全米トップ40 American Top40 とは?
音楽チャートを40位から1位まで週ごとに紹介するカウントダウン番組。
アメリカではこの番組の影響もあって、チャート40位以内が、その楽曲が売れたか否かの境界線の一つにもなっている。
アメリカの音楽チャートであるビルボードを世界的に有名にした番組でもあるが、現在のAT40は、ビルボードではなくラジオ&レコーズのチャートをベースに、番組独自に集計したランキングを紹介している。
1970年に放送開始。
1972年10月14日から1986年9月27日までラジオ関東(現ラジオ日本)で、『全米トップ40』というタイトルで放送(ラジオ関西でも遅れネット)。DJは音楽評論家の湯川れい子と同局アナウンサーの坂井隆夫。
全米トップ40と言えば、まずラジオ関東で土曜日の午後10時から3時間の生放送で放送していた時代が特に印象深いです。その後、日曜日午前0時からに時間変更したりしましたが熱狂的なファンの支持が強く研究会まで作られ、70~80年代の日本におけるポピュラーミュージック最盛期とも言える時代と共に幅広いリスナーに聞かれていました。毎回、あの年、あの月のトップ10曲を振り返ったまとめです。今回は1977年5月ある週のチャートから。
1977年5月のある週のトップ10
サタデーナイトフィーバーの旋風ぶりはディスコブーム真っ只中にあり、片や前年公開のタクシードライバーのベトナム戦争へのアンチテーゼが支持されカーター大統領誕生、スターウォーズが公開された1977年。英国では髪をツンツンに尖らせ、安全ピンを使ったパンクファッションが流行り、またパンクミュージックもニューウェーブなどと呼ばれ始めておりました。日本では、普通の女の子に戻りたいやら、母さん、あの帽子どうしたでしょうね、天は我を見放した、タタリじゃー!と流行語が量産され、王選手756号の世界記録樹立に沸き立つフィーバーぶりの1977年でございました。さてどんな曲がトップ10に入っていたのでしょうか。
第10位 ローズ・ロイス/青春の孤独
Rose Royce:I Wanna Get Next To You
前年、同名映画のサントラ「カー・ウォッシュ」の主題歌でいきなり全米No.1ヒットを放った、ローズ・ロイスの第2弾シングル。前作のファンクな感じから一転、スローでメロディアスなナンバーで多面性を感じさせました。
Rose Royce - I Wanna Get Next To You LIVE - YouTube
LAで結成された、男女混成のファンクグループのローズ・ロイス。オリジナルアルバムは、ベスト盤を除き5枚発表されていましたが、何と!何度かリユニオンされ、2016年の2月にニューアルバムをリリース。現在も活動しているのですよ。
via youtu.be
via www.amazon.co.jp
Amazon.co.jp: Rose Royce : Fresh Cut - ミュージック
¥2,254
[Fresh Cut] Rose Royce - CD・レコードの購入はオンライン通販アマゾン公式サイトで。お急ぎ便ご利用で当日・翌日にお届け。
過去3度の来日公演もしているローズ・ロイス。なんと2016年2月にリリースされたニューアルバム「Fresh Cut」は日本未発売ですが、こちらで入手可能です。
第9位 マービン・ゲイ/黒い夜(パート1)
Marvin Gaye:Got To Give It Up(Pt.1)
ロンドンのコンサートが好評で、ライヴアルバムを作成しようとしたけど2枚組の最後の1面が、曲が足りたくて新曲制作となってできたのがこの「黒い夜」。アルバムの片面に丸々1曲入っており、これが11分48秒もあったのでシングルをA、B面に分けて収録してリリース。故にPt.1、Pt.2とされています。この手法は、ミラクルズの「ラブ・マシーン」でもそうでしたね。
Marvin Gaye~Got to give it up - YouTube
この頃のマーヴィンはとにかく人気が凄まじかったのですが、日本ではそれほど話題にならなかったのが口惜しいところです。モチロン、全米No.1を獲得しております。
via youtu.be
第8位 KC&サンシャインバンド/ブギー・マン
KC&The Sunshine Band:I'm Your Boogie Man
まだまだ人気あります、KC&ザ・サンシャインバンド。この曲も全米で1位を獲得しておりますが、1週のみ。アメリカ、カナダでは1位になっておりますが、イギリスでは何故か41位どまり。とゆーか、この頃イギリスでは空前のパンクムーヴメントが吹き荒れていたんですね。単調な曲調が受けなかったのかもしれません。
KC and the Sunshine Band - I'm your Boogie Man (Full version) - YouTube
プレスリーもビックリな衣装も見所です。当時のPVってこういうスタジオ録音風景が多かったですね。
via youtu.be
第7位 アトランタ・リズム・セクション/ソー・イン・トゥ・ユー
Atlanta Rhythm Section:So In To You
アトランタ出身のバンドなのでサザンロックに分類されておりますが、この曲はかなりブルージーで渋さ全開です。それでも耳に残る名曲には変わりありません。こういう曲もチャートインしていた時代は、コロコロとチャートが変動してそれはそれは多彩な曲が沢山あったのですねと感慨深いです。
Atlanta Rhythm Section-So Into You
こちらはアルバムヴァージョンですが、とにかくギターソロが素晴しいです。泥臭さがたまりませぶん。
via youtu.be
第6位 ジェニファー・ウォーンズ/星影の散歩道
Jennifer Warnes:Right Time Of The Night
「愛と青春の旅立ち」のイメージが強いジェニファー・ウォーンズですが、それが出るずっと前、60年代末から音楽活動を始めていますがなかなかヒットに至らず。やっとヒットしたのがこのナンバー。ワルツでもバラードでもなく、「散歩道」です。最高位4位。ピーター・マッキャンの作品で、彼自身、’77年にDo You Wanna Make Loveという曲で全米5位のヒットを出しております。邦題はこれまたどこかで聞いたことある「恋人達の午後」。
Jennifer Warnes: Right Time Of The Night - YouTube
それまでジェニファー・ローレンと名乗っていたのを、ジェニファー・ウォーンズに改名しての初ヒット。そうそう、このメガネをかけてのインテリ風なイメージがありましたね。
via youtu.be