『ヨコハマ物語』について
作者 大和和紀先生
北海道札幌市出身です。
高校生から漫画を描き始めました。
旧姓である「一ノ関」から「一ノ関和紀」名義の作品もあります。
「大和」は実母の旧姓です。
1966年『週刊少女フレンド』にて「どろぼう天使」でデビューしました。
1977年には「はいからさんが通る」で第1回講談社漫画賞少女部門を受賞しました。
代表作には「はいからさんが通る」「アラミス’78」「あさきゆめみし」「N.Y.小町」「菩提樹」などをはじめとして多数あります。
大佛次郎記念館での展示会
ストーリーを振り返る!
万里子と卯野の出会い
叶屋には同じ年の美しい万里子がいました。
最初は可憐にみえた万里子ですが実はとんだおてんば娘。
最初はとまどう卯野でしたがだんだんと意気投合する二人でした。
甲斐竜助
最近思ったのがヨコハマ物語の竜介さんは鷹山さんぽい見た目 pic.twitter.com/rD1MNkWEeC
— ☀️🍀🌹🌿🌸バスク🌸🌿🌹🍀☀️ (@ibarata2) December 21, 2016
少年時代に実は万里子に一目ぼれをしており、いつか万里子と結婚することを願っていたんですよね。
女遊びも激しく、金遣いも荒く、成り上がりな感じで最初は毛嫌いしていた万里子。
万里子の父の船が火事にあい、莫大な借金を抱えた時にその借金を肩代わりする代わりに万里子との結婚を実現。
当時万里子は幼馴染の森太郎が好きだったんですよね。多分森太郎も。
でもいつしか竜助を思うようになる万里子でした。
天野森太郎
森太郎の祖母麗花さんと万里子は昔からの喧嘩友達。
森太郎は東京の医学部を卒業後、万里子と結婚の約束をしてアメリカへ留学しました。
しかしその間に万里子は家の借金を救うために竜助と結婚。
その後卯野がアメリカへ渡り、看護婦として森太郎のお手伝いをするうちに卯野の温かさに癒され二人は結婚しました。
森太郎のことが忘れられずアメリカへ行こうとする万里子
密かにアメリカへ行く計画を卯野と立てていました。
でも結局その船は嵐に巻き込まれて難破。
万里子はアメリカへは行けず・・・
そして結局生まれ育った横浜から離れられない万里子の代わりに卯野がアメリカへ行くことになったんですよね。
ここが大きな運命の転換期だったのかな。
万里子の結婚を祝福する森太郎
約束を破って結婚してしまった万里子はやっと森太郎と話ができました。
この時の卯野はドレスを着こなし、英語もペラペラでちんぴらみたいなのを追っ払ってかっこよかったんですよね~。
森太郎と卯野の帰国の理由
病院…超行きたくないけど行くど(T ∀ T) 麻酔を使った時と使わなかった時、麻酔が切れた後を知ってるので、いかに麻酔を使わない時に発する痛みがキツイか判るので…恐ろしいんざんす💔『ヨコハマ物語』で森さんが阿片導入を言うのも判るよ❣️竜助のが好みなんだけどもさ〜💦 pic.twitter.com/c33mKjNUXl
— G七♪冬眠中 (@kickoffyourshoe) December 2, 2016
これをきっかけに森太郎と竜助がもめるんですよね。
多分竜助は森太郎と万里子の関係にまだいらついてたんじゃ?
あと万里子を奪った負い目などもあり。(もうその頃万里子は竜助を好きになっていたと思うんだけど)
意外と気の弱い竜助。
とにかく阿片の輸入に大反対の竜助。
でもそんな時に竜助が大怪我をし、森太郎が手術をすることに。
阿片を使いたくない竜助は麻酔なしで手術!
麻酔なしの処置の苦しみを経験して、阿片の輸入に許可がおりました。
作者は大和和紀先生です。単行本は全8巻。
舞台は明治初期。文明開化が進んでいる頃の横浜です。
横浜の大貿易商である叶屋へ奉公に来た卯野と叶屋の娘万里子の成長の物語。
卯野は両親を流行病で亡くし、身内はいません。
いっぽう万里子はお嬢様。
一見タイプの違う二人ですが気が強いところがあいまって仲良しになっていきます。
女性の権利が徐々に出来ていく中、世界へ飛び出していこうとする二人。
しかし自由な卯野と相反して横浜を離れられない万里子。
二人は初めてここで別の道を行くことになります。
万里子は毛嫌いしていた横浜の商人甲斐竜助と、卯野はずっと好きだった幼馴染の医師森太郎と結婚することになります。
でももともとは万里子と森太郎が想い合っていたりなんかでその辺の複雑な恋模様も楽しめます。
明治の動乱期に強く生きた女性二人の物語!