電影少女-でんえいしょうじょ-あい編
桂正和によるSF恋愛漫画作品。桂作品中で最大の巻数を誇り、様々なメディアミックス展開も行われている桂の代表作の一つ。元となった読切「ビデオガール」と共に、桂にとっては漫画家としてのターニングポイントとなった作品でもある。
読み切りとして書かれた「ビデオガール」(後述)を元に『週刊少年ジャンプ (WJ) 』(集英社)誌上で1989年51号から1992年31号まで連載し、最終回のみ増刊号である『週刊少年ジャンプ1992年ウインタースペシャル』に掲載された。「プレゼント・フロム LEMON」終了後、2年振りの連載となった桂正和4作目の連載作品であり、また桂が手掛けた初の本格恋愛漫画[3]。単行本はジャンプ・コミックス (JC) より全15巻が刊行されており、これは『I"s』と並び桂の1作の単行本巻数としては最大である。後には愛蔵版(1997年 - 1998年)・文庫版(2003年)としてそれぞれ全9巻で再出版されており、ラジオドラマ、実写映画、OVA、小説、ゲームと様々な形でのメディアミックス展開も行われている。
ストーリー
ピュア(純粋)な心の持ち主にしか見えないレンタルビデオ店において貸し出される特殊なビデオテープから実体として現れる少女・ビデオガールと、その少女達の助けを必要としている恋に悩む少年を中心として、その少年の恋愛模様を描く。物語の中心となるビデオガールは2人登場し、本作はそのビデオガールの名前から「あい編」と「恋(れん)編」との2編構成となっている。なお、英題を兼ねる副題は編に合わせて2種存在する。
あい編
『電影少女』の第1部に当たり、『WJ』1989年51号から1992年18号まで連載。副題及び英題は「VIDEO GIRL AI」。JCの1 - 13巻に収録されている。
再生時の失敗から性格が豹変してしまったビデオガール天野あいとの関係を中心に、心優しい高校生弄内洋太の恋愛事情を描く。
「恋編」は連載期間が短く知名度も低いため、一般的に『電影少女』として広く知られているのはほぼ「あい編」のみであり、様々なメディアミックス作品も「あい編」のみを原作としている。
おじいさん
「あい編」最終話で次元の狭間に飛ばされかけた。
あらすじ
登場人物①洋太とあい
弄内 洋太(もてうち ようた)
不思議なビデオから少女が出てきた…?!
父親の影響を受けて絵を描くことを特技とし、後に絵本作家として才能を開花させ、「恋編」においての肩書きは絵本作家であり、副業として絵画教室を開いている。