国語の教科書に載っていた懐かしいみんなが好きなお話:スイミー・ごんぎつね・ちいちゃんのかげおくり・セメント樽の手紙 他
2016年1月10日 更新

国語の教科書に載っていた懐かしいみんなが好きなお話:スイミー・ごんぎつね・ちいちゃんのかげおくり・セメント樽の手紙 他

国語の教科書には、楽しい話、悲しい話、意味が分からない話、いろいろなお話がありましたね。印象深いお話を振り返ってみましょう。

420,294 view

『スイミー』(レオ・レオニ)

国語の教科書に掲載されている物語「スイミー」

国語の教科書に掲載されている物語「スイミー」

小さな黒い魚スイミーは、兄弟みんながおおきな魚にのまれ、ひとりぼっちに。海を旅するうちに、さまざまなすばらしいものを見ます。そして、再び、大きな魚に出会いますが…。世界中で翻訳され、日本でもロングセラーを記録しているレオ=レオニの代表作です。
スイミーは黒い魚で仲間外れにされているんだけど、大きな魚が群れを襲いに来た時に、赤い魚たちで魚のシルエットを作って、黒いスイミーは目の役を担った。

そして、大きな魚は、より大きな魚だと勘違いして怖がって逃げていく。
国語の授業「スイミー」でグループワーク

国語の授業「スイミー」でグループワーク

「スイミー」の文章を読み、スイミーを≪form≫から考えています。≪form≫つまり≪見た目≫からスイミーを見ていくと、「小さい魚」「一匹だけ黒い魚」「体が丸くてしっぽが三角の形をしている魚」といったように、ポストイットにどんどん意見を書いていきます。

今度は、≪change≫や≪function≫の観点からスイミーを読み解いていきます。
国語で学習した「スイミー」の壁面作り(2年生)

国語で学習した「スイミー」の壁面作り(2年生)

力を合わせると、すごいことができる!

力を合わせると、すごいことができる!

1学期に国語でべんきょうした「スイミー」です。

小さないのちでも、力を合わせると、大きな力になることをべんきょうしました。

私たちのクラスは、たった3人しかいませんが、スイミーのように力を合わせてがんばりたいです。

『ごんぎつね』(新美南吉)

国語の教科書にのっていた印象に残っている物語「ごんぎつね」

国語の教科書にのっていた印象に残っている物語「ごんぎつね」

『ごん狐』(ごんぎつね)は、新美南吉作の児童文学。南吉の代表作で、初出は『赤い鳥』1932年1月号。作者の死の直後、1943年9月30日に刊行された童話集『花のき村と盗人たち』(帝国教育会出版部)に収録された。

南吉の出身地である愛知県知多郡半田町(現在の愛知県半田市)岩滑(やなべ)地区の矢勝川や、隣の阿久比町にある権現山を舞台に書かれたといわれている。筆者が村の老人から聞いた話という体裁をとっており、「城」や「お殿様」、「お歯黒」という言葉が出てくることから、江戸時代から明治ごろが舞台となっている。

物語は村の茂平からの伝聞という形式になっている。
両親のいない小狐ごんは村へ出てきては悪戯ばかりして村人を困らせていた。ある日ごんは兵十が川で魚を捕っているのを見つけ、兵十が捕った魚やウナギを逃すという悪戯をしてしまう。それから十日ほど後、兵十の母親の葬列を見たごんは、あのとき逃がしたウナギは兵十が病気の母親のために用意していたものだと悟り、後悔する。
母を失った兵十に同情したごんは、ウナギを逃がした償いのつもりで、鰯を盗んで兵十の家に投げ込む。翌日、鰯屋に鰯泥棒と間違われて兵十が殴られていた事を知り、ごんは反省する。それからごんは自分の力で償いをはじめる。しかし兵十は毎日届けられる栗や松茸の意味が判らず、知り合いの加助の助言で神様のおかげだと思い込むようになってしまう。それを聞いてごんは寂しくなる。
その翌日、ごんが家に忍び込んだ気配に気づいた兵十は、またいたずらに来たのだと思い、ごんを撃ってしまう。兵十がごんに駆け寄ると土間に、栗が固めて置いてあったのが目に留まり、はじめて、栗や松茸がごんの侘びだったことに気づく。
「ごん、おまえ(おまい)だったのか。いつも、栗をくれたのは。」と問いかける兵十に、ごんは目を閉じたままうなずく。兵十の手から火縄銃が落ち、筒口から青い煙が出ているところで物語が終わる。
(出典:Wikipedia「ごん狐」)
印象に残っている、国語の教科書にのっていた物語は?

