伝説の一戦!輪島vs天龍
レスラーとしての評価は決して高くなかったが、同じ大相撲出身の天龍源一郎との絡みは非常に激しいものだった。
自らのバックボーンへのリスペクトを忘れない天龍は、その世界で最高峰を極めた輪島に対し「強くあってほしい」と願い、それが輪島への厳しい攻めにつながった。煮え切らない試合を続けていた輪島もそれに触発され、天龍が放つ容赦のない蹴り技を真っ向から受けるなど迫力ある対戦となった。
相撲では格下だった天龍(天龍の生涯最高番付は前頭筆頭)が、格上の元横綱を激しく蹴りまくるという展開は、プロレスを八百長視していた層にも少なからぬ衝撃を与えたと言える。
天龍源一郎対輪島大士 ① 1987年11月7日全日本プロレス - YouTube
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輪島の入団によって全日本プロレスはTVゴールデンタイム復帰を果たし、興行的にも日本全国で超満員。この輪島人気が長州らジャパン・プロレス勢の新日本Uターンの引き金になったとも言われている。
また長州離脱後には天龍の容赦ない攻撃を浴びて、これが天龍革命の凄みにつながり、天龍vs輪島を観た前田日明が危機感を覚えて、これが長州蹴撃→新生UWF誕生につながっている。
よくよく考えてみると、日本プロレス界における輪島効果は多大なものがあるのだ。
日本人レスラー対外国人レスラーがお決まりになりつつあった全日本プロレスにおいて、その活性化を目的とした天龍源一郎の「天龍革命」。
その初期の目玉となった輪島との一戦。正規軍の輪島に対する徹底的な攻め。
今だにプロレスファンの中で語り継がれていますね。
久しぶりにプロレスが盛り上がった時期でした。
ちなみにこの試合後に前田日明は、天龍の容赦ない輪島への蹴りに、驚きを隠せなかったそうです。
その初期の目玉となった輪島との一戦。正規軍の輪島に対する徹底的な攻め。
今だにプロレスファンの中で語り継がれていますね。
久しぶりにプロレスが盛り上がった時期でした。
ちなみにこの試合後に前田日明は、天龍の容赦ない輪島への蹴りに、驚きを隠せなかったそうです。
via www.zakzak.co.jp
横綱・輪島をリスペクトしていた天龍
天龍が関取現役のときの横綱が輪島だ。
その二人がプロレスのリングで対峙する、しかも立場は天龍のほうが上なのだ。
天龍の輪島に対する攻撃はシビアだった。
訳知りに「あれは相撲時代のジェラシーなんだろうな」
などということを言うファンもいたが、そんな単純なものではなかったように思う。
どのインタビューだったか失念したが、「一番強いのは輪島」と天龍が答えたことがある。
ここにシビアな攻撃の理由があるように思う。
お世辞にもプロレスに馴染んでいるように見えなかった輪島をなぜ強いと思うのか。
それはやはり天龍に大相撲で三役までいったプライドが常にあり、その時代越えることの出来なかった横綱輪島に対する尊敬の念がこめられているからではないだろうか。
だから「強い」は「強くあってほしい」と同義語なのかもしれない。
輪島をつかまえては引っ張り回し、顔面に容赦なく蹴りを入れる天龍。
「俺は相撲をやってきて人間の額の強さを知っていたからね。横綱はあれくらいじゃ壊れないと知っていたからガンガンやったよ」と後年振り返っていた。
1988年 プロレスを引退
12月27日馬場代表が東京のキャピトル東急ホテルで記者会見を行い、輪島大士・石川敬士両選手の引退を発表した。
輪島大士と石川敬士両選手は、12月16日日本武道館大会後に口頭で引退を申し入れたが、馬場代表が翌日から渡米予定があった為に返事を保留し選手会に図ることを指示。選手会の方で両選手を説得したものの、引退の決意は変わらず引退発表となった。
選手会から引退試合、引退セレモニーの動議があったものの、両選手が望まず見送られた。
輪島と天龍の対談 引退の真相について
via mimi.sub.jp
○天龍
スパッとプロレスをやめたじゃないですか。あのとき、何かあったんすか。
僕は本当にね、不思議で不思議でしょうがなかったんですよ。それをずっと聞きたいと思って、仲のよかった石川(孝志)とかいろんな人に、「何で(輪島が)やめたのよ」って、いろんな人に聞いてみたんだけど、だれも明確な返事はなかったんですよね。
○輪島
あのときはもう、ほとんど、体がばらばらだね。
○天龍
ああ、そうですか。
○輪島
本当にもう、むち打ちもやったり、いろいろやっていて。
で、ちょうど、ある会長さんに相談したら、「じゃあうちの会社に来い」と。そういう感じで、もう、すぐスパッとやめた。
○天龍
ああ、そうですか。
僕はあるとき、会社に行ったら、(ジャイアント)馬場さんが「おい天龍、輪島がやめるんだよ」って。「えっ?」って言って、「やめたら、だめじゃないですか、今までしょっちゅう戦ってたんだから、やめたらだめじゃないですか」って言ったら、「いやあ、もう、頭がかたくてだめなんだよ」って(笑)。
僕が「どうにかならないですか」って言ったら、「おまえ、連絡とれるか」、「電話してみますよ」って言って、輪島さんのとこに3回ぐらい電話したけど、まあ出なかったんですけどね。
で、馬場さんは「天龍、うまく引きとめてくれよ」って言って、「じゃあおれはハワイ行くから」って、そのまま馬場さんはハワイに行っちゃったんですよ。
※天龍プロジェクト 1周年の時期
サムライTV・対談番組 「Versus」にて対談
両者約23年振りの再会でした。
サムライTV・対談番組 「Versus」にて対談
両者約23年振りの再会でした。
3.タレント時代
プロレス引退後は、大相撲解説などの他タレントとしても活躍。
日本テレビ系「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」に準レギュラーで出演し、いわゆる天然ボケタレントとして活躍する(登場時には「第54代横綱・輪島こと輪島大士」と紹介された)。
福澤朗の「好きな魚は?」の問いに、真顔で「マグロ!」(ブリと言う時もあった)、「好みの女性のタイプは?」の問いに、真顔で「金髪!」と叫ぶ姿が視聴者の笑いを誘った。
この番組で、輪島お見合い企画を開催し、現在の夫人と再婚。
また、とんねるずの石橋貴明からワジーと言うあだ名で呼ばれ出し、ワジーと言う愛称が、現役時代を知らない世代にも広く定着する。
また、この番組ではテロップが初めて出たことでも有名。
輪島の「マグロ!」「金髪!」の回答に江戸文字体や相撲字体・歌舞伎文字体のテロップが現れ、バラエティ番組に革命を起こす結果となった。
また、滑舌が悪いことを表すためか、輪島の発言のテロップにはたとえ断定口調で話していても必ず「?」マークが加えられ「マグロ!?」という具合になっていた。
via blogs.c.yimg.jp
天然ボケのエピソード
輪島さんきょうだいはいますか?「いません。妹ならいます」
今日の勝因はなんですか?「勝因ってなんですか?」
場所は、はつかからでしたよね?「いいえ、にじゅうにちからです」
「そこの信号を右に左折してください」
しかし、試合は非常に白熱したものとなりました!
でも、やはり横綱相撲ならぬ、「横綱プロレス」を体現していたのは天龍でした。