20世紀後半に活躍した主だった記録媒体(カセットテープ、フロッピーディスクなど)の歴史を振り返る。
2017年3月7日 更新

20世紀後半に活躍した主だった記録媒体(カセットテープ、フロッピーディスクなど)の歴史を振り返る。

LPレコード、カセットテープ、フロッピーディスク、MD、8mmフィルムなど、私たちがデータを用いる上で活躍した記録媒体は多岐に渡りました。現代はインターネット上にデータを保管するクラウドが主流ですが、かつて私たちの生活を彩った記録媒体について振り返ってみましょう。

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記録媒体として、主にレコードから磁気テープ、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、メモリーカードなどの分類について振り返っていきましょう。

まず初めに、20世紀に活躍しいま再注目されつつあるレコードの起源

「懐かしさ」という意味では、LPレコードとカセットテープが2強かもしれません。
70年代に広く普及していたLPレコードの起源は、19世紀後半の1877年にトーマス・エジソンが発明したころが起源でした。
1877年、エジソンが発明

1877年、エジソンが発明

音声信号をアナログディスクに記録。
後には複数のディスク規格が登場し、いままたLPレコードが注目されつつあります。

同じくトーマス・エジソンが発明したキネトグラフ

撮影機「キネトグラフ」と投影機「キネトスコープ」

撮影機「キネトグラフ」と投影機「キネトスコープ」

1891年にエジソンによって発明された投影機「キネトスコープ」に先んじて、撮影機「キネトグラフ」もエジソンが発明しました。

カセットテープに代表される磁気テープは1920年代に実用化

1920年代後半に、磁気テープ記録が実用化。
AEGとIG・ファルベンにより、世界初の実用的な磁気テープレコーダー (K1) が開発されました。
AEG Magnetophon K1 (1935)

AEG Magnetophon K1 (1935)

原型は19世紀末にアメリカやデンマークに登場していましたが、第2次世界大戦中のドイツで録音用メディアとして実用化。
ノイズの少ない音楽や演説のラジオ放送に興味津々だった連合国側は終戦によって初めてその技術の実態を知り、一挙に世界中で広まったとされています。
用途によりオーディオ用、ビデオ用、データ/コンピュータ用などがある。また、オーディオやビデオ用にはアナログ記録方式とデジタル記録方式がある。記録容量に応じ、テープ幅や厚さ、1巻の大きさ(すなわちテープの長さ)のバラエティに富む。アメリカで発達したことからテープ幅をインチ、テープ長をフィートで呼ぶ習慣がある(日本企業を中心に規格化された8ミリビデオテープやDATなどの例外もある)。
「磁気テープ」の範囲について

1932年には8ミリフィルムが発売されます

私たち世代には8mmビデオなんて言葉もなじみ深い8mm。
1965年頃にコダックや富士フイルムによって数々の改良がなされ1970年代にピークを迎えた8mmは、1932年に登場しました。
1932年、世界初の8mm撮影機

1932年、世界初の8mm撮影機

家庭用の手軽な映像記録媒体。
VTRが普及するまで、教育現場や産業用としても広く利用されました。

1947年、LPレコードが発売

レコード登場時より活躍したSPレコードに対して、LPレコードが登場。
(SPレコードはLPレコードとの対比でSPと呼ばれた)

使いやすく長時間記録ができる特長から、戦前から使われていたSPレコードを置き換えていきました。
レコードの種類

レコードの種類

音楽が販売される媒体として、レコードは長い間、非常にポピュラーだった。このため、レコードがCDにとって代わられた現在でも、音楽を録音したものを制作、販売する会社は「レコード会社」と呼ばれる(世界的に見ても "〜Records" 表記のレコード会社が多い)。CDなどを販売する小売店が「レコード店」と呼ばれることも多い。著作権法でも「レコード」は第2条第5号にて「蓄音機用音盤、録音テープその他の物に音を固定したもの(音をもっぱら影像とともに再生することを目的とするものを除く。)をいう」と定義されており、ミュージックテープやCDも同法では「レコード」である。

1950年代初頭にコンピュータ用の磁気テープ記録装置が登場

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