第1位 ごん狐   58人(11.6%)

第2位 スイミー  34人(6.8%)

第3位 走れメロス 25人(5.0%)

第4位 ちいちゃんのかげおくり  12人(2.4%)

第5位 スーホの白い馬 11人(2.2%)
●ごん狐(新美南吉)

・子どもの頃一番切なく感じた作品で、今でも印象に残っている(男性/31歳/通信)

・やるせない結末と、挿絵の火縄銃から出る煙が忘れられない(女性/28歳/団体・公益法人・官公庁)

多くの人が読み親しんだ「ごん狐」。悲しいラストに、涙した人は多いようです。

『ちいちゃんのかげおくり』(あまんきみこ)

ちいちゃんのかげおくり

ちいちゃんのかげおくり

「おはなし」
お父さんが出征する前の日のことです。先祖のお墓参りに行った帰り道、ちいちゃんのお父さんは家族に「かげおくり」の遊びを教えてくれました。影法師をじっと見つめて10数え、数え終えたらすぐ空を見上げると影がそっくり空に映って見えるというのです。ちいちゃんとお兄ちゃん、お母さん、お父さんは4人で「かげおくり」をしました。影法師は、まるで記念写真のように空に映りました。

「みどころ」
第2次世界大戦の悲惨さを描く物語。ちいちゃん一家の戦争が、やさしく悲しく描かれます。体の弱いお父さんを戦争に送り、家族3人の暮らしが始まったある夏のこと、ちいちゃん一家は空襲に出会います。空襲で焼け出されたちいちゃんは一人ぼっち。空腹に絶え、生きながらえようとする姿は、多くの戦争孤児たちの姿そのものでした。家族4人のかげおくりが、胸に深く焼きつきます。小学3年生の教科書に掲載されている作品。戦争がどんなものなのか、話し合うきっかけになるでしょう。
――(ブラウンあすか)

出典:絵本ナビ「ちいちゃんのかげおくり」
ちいちゃんのかげおくり

ちいちゃんのかげおくり

夏のはじめのある朝、小さな女の子のいのちが、空にきえました。--悲惨な戦争の中に幼い命をとじた女の子の姿を、静かに描く。
あまんきみこ 作/上野紀子 絵 「ちいちゃんのかげおくり」

あまんきみこ 作/上野紀子 絵 「ちいちゃんのかげおくり」

『くじらぐも』(なかがわりえこ)

なかがわりえこ作 「くじらぐも」

なかがわりえこ作 「くじらぐも」

この作品は一年二組の体育の時間に白い大きなくじらぐもが現れ、一年二組の子どもたちと先生を乗せて空を飛ぶという話である。
くじらぐも

くじらぐも

『スーホの白い馬』(大塚 勇三)

62 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • バーボン 2020/8/9 05:14

    「かげおくり」の様に
    自分の影をジッと見て青空を見上げて
    「チョーコベ〜〜」
    君はチョーコベーを見たか?
    というお菓子のCMあったよね。

    くるぴーぬ 2020/6/28 15:35

    懐かしいのは、花曇りの向こうかなぁ

    とおりすがり 2019/12/12 18:55

    モチモチの木…表紙の絵がおそろしく,クラスメートにこわくない?と聞くと「ちょっとこわい」と言われて,ここで読んで初めてあらすじを知りました(笑)
    怖い話じゃないじゃないの
    もしかしたら子供の心を失ったから怖くないと思ったのかもしれませんが
    このラインナップ加えていただきたいと思ったのは「てぶくろをかいに」ですね
    絵もかわいらしくて,ストーリーと相俟って今でも大好きなお話です

