『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』とは?
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『鬼丸 ONIMARU』(おにまる)は、1990年4月25日にマジックバス/C.MOONが製作、バンダイビジュアルが発売された日本のOVA。出崎哲が監督・シナリオ・原作を担当している。
原作となる漫画・小説が存在するわけではなく、アニメのためにオリジナル脚本が制作された時代劇もの。戦乱が絶えない世の中、雇われの傭兵として、逞しく活きる青年たちの生き様を描いていて、独自の世界観やエロティシズムが新鮮なコンテンツです。
決してメジャーな作品とはいえないものの、その個性的な作風はアニメファンを自称するコア層のミドルエッジ世代の記憶には残っているはず。『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』というOVA作品の存在を全く知らないというユーザー層も、この記事を通して、その魅力をぜひ知ってくださいね。
決してメジャーな作品とはいえないものの、その個性的な作風はアニメファンを自称するコア層のミドルエッジ世代の記憶には残っているはず。『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』というOVA作品の存在を全く知らないというユーザー層も、この記事を通して、その魅力をぜひ知ってくださいね。
『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』の本編動画・ストーリー
Onimaru: Senjou ni Kakeru Itsutsu no Seishun OVA [1990] 鬼丸 に駆ける五つの青春
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応仁の乱の戦災孤児である鬼丸、霧、麿、猿、坊、の五人の若者。彼らはなおも続く戦乱の世にあって、現在でいうフリーランスの傭兵のような仕事をしていた。その戦い方は雇われた軍の先鋒となって斬り込むが、契約を果たしたら後はさっさと逃げてしまうビジネスライクなものだ。荒稼ぎする五人の結束は固く、夢は大きい。そんな彼らはある日、高貴な出自と思しき姫と出会うが、それは彼らを巨大な動乱に巻き込む始まりだった。
『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』の魅力とは?
時代劇にパンクロックを組み合わせた世界観
戦国の世という時代背景に違和感たっぷりの主人公・鬼丸。金色のモヒカンといった髪型はかなりパンチが効いていますよね。
それぞれキャラクターが身に着けている防具も、一般的な時代劇の鎧とはイメージが違ってスタイリッシュな印象が強いです。
それぞれキャラクターが身に着けている防具も、一般的な時代劇の鎧とはイメージが違ってスタイリッシュな印象が強いです。
雲のジュウザ/『北斗の拳』
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これらのようなキャラクターの印象と重なるような気がします。
とくに『花の慶次』の”傾奇者”といった独特の価値観をそのまま具現化したイメージのように思えます。『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』『花の慶次』、どちらの作品も同世代のコンテンツなので、制作にあたって何かしらの影響を受けたのかもしれませんね。
とくに『花の慶次』の”傾奇者”といった独特の価値観をそのまま具現化したイメージのように思えます。『鬼丸 戦場に駆ける五つの青春』『花の慶次』、どちらの作品も同世代のコンテンツなので、制作にあたって何かしらの影響を受けたのかもしれませんね。
女性キャラクター・霧の突き抜けた個性
本編に登場するキャラクターの中で、飛び抜けた個性を放っているのが霧。自由奔放さをウリにしており、その淫乱ぶりには驚かされます。鬼丸に好意を寄せているにもかかわらず、他の男性キャラクターとも平気で行為に及んでいるのが凄いです。
かなり性欲が強いようで、気に入った男性キャラクターとはすぐに関係を持とうとしています。主要メンバーにおいても、鬼丸以外に、猿・麿とも行為に及んでおり、鬼丸の旧友である豪介を誘惑している場面がありました。
そんな霧の行動も、鬼丸に対しての当てつけや気を引こうとしているようにも思えます。本当のところは分かりませんが、なかなか他の漫画・アニメでは例を見ないキャラクター性で面白いです。
そんな霧の行動も、鬼丸に対しての当てつけや気を引こうとしているようにも思えます。本当のところは分かりませんが、なかなか他の漫画・アニメでは例を見ないキャラクター性で面白いです。
戦乱の世を生きる若者にフォーカスした青春ロマン
霧・姫といった女性キャラクターを中心に愛情といった要素を押し出しながら、仲間同志の絆や旧友との友情といった部分の描写も印象的です。まさに青春ロマンといえるようなストーリーで、その台詞や行動も見逃せないポイント。
とくに幼馴染みとして幼少期から共に過ごしてきた鬼丸と豪介。二人の信念・主張の食い違いによって生まれる悲劇は感慨深いものがありますね。
戦闘の場面では役に経たない姫の存在も良いアクセントになっています。鬼丸と結婚したいと言い出し、同じ男性に想いを寄せる女性として敵対意識をもつ霧との関係性も、まさに青春といえますよね。ネタバレになってしまうので、その詳細を記載することは控えておきますが、最後に霧が姫にかけた言葉はグッとくるものがあります。
戦闘の場面では役に経たない姫の存在も良いアクセントになっています。鬼丸と結婚したいと言い出し、同じ男性に想いを寄せる女性として敵対意識をもつ霧との関係性も、まさに青春といえますよね。ネタバレになってしまうので、その詳細を記載することは控えておきますが、最後に霧が姫にかけた言葉はグッとくるものがあります。
監督:出崎哲
制作:マジックバス
発売:1990年
話数:全1話(約45分)