映画 『グッド・ウィル・ハンティング』
『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(グッド・ウィル・ハンティング/たびだち、Good Will Hunting)は、1997年公開のアメリカ映画。監督はガス・ヴァン・サント、製作会社はミラマックス。
天才的な頭脳を持ちながら幼い頃に負ったトラウマから逃れられない一人の青年と、最愛の妻に先立たれ失意に喘ぐ心理学者との心の交流を描いたヒューマンドラマ。
自身もハーヴァード大学中退というエリートでもある「戦火の勇気」のマット・デイモン(70年生)と、彼とベン・アフレック(「青春の輝き」で共演)のふたりの新進俳優の共作によるオリジナル脚本を、デイモン自身の主演、アフレックの助演、「誘う女」のガス・ヴァン・サントの監督で映画化。製作は「パルプ・フィクション」のローレンス・ベンダー。製作総指揮は「シーズ・ソー・ラヴリー」のボブとハーヴェイのワインスタイン兄弟に、ジョナサン・ゴードン、スー・アームストロングの共同。
撮影はレオス・カラックス作品でも知られる「ザ・クロウ」のジャン=イヴ・エスコフィエ。音楽は「マーズ・アタック!」のダニー・エルフマンがスコアを担当し、音楽監修にはジェフリー・キンボールがあたった。美術はミッシィ・スチュワート。編集はピエトロ・スカリア。衣裳はベアトリス・アルーナ。共演は「ジャック」のロビン・ウィリアムス、「スリーパーズ」のミニー・ドライヴァー、「アミスタッド」のステラン・スカルスゲールドほか。
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グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち - 予告編
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他者から愛情を受けることを拒み続ける主人公が愛おしい物語
マサチューセッツ工科大学数学科教授のジェラルド・ランボーは、数学科の学生たちに代数的グラフ理論の難問を出す。
世界屈指の名門大学生たちが悪戦苦闘する中、いとも簡単に回答を出す者が現れた。その人物は学生ではなく、アルバイト清掃員のウィル・ハンティングであった。
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出題者のランボー教授(ステラン・スカルゲールド)は問題を解いたのがウィルと知り、傷害事件で拘置所にいた彼をたずねて、身柄をあずかる。
条件は、週2回彼と共に研究室で勉強し、さらに週1回セラピーを受けること。ウィルはランボーの下で新たな日々を送りはじめた。
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数学界のノーベル賞とされ、若き数学者に与えられるフィールズ賞を受賞したランボーでさえ手こずる数学の難問をあっさり解いて、周囲を驚嘆させるウィル。
だが、ウィルはセラピーを受けることには露骨に嫌な顔をし、せっかくランボーが頼み込んだ一流のセラピストたちを小馬鹿にして憤慨させてしまう。
孤児で里親を渡り歩き、虐待までされた不幸な過去を送った彼は、愛着障害の状態に。
誰にも心を開きたくないのだ。
ランボーは大学時代のルームメイトで、かつては名声を馳せ、最愛の妻を亡くした後落魄して、今はコミュニティ・カレッジの講師をしている、ショーン・マクガイア(ロビン・ウィリアムス)をたずねる。
ショーンは貧困街出身でウィルと境遇が似ている。そのことからウィルの相手もつとまると踏んだ。
だが、ウィルはセラピーを受けることには露骨に嫌な顔をし、せっかくランボーが頼み込んだ一流のセラピストたちを小馬鹿にして憤慨させてしまう。
孤児で里親を渡り歩き、虐待までされた不幸な過去を送った彼は、愛着障害の状態に。
誰にも心を開きたくないのだ。
ランボーは大学時代のルームメイトで、かつては名声を馳せ、最愛の妻を亡くした後落魄して、今はコミュニティ・カレッジの講師をしている、ショーン・マクガイア(ロビン・ウィリアムス)をたずねる。
ショーンは貧困街出身でウィルと境遇が似ている。そのことからウィルの相手もつとまると踏んだ。
ショーン(右、 ロビン・ウィリアムズ)とランボーは学生時代の友人
ショーンは同窓会を度々欠席。
物語後半で、その理由を「君のその顔がイヤで同窓会に出ないんだ」とランボーに言い放つなど、二人の相性は元々そんなに良くはない。
物語後半で、その理由を「君のその顔がイヤで同窓会に出ないんだ」とランボーに言い放つなど、二人の相性は元々そんなに良くはない。
via re-holly.com
ショーンはウィルと対面。だがウィルは研究室にかかっていた絵を見て、逆に辛辣な言葉でショーンを分析。ショーンは傷つき、ウィルが彼の亡き妻を侮辱するような言葉を口にした瞬間、激怒してウィルを追い出すが、翌週彼と再び会う。
公園のベンチで、自分の妻に対する想いをウィルに語るマクガイア。彼はウィルの先日の行為を非難し、自分の人生を他人に語り、人生の真実を見据えていくべきだと、淡々と、だが真摯な態度で諭す。
ウィルは黙ってマクガイアの言葉を聞くが、セラピーでは沈黙を守った。
数週間後。ウィルはようやく口をきいた。知り合って好きになったハーヴァード大学の女子学生スカイラー(ミニー・ドライヴァー)についてだ。ショーンは彼女と真剣に付き合うべきだと忠告。
ウィルは忠告どおり、彼女をデートに誘い、やがて結ばれるが、自分の素性だけはどうしても告白できない。
その頃、ランボーの元には全米のシンクタンクや政府機関などからウィルのの就職依頼が舞い込んでいた。ランボーはウィルに面接を受けさせるが、彼はチャッキーを代理人に立てたりとランボーの面目を潰してばかり。
ウィルはまだ、自分が進むべき道に迷っていた。ショーンはウィルの将来は彼自身に決めさせるべきだと主張し、ランボーと対立。