2025年大阪万博が決定!成功に向けて考えておきたい提言コラム!!
2018年11月25日 更新

2025年大阪万博が決定!成功に向けて考えておきたい提言コラム!!

大阪の、いや日本にとって大きな意味を持つ2025年の大阪万博開催が決定しました。1964年東京五輪、1970年大阪万博の再現との声も聞かれますが2025年の日本の姿は果たして?本稿は2017年春から夏に連載し好評を博した作家・木原浩勝氏による大阪万博応援を目的とした提言コラムをまとめたものとなります。

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この来場者の目に見えない部分にこそ、日本の管理・輸送システム技術が発揮されるべきだといっても過言ではない。

もちろん、このシステムそのものが海外に売れる“商品”でもあるし、これがそのまま後のカジノ構想に転用出来るとすれば、お金がかかっても有効な投資となるように設計すべきだ。

私たちはこの地下に整備すべき巨大な流通センターが地上と同規模以上の予算を要するのではないかと予想している。しかし後々の再利用を考えるのならドカンと行こう!(せっかく海を埋めたのにまた掘り返すの?なんて言わないの!堀り返した土で横にもう一丁島を作ろうぜ!!くらいの気持ちで行きましょう。空想はタダなんですから)
一方、視点を上空に向けてみよう。いや、空は重要なんですよ!
だって全天候に対応すること、これはもはや当然といってもよい配慮だと思いません?
遠く海外からやって来て雨でしたって……ちょっと悲しい。(簡単に言ってますが、これを会場全体で対応するってことがどれ程ドエライことなことなのかは充分わかっています)

しかし、雨だけでも客足は鈍るっていうのに風、強風の心配があるんです。とくに海上の人工島であることから海からの風雨への対応は、来場者の数はもとより満足度を大きく左右する要素なのだからやはり考えなければいかんのです!(それに内地型のパリに負けないためのプレゼン要素として海上型の弱点は封じておきたい)

それじゃあ会場は東京ドームのような屋根や幕をすっぽり被せた全天候対応型?
いやいや、ドーム型はともかくとして周りが海だからこそ青空は欲しい。
それに私たちが空想する万博会場の全景がもっとも美しく映えるのは会場外から見た夜景だと思っているからだ。
はるか遠くのー♪水平線♪(およそ4.5km先から視認できる)またたき光るー♪未来都市♪(いわば水上都市008だ!!)

更に挙げるなら、好天の日に輝く太陽光が降り注ぐことは「いのちの輝き」を想起させるのだから絶対に必要だ!!
もちろんUV(紫外線)カットが出来てある程度の温度、湿度だってコントロール下に置きたい。海上型会場での長時間滞在への対応を我々はナメてはいけないのだ!

これらを総合して、我々「万博好きやん(scan)研究所」としては、会場の上空はガラスを思わせる強力な透明新素材ですっぽり包んで来場客が全天候下で等しく楽しめるようにしていただきたい……と、願っている。

そう、1851年にロンドン万博に出現した“クリスタルパレス”の会場全体版だ。(クリスタルフルカバーバージョン。ただしあちこちの開閉コントロールが可能なことも忘れてはならない。適度な風だって必要なのだ。もちろんドーム型であってもかまわない)

なお我々研究所はいくつかのビルがクリスタルから頭を出すことは強度上からも認める。(ビルを柱として利用出来るからなのは言うまでもない)
この透明パネルを支えるであろう網の目のような支柱の数々は会場監視モニター用カメラのレールとして利用できるはずだ。
2025年の舞台は海上都市。煌びやかで世界の誰も見たことのない景観を造っていただきたい。
これらがパリに対して不利な点をカバーして有利なプレゼンポイントになれば最高だ。
だってフランスの万博はその第一回目から屋根付きの会場を常に意識しているのだから、見過ごせない点であると言っておきたい。

次回の第6回は、大阪万博2025の「会場内」を空想してみたいと思う。

「大阪万博2025」の空想会場内!

