
また、ラウンドによっては中央一直線に多くのバブルが積み上がっており、上部の数少ない支柱を狙い撃ちにできれば楽といった極端な例もありました。
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