白い雲のように‐1996年12月21日リリース オリコン最高位3位
猿岩石の代表曲といえば、藤井フミヤ作詞×藤井尚之作曲によるデビューシングル『白い雲のように』。あてなき旅を連想させる歌詞と、旅情を喚起する切ないメロディは、ヒッチハイクの旅で出会いと別れを繰り返してきた彼らのテーマソングにピッタリ。1997年度年間11位という好成績を残したこともあり、時代を代表する曲としても認知されています。
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しかし、この曲、リリース直後からヒットしていたわけではありません。筆者がはじめて『白い雲のように』を知ったのは、『COUNT DOWN TV』(TBS系)において。初週のランキングは20数位程度で、ちょっとした曲がかからなかったのを記録しています。しかし、ヒッチハイクでのユーラシア大陸横断という偉業を達成したがゆえに、メディアから引っ張りだこになると、曲の売り上げも右肩上がりに。4週目で初のトップ10入りとなる4位になり、その後も長らく、ヒットチャートの上位を、それこそまるで、雲のように浮いたり沈んだりしながら揺蕩っていました。
猿岩石ツアー/白い雲のように
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『ツキ』‐1997年3月19日リリース オリコン最高位4位
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「HEY!HEY!ど~にかな~るだろ~!」
この冒頭の歌詞。当時、耳にタコができるほどよく聴きました。なぜなら、この猿岩石二枚目のシングル『ツキ』は、エースコック『スーパーカップ』のCMソングとして、頻繁に放送されていたからです。それにしても、耳に残るキャッチーな歌詞だなと思って調べてみると、作詞担当が高井良斉(秋元康のペンネーム)ということで納得。というか、『白い雲のように』も秋元康のプロデュースだし、この『ツキ』以降もほとんどの楽曲で「作詞:高井良斉」とクレジットされていることから、猿岩石は秋元康プロデュースのタレントだったのだと気付かされます。ということでうまく時流に乗れば、“第2のとんねるず”となる目もあったのかも知れません…。
この冒頭の歌詞。当時、耳にタコができるほどよく聴きました。なぜなら、この猿岩石二枚目のシングル『ツキ』は、エースコック『スーパーカップ』のCMソングとして、頻繁に放送されていたからです。それにしても、耳に残るキャッチーな歌詞だなと思って調べてみると、作詞担当が高井良斉(秋元康のペンネーム)ということで納得。というか、『白い雲のように』も秋元康のプロデュースだし、この『ツキ』以降もほとんどの楽曲で「作詞:高井良斉」とクレジットされていることから、猿岩石は秋元康プロデュースのタレントだったのだと気付かされます。ということでうまく時流に乗れば、“第2のとんねるず”となる目もあったのかも知れません…。
『コンビニ』‐1997年3月19日リリース オリコン最高位6位
3枚目のシングルにして初のバラード。当時はまだ「コンビニ」というフレーズがなんだか初々しかった時代。当時、住んでいる家の付近にコンビニが出来て、その便利さ・使い勝手の良さに感動を覚えたのはきっと筆者だけではないことでしょう。
このシングル『コンビニ』の中で歌っているのは、かわいいコンビニ店員に恋した客の男の心情。
このシングル『コンビニ』の中で歌っているのは、かわいいコンビニ店員に恋した客の男の心情。
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雑誌立ち読みしながら来るのを待ったけど
今夜も1人肉まんを食べながら帰るよ
必要ないコピーを何枚も取ったりして
コンビニの中で偶然を待ってた僕さ
コンビニで売られている象徴的な商品や実施されているサービスを無理くり歌詞に詰め込んでいくあたりが、いかにも、『ポケベルが鳴らなくて』『着信のドレイ』『インフルエンサー』『ワロタピーポー』など、その時々で流行りのモノ・コトバを歌にしてきた秋元康らしいといえます。
『君の青空』‐1997年6月18日リリース オリコン最高位5位
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このシングルには、猿岩石が所属する太田プロの女芸人・VERSUSも抱き合わせで参加。VERSUSの亀村と伊藤は高校時代・バンドを組んで活動していただけあって歌心はバツグン。同曲では猿岩石の2人に合わせて、きれいなハモリを披露しています。
『オエオエオ!』‐1997年9月3日リリース オリコン最高位27位
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秋元先生的には、猿岩石をとんねるずのように、リリースするCDが長らくオリコン上位に食い込み、果ては東京ドーム公演も成し遂げるようなスターへと育てたかったのかもしれません。しかし、残念ながら2人にそこまでの器量はなく、この5枚目のシングル『オエオエオ!』で早くも失速気味に。既にマンネリなムード漂っていた「猿岩石・歌手プロジェクト」には、何らかの「新しさ」が求められていました。
猿岩石 オエオエオ!
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