太古のロマンとSF〜 漫画「原始少年リュウ」
2016年12月4日 更新

太古のロマンとSF〜 漫画「原始少年リュウ」

「原始少年リュウ」は、2つ目に描かれたリュウ三部作の“最初の物語”。ほか2作とともにご一読もしくは再読いただければと思いますm(_ _)m

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雪原のなか、リュウたちは“小屋”や弓矢や土器が残った村の跡を通り、やがて人々が暮らす村に入ります。彼ら村人はリュウを「白い神」と崇めます。彼らの村は、白い女神—リュウの母と思しき女性によって文明をもたらされた村だったのです。女神は子神を探しているというのです。

神殿

蜥蜴人の先導と毛長族の手下とともに追ってきたタカらは、村に攻撃をしかけます。火を放ち追っ手を撃退し、絶壁の間を抜けて温暖な土地にたどり着いたリュウたちは、白い神々が空から降りてきて住まったという神殿の遺跡を目にします。白い神と崇められ慢心し、自分が率いてきた村人たちを放り出そうとするリュウを、キバは戒めます。最初はたんにりゅうの王を誘き出すためのエサにすぎなかったが、いまは弟のように思い、「人間の未来」をリュウに賭けようとしているのだと語ります。想いを通じさせ和解する二人。そこにりゅうの王が現れます。
wada y (1626029)

りゅうの王に一人で挑むキバは、残った片目も潰しながらも、絶命。リュウはりゅうの王を誘き寄せ、神殿の石を落として下敷きにして倒す。キバの仇をとったのだ。
出典 wada y
wada y (1626031)

リュウは遺跡の地下で、白い神たちの乗り物と思われる〈光るトリ〉を見つける。
トリはリュウの命じるままに飛び、宇宙にも飛び出せる。
出典 wada y
リュウはトリに乗って、北から巨大な山が迫り、氷の時代が南へ南へと迫っているのを確かめます。もはや温暖な土地だったここにも寒気が迫ってきます。
動物たちも南へと逃げて行きます。
リュウは村人たちに南へ逃げ続けるように告げ、自分はランとドンとともに“仲間”の知恵を頼りに行くことにします。

アトランチス、そしてその—

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「おれの国へ」と命じられたトリがリュウたちを連れたのは、光に溢れる科学都市
出典 wada y
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“白い神々”を殺して飛行艇(トリ)を奪った原人と疑われたリュウだが、母が名乗り出てきて嫌疑が晴れ、ついに再会が叶う。
出典 wada y
探検旅行に出かけたリュウの両親でしたが、飛行艇の事故で父は死に、無事だった母も数ヶ月後に生まれたリュウを原人たちに取り上げられてしまったのでした。
リュウのほんとうの故郷、ここはアトランチスといい、その祖先は空から降りてきたと言われ、、と、突然、地震と大津波が—。脱出しようというところを、飛行艇を奪おうとする男に母は撃たれてしまいます。機上で絶命する母。

第四氷河期が近づきつつある時代のことでした。地殻の大変動でアトランチスは一夜にして海中に没し、現在、有史以前の超文明がその存在の証拠を現しつつある—〈明日—リュウたちの住んだほら穴を発見するのはキミかもしれない—〉と、逃げ延びたリュウ、ラン、ドンがいっしょに暮らし、アルタミラのような壁画を残すようすが示唆され、物語は終わります。

そして、リュウ三部作、最終章へ

唐突な印象のアトランチスの登場と、さらに唐突な印象の登場するなり突然の破局は、打ち切りなど作品外の影響なのでしょうか?それとも読者の驚愕を呼ぶための—?
いずれにしても、古代の超文明というモチーフは、3年後の次作、リュウ三部作最終「番長惑星」へと継がれます。こちらも本編をご一読いただくか、当該の拙文紹介をご参考下さいませm(_ _)m
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