大河ドラマ高平均視聴率トップ10!
2023年3月11日 更新

大河ドラマ高平均視聴率トップ10!

1963年の放送開始から1990年代までの38作品を勝手にランキング。平均視聴率の良かった10作品を紹介します。

469 view

NHK大河ドラマとは

1963年から放送開始された大河ドラマ。
日本史上実在した人物の生涯を描いた歴史ドラマシリーズです。また、架空の人物を通して時代そのものを描き出すオリジナル作品もあります。

テレビ離れ、NHK離れの昨今ですが、現在もなおシリーズは続き2023年1月スタートの「どうする家康」は62作品目となります。
そんな大河ドラマの高平均視聴率を1990年代(38作品)までで区切らせていただき、トップ10をご紹介したいと思います。

10位「八代将軍吉宗」

八代将軍 吉宗

八代将軍 吉宗

第10位の「八代将軍吉宗」の平均視聴率は26.4%、最高視聴率は31.4%でした。

1995年1月から同年12月まで放送され、大河ドラマ第34作品目となります。この作品で8回目の大河ドラマ出演となる西田敏行が主演。ちなみに西田敏行は2022年までに大河出演は14作品にものぼります。

江戸時代中期、御三家の一つ紀州徳川家の四男として生まれ、江戸幕府第八代征夷大将軍となって享保の改革を行い、「幕府中興の祖」と呼ばれた徳川吉宗の生涯が描かれています。脚本はジェームス三木で、1987年の「独眼竜政宗」以来、二度目となります。「独眼竜政宗」では原作小説を元に描かれていましたが、本作品はオリジナル脚本となっています。

9位「いのち」

いのち

いのち

第9位の「いのち」の平均視聴率は29.3%、最高視聴率は36.7%でした。近代を描いた作品の中では、一番平均視聴率が良かった作品です。

1986年1月から12月に放送され、大河ドラマ第24作品となります。主演は三田佳子。

脚本は橋田壽賀子で、時代設定を終戦直後の1945年(昭和20年)から放送当時の1985年(昭和60年)前後とし、日本の戦後40年の歩みの中に「いのち」をいとおしみ、「心」を大切に生き抜く女医・岩田未希を描いたオリジナルのシナリオ作品となっています。また、大河ドラマでは最も新しい時代を取り上げた作品でもあります。

この作品を含む「山河燃ゆ(1984年」、「春の波涛(1985年)」をの近代大河3部作と呼ばれていますが、「いのち」以外の近代作品は視聴率低迷で、なんと近代を描く作品は2019年の「いだてん〜東京オリムピック噺〜」まで33年間制作されなかったそうです。

8位「秀吉」

秀吉

秀吉

第8位の「秀吉」の平均視聴率30.5%、最高視聴率は37.4%でした。この作品以降、平均視聴率・最高視聴率いずれも30%を越えた作品は存在しません。

1996年1月から12月に放送され、大河ドラマ第35作目となります。主演は竹中直人。

豊臣秀吉を主人公にした作品は2作目となります。堺屋太一の小説「秀吉〜夢を超えた男〜」「豊臣秀長」「鬼と人と 信長と光秀」の3作品を物語の基とし、脚本家の竹山洋のオリジナルも取り入れた作品です。

豊臣秀吉役の竹中直人が事あるごとに「心配御無用!」と手を突き出して言う決め台詞は、その年の流行語となり、その後、この決め台詞は同作品の真田広之演じる石田三成にも引き継がれています。

第6位「太閤記」「徳川家康」

6位は平均視聴率は31.2%で同率2作品となります。

まずは「太閤記」。1965年1月から12月に放送され、大河ドラマ第3作品です。主演は緒形拳。

豊臣秀吉の半生を描いた吉川英治の小説「新書太閤記」が原作です。この作品では桶狭間の戦いなど大規模なロケが行われ、テレビドラマで初めてヘリコプターからの空中撮影が行われた作品でもあります。また、信長役の高橋幸治の人気で「信長を殺さないで」という投書がNHKに相次いだため、本能寺の変をシーンは2カ月延期されたというエピソードがあります。
太閤記

