全て車をモチーフに作ることを前提とし、主人公が「鍛え抜かれた戦闘のプロ」や「生まれもっての特別な戦士」ではない等身大のヒーローである激走戦隊カーレンジャー。
ギャグとシリアスが絶妙なバランスの特撮作品です。
激走戦隊カーレンジャー
『激走戦隊カーレンジャー』(げきそうせんたいカーレンジャー)は、1996年(平成8年)3月1日から1997年(平成9年)2月7日まで、テレビ朝日系列で毎週金曜17:30 - 17:55(JST)に全48話が放送された東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第20作目に当たる。
あらすじ
脱出に成功したハザード星人の少年・ダップは母親が死の直前に語った「星座伝説」の戦士「カーレンジャー」がいるという惑星「地球」に向かい、ボーゾック打倒を誓う。一方、ボーゾックもまた、次なる暴走の舞台を惑星チーキュ(地球)に定め、手始めにニッポンポン(日本)に襲来しようとしていた。
ダップは小さな自動車会社「ペガサス」に辿り着き、そこで働く5人の若者に素質を見出して、自身の力「クルマジックパワー」などを使ってカーレンジャーに変身させていく。最初は乗り気でなかったものの、ボーゾックの本格的侵攻を目撃した5人はカーレンジャーとしてボーゾックを倒す決意を固める。
主な登場人物
カーレンジャーのリーダーで23歳(1973年10月10日生まれ)。
自動車会社ペガサスのテストドライバーだが、ペガサスは町工場レベルの規模なので、実態は代行運転等の雑用係。サボり・居眠りの常習犯。左利き。毎月の給料は税込みで19万3千円。カツ丼が好物らしく、劇中でよく食べている。
ノリがよくて能天気ではあるが、やるときはやる男で、リーダーの自覚も強い。その性格が良い方向へ暴走した結果、敵に奪われ操られていたRVロボに単身乗り込んで奪還してしまった程である。元はレーサー志望で、ドライビングテクニックはメンバー中一番。車に対する思い入れや愛着も人一倍強い。
ゾンネットにレッドレーサーとしての姿を惚れられたが、恭介が変身した姿であることは知られておらず、ゾンネットをはじめとするボーゾック幹部からは正体が発覚するまで「サル顔の一般市民」と認識されていた。
カーレンジャーの参謀格。ペガサスのカーデザイナー。最年少の17歳で、途中18歳になる(1978年5月12日生まれ)。
その才能は大手メーカーからも引き抜きの声がかかるほどで、給料は5人の中で一番高い21万円。いつも図面を引いているが、天馬社長の意向により、実際の車としては作ることは出来ていない。劇中では牛丼をよく食べている。
口調は穏やかであり、誰に対しても必要以上と思える丁寧な言葉遣いをし、語尾には「でございます」を付けるのが口癖であるが、この話し方は幼少の頃からすでに始まっていた模様。しかし、LLオネネに付けられた鉢巻きで性格が変化した際や、宇宙生物ビーガーを狙うCCパッチョーネに対して怒りを露にした時など、荒い口調で話す場面もあった。温厚で女性が苦手な超純情青年で、綺麗な女性に話しかけられるとうろたえてしまう。
幼い頃、捨てられた動物を助けられなかったことがトラウマになっており、それ故にかわいそうな生き物を放っておけない一面もある。
状況によっては眼鏡をかけることがある。
カーレンジャーのサブリーダー。ペガサスの営業担当で、給料は5人の中で一番安い17万8千円。チーム最年長の24歳(1972年3月2日生まれ)。
営業という職業柄、メンバーの中では唯一スーツを着用している。鰻が好物なのだが、劇中でよく食べるのは中華丼。
ひょうきんな三枚目でそそっかしい性格からかなり失敗が多く、時にはカーレンジャーに関することで大きなミスを犯してしまう事さえあるため、年上の威厳は皆無に近い。そんな人柄ゆえか、恭介と対立して自ら「新リーダー」を名乗った際、誰も付いて来なかった。一方で自分の失敗の責任は自分で取ろうとするなど、責任感は強い。パワーとスピードに優れている。
大阪出身であり、話し方はバリバリの関西弁。毎年神社に優勝祈願するほど熱狂的な阪神タイガースのファンでもある。また自宅には大量のタイガースグッズがある。
幼少時代に鰻を釣った時に雷に打たれたトラウマから雷が大の苦手だが、電気鰻を食べて克服した。同期入社の恭介とは漫才コンビ状態。
レッドレーサーに惚れたゾンネットのことを敵と承知しつつ「結構いい女や」と言ったり、カーレンジャーファンとして接近してきたラジエッタに大喜びするだけでなく、シグエ相手でもデレデレするなど、かなり女好きな一面もある。
負けん気の強い19歳(1977年2月23日生まれ)で、ペガサスのメカニック担当者。
スパナ片手にどんなメカでも直したりばらしたりする腕前を持ち、安全ピンだけでアクセルチェンジャーを修理したこともある。恭介と直樹に仕事が回ってこないため、実質的に社内の仕事はほぼ彼女がこなしている状態であり、周りからの信頼も厚い。給料は20万2千円。
姉御肌で直樹のことを非常に可愛がっており、また、子どもっぽい洋子にアドバイスを行うこともある。メンバーの中では一番の常識人であり、実が新リーダーを名乗った時には、直樹と洋子は実ではなくて彼女についたということもあったが、直樹を無理矢理弟にしようとするなど、時折見せる暴走の度合いは他のメンバーにも引けを取らない。
女性らしさも洋子以上で、ゾンネットがレッドレーサーに送ってきたラブレターを読み、それが敵の策略などではなく本音であることを感じ取り、恭介に「ヘタに断ってはいけない」と忠告もしている。
幼い頃に修理好きの近所のおじいさんと親しくなって、おじいさんからスパナを貰ったことでメカニックの道へと進んだ。そのスパナ(宇宙伝説ではどんな修理もこなせるスパナ)がMMシューリスキーに奪われた時に落ち込んで戦えなくなってしまったこともあった。