子守唄??寅さんついにパパに!?
そうです、シリーズ14作目にあたる本作でついに寅次郎がパパになりました!・・・そんな訳はなく、知り合った男に酒を奢って、翌朝目を覚ますと手紙と共に赤ちゃんがポツン。
情に厚い寅さん。しかし、人呼んでトラブルメーカーの寅!今回はトラブルと赤ちゃんを抱えて地元に帰る事となりました。
情に厚い寅さん。しかし、人呼んでトラブルメーカーの寅!今回はトラブルと赤ちゃんを抱えて地元に帰る事となりました。
「寅次郎子守唄」のあらすじ
秋も深まったある日、フーテンの寅こと車寅次郎は九州は唐津のおくんち祭りで稼いだ後、呼子港の木賃宿で風采のあがらない赤ん坊連れの男と偶然泊り合わせた。何か訳のありそうなこの男に同情した寅は、酒をおごって元気づけてやったのだが、翌朝、寅が目を覚ますと「この子をよろしくお願いします」という置き手紙を残して、男は消えた。驚いた寅は、乳飲み児を抱えて右往左往。弱りぬいた寅は、苦心惨たんして、妹のさくらやおいちゃん、おばちゃんのいる葛飾・柴又の“とらや”へ辿りついた。ところが、裏の工場の社長は、寅が子供をつくったと大騒ぎをするし、さくらは赤ん坊のおしめやミルクを用意するのに大忙し。やがて長旅の疲れから赤ん坊が熱を出したので、さくら夫婦は、博が工場で怪我をした時世話になった親切な看護婦のいる病院へ連れていった。その看護婦は京子といって、暖い笑顔が印象的な独身女性。翌日、寅が赤ん坊を見舞いに訪ねた時に、京子を見た途端一目惚れしてしまい、以来、赤ん坊の病気にかこつけては、病院通いするようになった。そんなある日、赤ん坊の父親と、彼と親しい踊子が赤ん坊を引き取りに来た。男は、赤ん坊の母親に逃げられ途方にくれている時に寅さんと会い、甘えついでについ赤ん坊を押しつけてしまった、と涙ながらに詫びるのだった。
作品データ
via www.geocities.jp
監督 山田洋次
脚本 山田洋次、朝間義隆
出演 渥美清、倍賞千恵子、下條正巳、前田吟(諏訪博)、太宰久雄(タコ社長)等
公開 1974年(昭和49年)
配給 松竹
時間 104分
脚本 山田洋次、朝間義隆
出演 渥美清、倍賞千恵子、下條正巳、前田吟(諏訪博)、太宰久雄(タコ社長)等
公開 1974年(昭和49年)
配給 松竹
時間 104分
今回のマドンナはこの人!
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プロフィール
父は俳優の十朱久雄。1958年、NHK「バス通り裏」に出演、映画は松竹の『惜春鳥』(59年)がデビュー作。日活アクションや青春映画でフレッシュな演技を見せ、野村芳太郎監督の『震える舌』(80年)でブルーリボン賞・主演女優賞に輝く。
2013年には旭日小綬章受章を受賞されました。
日本を代表する女優のお一人です。
日本を代表する女優のお一人です。
もう一人、この作品で登場した重要人物が!おいちゃんです!!
下條正巳は1974年の第14作『寅次郎子守唄』からおいちゃんデビュー。下條おいちゃんの印象について、山田監督はこう述べています。
山田監督「あのおいちゃんの役を、つまり、下町の団子屋さんだからちょっとおっちょこちょいで、軽薄なとこがあって、寅さんの伯父さんですからね、どっか共通するような部分もあったりなんかする。それで寅さんとはしょっちゅう喧嘩になる。
そういうキャラクターと、下條さんご自身のキャラクターをどう重ねていくか、そのおいちゃんのキャラクターを自分に惹きつける、あるいは自分自身をおいちゃんに持っていく、ずいぶんご苦労がおありになったと思うなあ。
でも、やはり独特のおいちゃん像をつくってくださったと僕は思っていますよ」
監督からの絶大な信頼を伺わせるインタビュー記事ですねっ
せっかくなんで初代と二代目の「おいちゃん」もご紹介します!
松村達雄や下条正巳も悪くはないが、おいちゃんは森川が適役であった。寅次郎が発するおかしみ、色気、洒脱さをがっぷり四つに組み止めて芝居をするのが森川である。銀行に勤めながら演劇を学んだ向上心、関西各地を転々としながらの舞台修行などが後年、大きく開花したと思う。
2代目おいちゃんの、松村おいちゃんはパチンコ好きで駄洒落好きで、喧嘩っぱやくて、
ちょっとスケベで、ちょっと軽薄で、涙もろくてチャキチャキでキップが良くて、
カッコ良くてハンサムで、そして、誰よりも寅思いで…。
あんな素敵なおいちゃんはいませんでした。
おいちゃん以外でも『軽妙洒脱』を絵に描いたような見事なセンスで、
柔らかな存在感を醸し出していました。
via images-dot.com
やっぱり逢っちゃいますよね!だってそれが寅さんですもの!!