映画『ミラノの恋人』ハッピーエンドで終わらない!マカロニウエスタンの貴公子・ジェンマ出演作!!
2017年1月26日 更新

映画『ミラノの恋人』ハッピーエンドで終わらない!マカロニウエスタンの貴公子・ジェンマ出演作!!

この作品は、イタリア製の西部劇で活躍したマカロニウエスタンの貴公子・ジェンマが主演を務めた作品です。ひたむきに生きる男と女が、公害問題を背景に様々な障害によってひき裂かれていく切ない話です。

760 view

勤務先で起きた悲劇

ヌッロは、工場で倒れたカルメーラの体を心配しながら原因が気になっていました。
ヌッロは、カルメーラと同じ部署で働くアダルジーザがマス...

ヌッロは、カルメーラと同じ部署で働くアダルジーザがマスクをしているのに気づきます。

そして工場医に話を聞くと、充満している排気ガスが原因でした。

そして工場医に話を聞くと、充満している排気ガスが原因でした。

カルメーラは、そのガスによって体がむしばまれ体を壊しました。
ヌッロは、カルメーラに医者の診断を受けさせますが、どん...

ヌッロは、カルメーラに医者の診断を受けさせますが、どんどん衰弱して行きました。

カルメーラが病院で書き綴った手紙を読むヌッロ。

切ない運命を辿ったカルメーラ

カルメーラは、想像を絶する貧困とシチリアの因習に縛られていました。
貧しい環境の中、伝統的な信仰ありの厳しい家庭で育ったカ...

貧しい環境の中、伝統的な信仰ありの厳しい家庭で育ったカルメーラ。

カルメーラの自宅は、崩れそうな壁にペンキを塗りたくった...

カルメーラの自宅は、崩れそうな壁にペンキを塗りたくったような建物で、前方にあるのがトイレで、雨の日は住居から傘を指して行き、トイレのドアに掛かっている南京錠を開けて中に入ります。

ちなみにヌッロの家族は、新興住宅地区のマンションに住んでいて、産主義、無宗教。2人の生活は違い過ぎていました。
兄はすぐ手をあげ、暴力を振るう。また、工場の衛生管理の怠慢があり、カルメーラは劣悪な労働環境の中で有毒なガスを吸い続けていました。
泡を吹く黒い汚水が流れる川の畔で、散乱したゴミの上に落ちていたスズメの死骸を、カルメーラがそっと拾い集め、手で懸命に地面を掘って埋めるシーン。 このシーンは、カルメーラの運命を予感させるものでした。
ローザ・バリストレリ Rosa Balistreri が歌うテーマソングは、まさしくカルメーラの魂の叫びです。
スズメの死骸を埋めるカルメーラ

スズメの死骸を埋めるカルメーラ

カルメーラにとってヌッロと出会い、愛し合った時が一番の...

カルメーラにとってヌッロと出会い、愛し合った時が一番の幸せでした。

映画解説

この映画で描かれているのは、ロマンスでも、恋愛悲劇でもなく、労働者階級の愛し合う二人が幸福な生活を営むことができない現実、そのような社会状況である。ネオ・リアリズムの名残りとでも言うべき種類の映画である。今見ると、古臭く見えてしまうが、確かにそういった時代が過去にあったのだろう。(わが国ではどうか? 過去どころか、今こそ、そういう時代になりつつあるのかもしれない?)
ジェンマ主演と言うことで、娯楽映画を期待すると肩透かしを食わされてしまう。
この時期、マカロニ西部劇の人気も落ち込んできて、マカロニの人気スターたちも、色々な方向を模索していた、そのような一本ということ
イタリアの西部劇で活躍し、甘いマスクで魅了させたジェンマ。

イタリアの西部劇で活躍し、甘いマスクで魅了させたジェンマ。

※ジェンマは、1960年代から70年代にかけて多くの少年少女、映画ファンの心を掴み、ヒーローであり続けた、“マカロニウエスタンの貴公子(プリンス)”として知られた映画スターでした。

テーマ曲

映画の音楽は、1940年代から50年間にわたって250本以上の作品を手がけてきた映画音楽作曲家のカルロ・ルスティケッリが担当しています。

claude ciari - delitto d'amore - 1975

この映画は、2人の環境の違いから障害のある恋愛が繰り広げられながら、最後までハッピーエンドでは終わらない物語で、イタリアの時代の闇を漂わせる作品です。
40 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

映画「タクシードライバー」 アメリカン・ニューシネマの傑作であり、大統領暗殺未遂事件の遠因にもなった狂気の映画でもありました。

映画「タクシードライバー」 アメリカン・ニューシネマの傑作であり、大統領暗殺未遂事件の遠因にもなった狂気の映画でもありました。

映画「タクシードライバー」。ロバート・デ・ニーロ主演で1976年の作品。本作はアメリカン・ニューシネマの最後の傑作とされています。また、その後の大統領暗殺未遂事件にも影響した映画でもありました。
ひで語録 | 4,851 view
ケビン・コスナー初の監督作品。インディアンとの交流を上手く描いた西部劇映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』

ケビン・コスナー初の監督作品。インディアンとの交流を上手く描いた西部劇映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』

この映画では、「片言の英語を話すインディアン」というステレオタイプからも脱却し、「インディアンたちが彼らの言語で喋る」という点が話題を呼び。「タタンカ(バッファロー)」の単語もこの映画で広く知られるようになりました。
星ゾラ | 4,726 view
ハローキティがついに「ハリウッド映画」に進出!サンリオがかつて製作したハローキティのアニメ映画って?

ハローキティがついに「ハリウッド映画」に進出!サンリオがかつて製作したハローキティのアニメ映画って?

株式会社サンリオとワーナー ブラザース ジャパン合同会社は、サンリオキャラクター初のハリウッド映画の脚本家に、脚本家プロダクション「ノウン・ユニバース」のリンジー・ビアの起用を発表しました。
隣人速報 | 384 view
「映画版 ふたりエッチ ~ダブル・ラブ~」が現在大ヒット公開中!青山ひかるの胸元丸出しのニットに注目!!

「映画版 ふたりエッチ ~ダブル・ラブ~」が現在大ヒット公開中!青山ひかるの胸元丸出しのニットに注目!!

ミドル世代であれば誰もが一度は読んだことがあるであろう「ふたりエッチ」の実写映画「映画版 ふたりエッチ ~ダブル・ラブ~」が、東京・シネマート新宿ほかで現在大ヒット公開中です。
隣人速報 | 7,814 view
【少林寺木人拳】ジャッキー・チェンが主演した最古の映画を振り返る

【少林寺木人拳】ジャッキー・チェンが主演した最古の映画を振り返る

少林寺木人拳はジャッキー・チェンが主演をした、日本で初めて劇場公開された最古の映画になります。その出来栄えは素晴らしく、ストーリーも重厚で、一撃でジャッキー・チェンのファンになりました(^^)/
つきねこ | 4,154 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト