夢の共演!「バブルスター」のCM
北大路欣也・松方弘樹・梅宮辰夫・山城新伍・千葉真一というビッグネームが共演した「バブルスター」のテレビCM、みなさん覚えてますか?
(というか、一度見たら忘れられないインパクトだと思いますが…)
(というか、一度見たら忘れられないインパクトだと思いますが…)
豪華俳優陣を起用し、大々的にCM展開していた「バブルスター」でしたが……
細かい泡が健康促進してくれると謳った温浴機器「バブルスター」でしたが、泡の発生装置は農業用ポンプを流用したものであり、“泡が出るだけ”で一切健康には結び付かないことが発覚。
バブル景気真っ只中の1990年に薬事法違反で業務停止となりました。
バブル景気真っ只中の1990年に薬事法違反で業務停止となりました。
テレビCMはこんな感じ↓
バブルスター CM【千葉真一 梅宮辰夫 松方弘樹 北大路欣也 山城新伍】1990 - YouTube
夢の共演!!
via www.youtube.com
懐かしいですね!
実は、この豪華共演CMには“裏”がありました。
実は、この豪華共演CMには“裏”がありました。
松方弘樹が語る“共演秘話”
松方弘樹 公式ブログより
みなさんもご存知の通り私の仕事は俳優ですが、これまで何本かプロデューサーとして映画を作りました。
役者の仕事にもテレビに舞台といろいろあるけど、私はやはり映画からこの世界に入りましたから、映画が好きで、映画をやりたいという気持ちが強い。
それが高じてプロデューサーもやったわけですが、そのきっかけになったのが『せんせい』という映画でした。
役者の仕事にもテレビに舞台といろいろあるけど、私はやはり映画からこの世界に入りましたから、映画が好きで、映画をやりたいという気持ちが強い。
それが高じてプロデューサーもやったわけですが、そのきっかけになったのが『せんせい』という映画でした。
via i.gree.jp
プロデューサーは千葉真一さん、監督は山城新伍さん、その二人に辰ニィ、北大路欣也、渡瀬恒彦、そして私の6人で、トムソーヤ企画というのを立ち上げて映画を1本作ったわけです。
言い出しっぺは千葉さんで、最初にこう相談されました。
「俺が金を集めるから、弘樹ちゃん、これだけのメンバー集まるかな?」
というのも、私はみんなと仲がよかったから。
それでまず新伍さんと辰ニィに相談したら、辰ニィはすぐに決まって、新伍さんは「監督をやらせてくれるんだったら」と。
最初は千葉さんが監督をやるはずだったんですが、千葉さんが「譲ってもいいよ」と言うのでこれも決まり、渡瀬は二つ返事です。
で、最後に欣也も決まって6人集まったんだけど、そこから先がまたえらい大変でね。
最初、脚本を倉本聰さんに頼んだんだけど、上がってきたのが『トムソーヤの冒険』というホンで、これが我々6人で一緒にイカダに乗りこんで四万十川を下っていく話だった。
でも、それだと撮影期間40日のほとんどを6人一緒にいなきゃいけないから、どうやってもスケジュール的に無理なわけでね。
これじゃ話にならんというので、脚本家を交代して出てきたのが、佃島の廃校寸前の中学校で私たちが先生役をやる話だった。
で、いざ撮影に入ってもとにかくスムーズに進まんのです。
なぜなら船頭が多いから。
監督は新伍さんなんだけど、千葉さんはもともと監督をやるつもりだったからとにかく演出もやりたくてしょうがないわけだし、そのうえ渡瀬も演出をしたがるし、あの辰ニィまで演出をしたがるもんだから、まあ、撮影が進まない進まない。
ホント「監督は新伍さんやろ!」と(笑)。
でも、もっと大変だったのが撮影に入る前の打ち合わせです。
赤坂プリンスだったか東京プリンスだったかホテルの部屋を取って、なかなか全員集まらないから5人くらいでやるんだけど、その5人が事務所の人間も連れてくるから5人が30人になって、一つの部屋には入れないから事務所の人間は別の部屋に入れて、みんなにルームサービスでメシを食わせて待たせたり、毎回そんなことしてたら、ホテルから700万円超の請求書が来て。
まだ撮影に入る前なのに(笑)。
で、金は千葉さんが集めるもんだと安心としてたら、千葉さんが切羽詰った声で「金が集まらない」と言うので、しょうがないから、山城新伍司会、梅宮辰夫前座で松方弘樹ショー。これをタダでやって、その上がりで穴埋めしました。
その後、なんとか製作費も用立て、完成にこぎつけたんですが、いざ封切ったら初日の舞台挨拶がすごかった。立錐の余地なしで扉が閉まらんほど客が入ってました。
そしたら、辰ニィは慌てモンだから、「これは儲かったなぁ! 5千万円ほどもらえるぞ!!」って、すぐベントレーを買いに走っちゃったんだけど、ベントレーって当時で3千5百万円もする車ですよ。
でも、客が入ったのは最初だけであの映画はコケてますから、松竹から「追加営業宣伝費を8千万いただきます」とか言われて、それで出たのが当時流行った「バブルスター」のCMですわ。