太閤記

同率6位のもう一つの作品は「徳川家康」です。1983年1月から12月に放送され、NHK大河ドラマ第21作品です。主演は滝田栄。

原作は山岡荘八の小説「徳川家康」で、当時「昭和59年から大河ドラマは近代路線に移行する」というタイムテーブルのもと、時代劇大河の最後の作品として企画されました。当時、徳川家康といえば丸顔、小太りというイメージがありましたが、「なにも家康のそっくりショーをやるわけではない。われわれの手で新しい家康像を作り出そうではないか」という声で、滝田栄が選ばれました。
徳川家康

徳川家康

第5位「おんな太閤記」

おんな太閤記

おんな太閤記

第5位の「おんな太閤記」の平均視聴率は31.8%で、最高視聴率は36.8%。1981年1月から12月に放映された大河ドラマ第19作品となります。主演は佐久間良子です。

「太閤記」との差別化を図るため、豊臣秀吉の正室・ねね(北政所)の視点で戦国時代から江戸時代初期(大坂の陣)までを描いています。原作は橋田壽賀子。女性の視点からの戦国時代の描写は、従来の男性を中心とした戦国時代のファン層のほか主婦層にも幅広い支持を得ました。

第4位「赤穂浪士」

33 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

大河ドラマで複数回主演を演じた7人の俳優

大河ドラマで複数回主演を演じた7人の俳優

1963年から始まったNHK大河ドラマ。1990年代までの38作品に主人公として出演した7人の俳優に注目してみました。
昭和から平成初期の大河ドラマ 女性が主演となった作品は?

昭和から平成初期の大河ドラマ 女性が主演となった作品は?

男性の主人公がメインの大河ドラマですが、女性を主人公にした話も少なくはありません。女性目線で描かれる作品は放映される度に注目を集めています。
「西郷どん」は初回視聴率ワースト2位でした!では、歴代最高視聴率の大河はどの作品?

「西郷どん」は初回視聴率ワースト2位でした!では、歴代最高視聴率の大河はどの作品?

鈴木亮平主演のNHK大河ドラマ『西郷どん』の初回視聴率が、歴代ワースト2位となる15.4%だと分かりました。今のところ、数字の上では結果を残せなかったわけですが、では逆に、歴代最高視聴率の大河ドラマとは、いったい、何なのでしょうか?今回ランキング形式で、トップ10から紹介していきます。
こじへい | 6,355 view
【1980年代 大河ドラマ】『おんな太閤記』vs.『徳川家康』利家が家康に!? 淀殿が瀬名に!?

【1980年代 大河ドラマ】『おんな太閤記』vs.『徳川家康』利家が家康に!? 淀殿が瀬名に!?

戦国時代を舞台にしたNHK大河ドラマの名作『おんな太閤記』と『徳川家康』。1980年代に放送されたこの2つのドラマには、なんと同じ俳優が20人近くも配役されていました。中には、前作で敵対した俳優同士が、次作では違う役柄で再び敵対することも!? 両作品に登場した俳優陣を振り返りましょう。
izaiza347 | 252 view
NHK大河ドラマの「社会的影響力」:流行語の発生・ドラマゆかりの地への観光の起爆剤としての効果

NHK大河ドラマの「社会的影響力」:流行語の発生・ドラマゆかりの地への観光の起爆剤としての効果

NHK大河ドラマは1年という放送期間の長さ、ご当地番組的な要素があるため、関連する舞台への観光が急激に盛り上がるなど、かなりの地域活性化=経済効果があります。1987年の「政宗ブーム」のように大河がヒットすればするほど、大きな大河ドラマバブルが起きました。また大河ドラマの社会的影響力の強さから、数多くの流行語も生まれました。大河ドラマに出演したことで一流スターの仲間入りを果たした俳優も多いです。社会的影響力が大きかった高視聴率の代表的な大河ドラマをピックアップして、ドラマから流行語が生まれ、観光への起爆剤となった流れを振り返ってみましょう。
ガンモ | 16,925 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト