1971年から「SFマガジン」にて、再び石森章太郎と手を組んで制作された「新幻魔大戦」。舞台は江戸時代ということで「幻魔大戦」の主人公である東丈は出てきません。ただ東丈の先祖が出てくるんですよ。
人類は、宇宙の破壊者「幻魔」との戦いに敗れ、滅亡の危機にあった。エスパー戦団の指導者・ベアトリス王女の最後の切札、それは人類唯一の時間跳躍者・お時────。超能力を持つ者を生み増やすため、彼女を過去に送り込む。「幻魔」襲来時、迎え撃つ強大なエスパー戦団を作るために。人類の未来は変えられるのか!?
ウルフガイ
平井和正は「幻魔大戦」の後にまたまた桑田次郎と組んで「デスハンター」を発表し、「ウルフガイはその後、つまり漫画原作としては6作目の作品となります。
ストーリー
私立中学校・博徳学園への転校生・犬神明(いぬがみ あきら)は、満月が近づくと不死の力を発揮する人狼だった。その力を狙い、各国の諜報組織が次々と襲い来る。
ご存じない方にはぜひ見てもらいたい、読んでもらいたい「ウルフガイ」。
小説版は「狼の紋章」「狼の怨歌」「虎の里」「ブーステッドマン」「黄金の少女」「キンケイド署長」「パットン将軍」「タイガーウーマン」と続々と続いていくのですが、漫画版は「狼の紋章」と「狼の怨歌」までが描かれています。う~ん、ここからがまた面白いんですけどねぇ。
残念ながら掲載誌「週刊ぼくらマガジン」の廃刊に伴い掲載終了となってしまったんですね。もったいないなぁ。
それにしても「週刊ぼくらマガジン」には、「仮面ライダー(石森章太郎)」「タイガーマスク(梶原一騎・辻なおき)」「バロム・1(さいとう・たかをとさいとうプロ)」「天才バカボン(赤塚不二夫とフジオプロ)」「魔王ダンテ(永井豪とダイナミックプロ)」「モジャ公(藤子不二雄)」といった素晴らしい作品が連載されていたんですけどねぇ。なんで廃刊になるかな?!
で、「ウルフガイ」は1973年に志垣太郎主演で「狼の紋章」として映画化されています。
HORROR OF THE WOLF (1973) | QUICK REVIEW
宇宙人ピピ
ところで、平井和正は「エイトマン」以外にもテレビの原作もやってるんですよ。小松左京との合作「宇宙人ピピ」がそれです。
宇宙人ピピ37話
で、話を戻しますが、平井和正が漫画に携わった作品として主だったところでは80年代以降にも「クリスタル・チャイルド(画:泉谷あゆみ)「バチガミ(画:余湖ゆうき)」「8マン インフィニティ(桑田二郎との共同原作 ストーリー:七月鏡一、作画:鷹氏隆之)」「幻魔大戦 Rebirth(石ノ森章太郎との共同原作 脚本:七月鏡一、漫画:早瀬マサト)」「8マンVSサイボーグ009」などがあります。
漫画)石森章太郎