藤子F作品では未来や文明の進んだ世界がよく登場します。そこではあまりに便利になった世界でおこる人間の退化についても度々描かれています。「みきおとミキオ」と同じくF先生作「21エモン」で登場した人間の退化を並べます。
頭を使わなくなる
なんでもコンピュータ任せの未来では自分で計算ができなくなります。子供だけで月へ行こうとした時、コンピュータが壊れ宇宙を彷徨います。ところが現代人のみきおには簡単に解ける問題で無事帰還。天才と騒がれます。
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力が弱くなる
自動で移動できる未来では人間は力が弱くなってしまいます。現代では弱いみきおでも未来では力持ち。決闘公園という、憎み合う者同士が殺人に発展する前に安全に闘ってストレスを発散させる場所でみきおは怪力を発揮します。
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「21エモン」
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みきおとミキオ (小学館コロコロ文庫 (ふ1-91)) | 藤子・F・不二雄 |本 | 通販 | Amazon
藤子・F・不二雄のみきおとミキオ (小学館コロコロ文庫)。
現代人と未来人の違いが出ている話でほぉーうまい話だなーと思いました。しかし便利な未来の世界も魅力的なはずなのに、ちょっと現代びいきなかんじ・・・かも、です。 ラストもとてもよかったです。
この方の作品を読んでいると、この方は預言者なのではないか?というくらいに未来をみていたかのような気がします。
誰もが憧れてしまう未来と現代を両方の生活。藤子・F・不二雄先生のど真ん中作品です。