ただし、渡瀬は入浴剤のCMをやっててバッティングするから、他の5人で一緒に風呂へ入って、そのギャラを松竹への支払いに充てて。
で、「ギャラは一銭もないぞ。ベントレーすぐ返せ!」ってことで、今度はベントレーを引き取ってくれる先を探してね。
それでもう「映画なんて作るもんじゃない!」って思いました。
言い出しっぺは千葉さんで、最初にこう相談されました。
「俺が金を集めるから、弘樹ちゃん、これだけのメンバー集まるかな?」
というのも、私はみんなと仲がよかったから。
それでまず新伍さんと辰ニィに相談したら、辰ニィはすぐに決まって、新伍さんは「監督をやらせてくれるんだったら」と。
最初は千葉さんが監督をやるはずだったんですが、千葉さんが「譲ってもいいよ」と言うのでこれも決まり、渡瀬は二つ返事です。
で、最後に欣也も決まって6人集まったんだけど、そこから先がまたえらい大変でね。
最初、脚本を倉本聰さんに頼んだんだけど、上がってきたのが『トムソーヤの冒険』というホンで、これが我々6人で一緒にイカダに乗りこんで四万十川を下っていく話だった。
でも、それだと撮影期間40日のほとんどを6人一緒にいなきゃいけないから、どうやってもスケジュール的に無理なわけでね。
これじゃ話にならんというので、脚本家を交代して出てきたのが、佃島の廃校寸前の中学校で私たちが先生役をやる話だった。
で、いざ撮影に入ってもとにかくスムーズに進まんのです。
なぜなら船頭が多いから。
監督は新伍さんなんだけど、千葉さんはもともと監督をやるつもりだったからとにかく演出もやりたくてしょうがないわけだし、そのうえ渡瀬も演出をしたがるし、あの辰ニィまで演出をしたがるもんだから、まあ、撮影が進まない進まない。
ホント「監督は新伍さんやろ!」と(笑)。
でも、もっと大変だったのが撮影に入る前の打ち合わせです。
赤坂プリンスだったか東京プリンスだったかホテルの部屋を取って、なかなか全員集まらないから5人くらいでやるんだけど、その5人が事務所の人間も連れてくるから5人が30人になって、一つの部屋には入れないから事務所の人間は別の部屋に入れて、みんなにルームサービスでメシを食わせて待たせたり、毎回そんなことしてたら、ホテルから700万円超の請求書が来て。
まだ撮影に入る前なのに(笑)。
で、金は千葉さんが集めるもんだと安心としてたら、千葉さんが切羽詰った声で「金が集まらない」と言うので、しょうがないから、山城新伍司会、梅宮辰夫前座で松方弘樹ショー。これをタダでやって、その上がりで穴埋めしました。
その後、なんとか製作費も用立て、完成にこぎつけたんですが、いざ封切ったら初日の舞台挨拶がすごかった。立錐の余地なしで扉が閉まらんほど客が入ってました。
そしたら、辰ニィは慌てモンだから、「これは儲かったなぁ! 5千万円ほどもらえるぞ!!」って、すぐベントレーを買いに走っちゃったんだけど、ベントレーって当時で3千5百万円もする車ですよ。
でも、客が入ったのは最初だけであの映画はコケてますから、松竹から「追加営業宣伝費を8千万いただきます」とか言われて、それで出たのが当時流行った「バブルスター」のCMですわ。
ただし、渡瀬は入浴剤のCMをやっててバッティングするから、他の5人で一緒に風呂へ入って、そのギャラを松竹への支払いに充てて。
で、「ギャラは一銭もないぞ。ベントレーすぐ返せ!」ってことで、今度はベントレーを引き取ってくれる先を探してね。
それでもう「映画なんて作るもんじゃない!」って思いました。
via i.gree.jp
残念、渡瀬恒彦共演の“バブルスターCM”も見たかった…
撮影前に700万円って……昭和の大スターはやることが豪快です(笑)
渡瀬恒彦が出ていた入浴剤のCMは、おそらく“ツムラ バスクリン”のことでしょう。
渡瀬恒彦は、長くバスクリンのCMに出演していたイメージがあり、CMソングを出すほど世間からも好評だった記憶がありますので、実際には難しいと思いますが、バブルスターのCMにもぜひ出て欲しかったですね。
他の5人に負けない存在感で、さらに濃くてインパクトのある強烈なCMになっていたんじゃないかと、すごーーーく見てみたかったです(笑)
渡瀬恒彦が出ていた入浴剤のCMは、おそらく“ツムラ バスクリン”のことでしょう。
渡瀬恒彦は、長くバスクリンのCMに出演していたイメージがあり、CMソングを出すほど世間からも好評だった記憶がありますので、実際には難しいと思いますが、バブルスターのCMにもぜひ出て欲しかったですね。
他の5人に負けない存在感で、さらに濃くてインパクトのある強烈なCMになっていたんじゃないかと、すごーーーく見てみたかったです(笑)
ゲイが喜びそうなポスターですね(笑)
当時は“バブル”真っ盛り。
どれだけお金をかけたんだっていうこの豪華な俳優陣は、今になって思えば、商品名“バブルスター”と“バブル時代のスター”をかけた壮大なダジャレだった気がしてなりません。(んなわけない!)