私たちはここまで大阪万博2025の空想全景を「地上」「地下・上空」とそれぞれに空想してきた。

地上のあちこちには、高層ビルディング型パビリオン(全てのパビリオンという意味ではない)と立体型駐車場。地下は都市的に作られ救護や介護センターに巨大な物流システムやライフラインのインフラが構築され、様々なEVが正面衝突することなく活躍できるハイウェイ構想。そして上空は青空の見える開閉可能機能を有する全天候型のクリスタルパレス化。

さらにモノレールやロープウェイ。人の移動にライドや「動く歩道」も当然ありまくる。(大阪万博1970ですでにやっていることなんか書いたら空想力がもったいないのでここまで省略してきたに過ぎない)

これではまるでアニメの描く未来都市・・・・・・近未来SFコラムのようになってきたが笑い飛ばされる応援コラムであることも目的の一つなのでもう少しお付き合い下さるとありがたい。
さて、前回は全景を予想したので今回は会場内。訪れる人々がどのように万博を楽しむのか。2025年の会場内を空想してみたい。
先に、2025年の万博は体感型あるいは収集的消費による万国博覧グッズ販売の展開を予想した。(安直なのは百も承知。しかしキャラクターは必要だし、様々な商品とのコラボレーションはもっと必要だ)

いずれにしても多種多様な体験を通じて、その場で気軽に越境ECを楽しむ来場者の姿……。

これら一連の流れは、「キャッシュレス」かつ可能な限り「手ぶら型」となるのが、(会場内での手荷物追加を極力減らしたいと言った方が正確かもしれない)私たち研究所の理想とするところだ。
つまりハンドバッグ以外の「手荷物不要型万博」だ!
身動き出来ないほどの人の波の中をガラガラ引っ張って回るキャリーケースなんか邪魔で危ないに決まっている!
お客様を極力この手荷物から解放して差し上げるのが、大阪万博2025の願いでありたい!

だとすれば、宅配便のような配送受け付けブースが場内の至る所に点在しそうな感は免れないが、そんなのはつまらない。(海外の人は利用しにくいし会場風景には合わない)

そうではなく、入場したときの手荷物以外一切モノを手にせずに会場を後にするケースをポピュラーとしたいのだ。
そこで提唱したいのが来場者個々人の購買データを一括管理して、出口や駐車場で受け取ったり、翌日自宅に配送されるシステムだ。しかもその場での現金決済をしない。和製英語で言うならば「キャリーオーバーレスシステム」だ!
2017年時点のFintech熱が2025年にどのような形で花開いているのかは分からないし、ビットコインがメジャー通貨単位になっている可能性だって現時点では不明であるが、会場内で気軽に購買を楽しむ来場者が、いちいち自動販売機や各店先で現金決済を行う姿は想像したくはない。

しかもこれらは行列、通行妨害の減少になるし、防犯にも役立つだろう。
さらに言えばこうでもしないと高齢者に手荷物が増える。さすれば「早く帰ろう」に直結すること間違いなしだからだ。
入場後わずか2時間で「もう帰ろう」となるような事態があってはならない!

さて、この問題に本気で取り組むならもう一つ大事なシステムの構築が必要だ。
それが「オートクロークシステム」だ。
会場入り口で必要なモノだけを入れたハンドバッグ以外の荷物をボックスに入れて保管するのだ。

その際、重量記録を取っておいて、持ち主側と照合して、預けているうちに無くなった・・・・・・などという事態を回避したい。(この照合システムは後ほど)
もちろんコスプレイヤーさんなどの手荷物は別ルートを設けなければならないから先の会場内搬送システムを利用して目的地まで運搬だ。
お預かりした手荷物ボックスは高度に管理され、帰るために出口に近づくとセンサーで自動的に窓口に運ばれていて素早く受け取れて、帰りの混雑の緩和となるようにしたい。

保管場所もシステム管理も移送システムも大変なのはわかっている。
しかし、1970年の大阪万博にはほとんどなかった車輪付きキャリーケースは、人混みの中でのトラブルやケガの元になることは明白なのだ。

このシステムを海外に売り込むつもりで是非実現させていただきたい。
だってこれはテロの防止に大いに役立つシステムなのだし、基本となるベースは成田空港の手荷物のカーゴ預かりにあるのだから不可能というほどのことはない。

多くの人でごった返す中で次々と増える手荷物は、疲労、トラブルの元凶間違いなし。
そこへ若者やツーリストのキャリーバッグは、ともすれば凶器になりかねない。

これに対応してこそ「未来社会型万博」ではないだろうか?
「オートクロークシステム」と入り口のボディチェックがあれば、武器や爆発物の会場持ち込みはほとんど水際で防止できるのだから、対フランスのためにも必要なシステムだ。

ところで読者の皆様に先に救護や介護の重要性を提唱したことをご記憶だろうか?ここからさらに飛躍したい。
そのキーワードは「迷子」だ。
もちろん1970年とは違う意味合いの「迷子」。すなわち「大人の迷子」を予想したいのだ。
これは会場内の地理に迷うことのみでなく、急な体調不良や不測の事態で同伴者と逸れる可能性を含めている。
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