手塚治虫から令和最新作まで!『新選組』漫画9選!
2024年8月1日 更新

手塚治虫から令和最新作まで!『新選組』漫画9選!

手塚治虫原作のドラマ「君とゆきて咲く〜新選組青春録〜」の放送や「青のミブロ」のアニメ化決定などを契機に、今再び脚光を浴びつつある幕末の剣客集団『新選組』。彼らの活躍を描いた漫画作品を、メジャーからマイナーまで9作品ピックアップして紹介します。

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新選組随一の剣客として名高い沖田総司を主人公に据え、彼と新選組を取り巻くドラマを短編連作の形で描く作品。

車田漫画ならではのダイナミックな演出が光る一方で、掲載紙がそれまでの週刊少年ジャンプよりも高年齢層を対象としたものだったためか、それまでの作品よりも大人向けな描写が多いのも特徴です。

『風光る』渡辺 多恵子(全45巻)

『風光る』は、渡辺多恵子先生が別冊少女コミックにて1997年から連載を開始した少女漫画です。
その後、掲載誌を月間フラワーズに移しながらも、23年間にわたって長期連載を続けました。
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主人公は、父と兄の仇を討つために男装して新選組に加入した少女「富永セイ」。
彼女と個性豊かな新選組の隊士たちの交流、そして沖田総司との恋模様を中心にしながら、激動の時代を描く大河作品です。

少女漫画で新選組といえば真っ先に名前が挙がるであろう金字塔こと『風光る』。
2020年には大団円を迎えていますので、かつて読んでいた人ももう一度触れてみるのはいかがでしょうか。

『新撰組異聞PEACE MAKER』『PEACE MAKER 鐵』黒乃奈々絵(全5巻+既刊17巻)

『新撰組異聞PEACE MAKER』は黒乃奈々絵先生が1999年から月刊少年ガンガンにて連載を開始した漫画です。
2001年に一旦完結したのち、月刊コミックブレイドにて第二部『PEACE MAKER 鐵』を連載開始し、以降は掲載誌を変更しながらも継続中です。
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主人公は土方歳三と共に五稜郭まで転戦した実在の隊士「市村 鉄之助」。
鉄之助と魅力的な隊士達が逃れようのない時代のうねりに向かって突き進む壮絶なドラマ、そして美麗な作画に惹かれるファンも多い作品です。

2003年に第一部を『PEACE MAKER 鐵』のタイトルで映像化したアニメ版も有名な本作。
現在は作者の体調不良のため休載が続いておりますが、いつの日か鉄之助の物語の終着点が見られることを願うばかりです。

『北走新選組』菅野 文(全1巻)

『北走新選組』は、『オトメン(乙男)』の大ヒットで知られる菅野文先生が2003年から2004年にかけて別冊花とゆめで発表した短編、『碧に還る』『散る緋』『殉白』の三本を一冊のコミックスに収録した作品です。
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新選組を扱った漫画としては非常に珍しく、収録されている三作品はどれも大政奉還後、新政府軍に抵抗しながら北へ北へと転戦していく新選組の末期を扱ったもの。

函館山に現存する戊辰戦争の死者を記念した「碧血碑」に刻まれる「忠義を貫いた者の血は碧玉と化す」という伝説を引用した『碧に還る』をはじめ、新選組の最期と滅びの美学を描いた珠玉の作品集です。

なお菅野文先生は他にも『凍鉄の花』や『誠のくに』などの新選組漫画を発表していますので、そちらも合わせてどうぞ。

『壬生義士伝』浅田次郎/ながやす巧(全13巻)

浅田次郎先生が1998年から週刊文春にて連載開始した初の時代小説『壬生義士伝』は、小説のみならず中井貴一主演の実写映画版も高い評価を得た名作です。
その『壬生義士伝』をながやす巧先生がコミカライズした漫画版は、2007年よりコミックチャージにて掲載されました。
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主人公は下級武士の出身ながら北辰一刀流の使い手である「吉村 貫一郎」。
貧困に喘ぐ家族を養うべく、守銭奴と蔑まれながら金のために人を斬り続ける貫一郎の歩む過酷な生涯の悲哀と、その心のうちに秘めた彼の仁義を描く作品です。

漫画版ならではの魅力は、ながやす巧先生がアシスタントを使わず独力で描き上げた圧倒的な筆致でしょう。
浅田文学の奥深さを見事に描き切った義と愛の物語は、切々と読む者の胸を打ちます。

『青のミブロ』安田 剛士(既刊13巻)

2024年秋にアニメ化が決定している『青のミブロ』は、2021年より週刊少年マガジンにて連載中の少年漫画です。
作者の安田剛士先生は自転車ロードレースを描く『Over Drive』やサッカー漫画『DAYS』など主にスポーツ漫画の分野で活躍してきた漫画家であり、本作は時代劇を題材とした初の連載作品となります。
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  • 2024/8/1 14:57

    「あさぎ色の伝説」(和田慎二)、「天まであがれ!」(木原敏江)、「浅葱色の風」(里中満智子)、「風の如く火の如く」(鷹司&島崎譲)、「無頼」(岩崎陽子)などなど、多くの名作をことごとく無視かい?
    あと忘れちゃいけない「壬生狼」(園田光慶)。
    和月伸宏が「これを知ってる人はマニアを通り越してマスター」と紹介してたバイオレンス劇画です。


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