金足農業で実写化!?川原泉「甲子園の空に笑え!」は、そして現実となった・・・!!
2020年2月28日 更新

金足農業で実写化!?川原泉「甲子園の空に笑え!」は、そして現実となった・・・!!

1984年、『花とゆめ』に連載された「甲子園の空に笑え!」は、川原泉の初期の傑作短編ギャグ漫画です。庄司陽子の「甲子園にちかえ!」のパロディで、漫画が描かれてから34年後に甲子園の決勝で準優勝した金足農業高校が、作品中の豆の木高校にそっくりだとネットで騒がれました。金足農業で実写化だ!と話題の川原泉「甲子園の笑え!」の内容をおさらいしてみましょう。

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「努力しても叶わない夢もある」「運」で、人生は左右される!?

広岡監督は、現実主義の文系(生物担当教師だけれど)という感じで、体育会系の熱血なノリとは反対に描かれている「甲子園の空に笑え!」。生徒たちは、のんびりしていてポジティブで、もちろん髪の毛フッサフサで野球をしています。

読後の爽快感と胸を打つ温かさは、皆の一生懸命さにあるのではないでしょうか。川原泉はこの話で、「努力しても叶わない夢もある」というメッセージを伝えようとしている気がします。川原泉の漫画は「運」に左右されるスポーツ選手が多い印象を受けます。「銀のロマンティック・・・わはは」でも、不慮の事故による怪我によって競技が続けられなくなるスピードスケート選手が出てきます。

人生とは、なんて川原泉は重苦しく語らないけれど、生きることは運に左右される部分も大きいかなあと私も思います。努力することは素晴らしいことだけれど、努力しても叶わない夢もある。それでも、夢をみて進むことで、大切な宝物が得られる。川原泉はそう言いたかったのかなと私は思いました。皆さんはどんな感想をもちましたか?

まとめ

川原泉が1984年にこの作品を描いた時、34年後にノーマークの金足農業高校が、豆の木高校と同じく「奇跡の9人野球」で甲子園を勝ち上がり、決勝で優勝候補の大阪桐蔭と対戦して敗れるというドラマを予測してはいなかったことでしょう。

女性監督こそ現実になっていませんが、甲子園で奇跡は起きたといえそうです。事実は小説より奇なりといわれますが、金足農業高校を観ていた川原泉ファンの多くは「これは甲子園の空に笑え!だ」と、思って興奮したのではないでしょうか。
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