    コスモス 2018/11/21 19:19

    小4の教科書だったかな?「ひとつの花」というお話、ご存知の方、いらっしゃるでしょうか?小学生だった当時は、父親の弁当のおにぎりをすべて食べてしまう幼いゆみこの食欲に驚きましたが、大人になって、このお話をネットで検索して読み返してみると、父親の娘に対する無償の愛情が痛いほど伝わってきて、読みながら涙が止まりませんでした。ご存知ない方、昔教科書で読んだという方、今こそ読んでいただきたいお話です。
    中学校の教科書で印象深いのは「盆みやげ」かな?えんびフライの描写がなんともおいしそうで・・・

    まりっぺ。 2018/10/31 15:07

    私の世代は、ガマくんとカエルくんの話と、ごんぎつね・お母さんの木・かわいそうな象。
    けんかした山・笠地蔵・大造じいさんとガンなどの名作が、国語の教科書に載ってました!
    あと、タイトルは忘れたけど。
    中学の頃、「カムチャッカの若者が」というフレーズから始まるポエムも印象的に残ってます。

    すべてのコメントを見る (5)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

小学校時代にシャーペンが禁止されていた理由とは?

小学校時代にシャーペンが禁止されていた理由とは?

社会人の筆記用具として欠かすことの出来ない「シャーペン」。しかし、我々が小学校に通っていた頃には先生から「シャーペンは禁止、鉛筆を使いなさい」と言われていませんでしたか?なぜ小学校ではシャーペンが禁止だったのでしょうか?この記事ではその謎を紐解いてみたいと思います。
となりきんじょ | 17,777 view
【懐かしい文房具】多機能筆箱、ロケット鉛筆、赤青鉛筆に鉛筆削り。ミドルエッジ世代が大事に使った文房具たちを振り返ります。

【懐かしい文房具】多機能筆箱、ロケット鉛筆、赤青鉛筆に鉛筆削り。ミドルエッジ世代が大事に使った文房具たちを振り返ります。

小学校のころに使っていた文房具、憶えていますか?私たちの子供時代、いまとは違う文房具ってけっこうありましたよね。今となっては使い勝手が悪かった文房具などもけっこうあったものですが、友達が持ってる文房具をカッコいいな~なんて思っていたのも私たちの時代ならではなのかもしれません。そんなミドルエッジ世代が小中学校のころに使っていたであろう文房具たちを振り返ります。
青春の握り拳 | 45,598 view
【昭和の小学生】今となっては懐かしいあんなモノやこんな風景、最近ではひと口に「昭和」と括られることも多くなってきたようです。

【昭和の小学生】今となっては懐かしいあんなモノやこんな風景、最近ではひと口に「昭和」と括られることも多くなってきたようです。

最近では昔懐かしいものが「昭和」と一括りで呼ばれてしまうことも少なくない、それほど昭和は過去になったということなのでしょうね。私たちが子どものころといえば昭和の後半、あのころの日常を「小学生だった頃の平日」をイメージしながら振り返ってみましょう。懐かしいモノ・風景に、詳細記事へのリンクを添えながら書きましたので、気になったらそちらの記事にとんでいただいても楽しいですよ。
青春の握り拳 | 108,753 view
小学生の頃給食が「楽しみだった」が○○%!「給食の思い出」に関するアンケートが実施される!!

小学生の頃給食が「楽しみだった」が○○%!「給食の思い出」に関するアンケートが実施される!!

株式会社NEXERとランドセル専門メーカー「ララちゃんランドセル」が共同で「給食の思い出」に関するアンケートを実施し、このたび結果が公開されました。
隣人速報 | 95 view
北海道で2000年に発見された恐竜の化石が新種と判明!ミドルエッジに掲載中の恐竜関連記事も要チェック!!

北海道で2000年に発見された恐竜の化石が新種と判明!ミドルエッジに掲載中の恐竜関連記事も要チェック!!

北海道大学の小林快次教授らの研究グループがこのたび、北海道・中川町で2000年に発見された化石が、新種の恐竜であることを発表しました。
隣人速報 | 592 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト