ヒサルキって何?2ちゃんねるの怖い話
2022年4月12日 更新

ヒサルキって何?2ちゃんねるの怖い話

20世紀の終わりから始まり、大活躍した匿名掲示板の「2ちゃんねる」。事件や流行なども色々ありましたよね。そんな2ちゃんねるのオカルト版で2000年代初頭に「ヒサルキ」という得体のしれない話が流行ったことがあります。全く別の話なのに奇妙な共通点があると言われている「ヒサルキ」とは一体なんだったのでしょうか?今回はヒサルキについてまとめてみました。

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ヒサルキとは?

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ヒサルキとは一体なんだったのか?まずはヒサルキについてご紹介します!
ヒサルキとは、1つの話ではありません。
インターネットの掲示板に別々の場所、別々の時期に投稿された別々の話のことです。
不気味でいてなぜか関連性のある話が、別人によって書き込まれたため、ネットのオカルト好きな人達の間で様々な考察を呼んだのでした。
ヒサルキのほか、イサルキ、ヒサユキなど類似性のある名前で語られることもあります。
ヒサルキは動物に憑依する話や、憑依された動物が別の動物を殺すなど、似た特徴があるようでした。
それではヒサルキの代表的な話をいくつかご紹介しますね!

子供たちは知っている

夜の公園 - No: 23065553|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (2353914)

こちらは、2003年に投稿された話です。
お寺が経営するある保育園で、お墓を取り囲む柵に、虫やトカゲが刺さっているようになったそうです。
更にはモグラや猫までささっていたこともあり、大人の間では騒動になっていきました。
そしてある日、保育園で飼っていたウサギまでが刺さっているところが発見されたのです。
保育士さんは、たまたま早く登園していた園児に「何か見なかったか?」と尋ねると、園児は「ヒサルキだよ」と謎の回答をしたのでした。
そして可愛がっていたウサギが死んでしまったことも、「ヒサルキだから仕方ない」と諦めている様子なのも不可解です。
またその子だけではなく、他の園児も「ヒサルキ」を知っていたようですが、それまで保育園で「ヒサルキ」の話題が上ったことはなく、保護者も誰一人として「ヒサルキ」について子供から聞いたことはありませんでした。
そんな中ある1人の保育士さんが「ヒサルキという名前の絵を描いた園児がいた」と言い出します。
ただその園児は引っ越してしまっていて、既に保育園にはいませんでした。
またその引っ越し風景を見た保育士さんが言うには、その園児は車の中で座っていて両目に眼帯をしていたということです。
その後鶏が刺さったのを最後に、この騒動は収束しました。
この話にはオチはなく、そこで終わってしまっているので余計に気になりますよね。
大人は誰も知らず、子供たちだけが知っている「ヒサルキ」…。
なんとも謎で不気味な存在に感じます。

クラシマヒサユキ

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こちらは2011年に投稿されたエピソードです。
投稿された人が小学生の時に、飼っていた雌猫が家出をして帰ってきた時には妊娠していました。
子猫が産まれ投稿者さんとその弟は必死に飼い主を探し、同じ小学校の生徒に聞きまくっていたそうです。
6匹産まれた子猫を全部上げてしまうと、母猫が可哀そうなので1匹だけ残すことにしましたが、1匹、1匹と貰い手がついていきました。
そして家で飼う猫以外は、オスとメスが1匹ずつ残っていましたが、ある日突然迎えがきたのです。
5年生くらいの見知らぬ男の子が1人でやってきて「Aに貰ってこいと言われた」と言いました。
Aさんとは投稿者の同級生でしたので、おそらくAさんの弟さろうと思い子猫を渡したそうです。
子猫を見てもAさんの弟は嬉しそうにするでもなく、嫌な感じで箱に入れて連れて帰りました。
翌日、学校でAさんに会った投稿者は、子猫のことを聞いてみたところ、なぜか避けるような様子で適当な返事をしてどこかに行ってしまったのです。
それから話づらくなってしまい、何週間か経過していました。
そのころ通院のため、学校を抜けてお母さんと歩いていた投稿者はAさんと弟を見かけたので、「あれ学校どうしたんだろう?」と思ったそうです。
弟が先をどんどん歩いて、Aさんはその後をしょんぼりと歩いていましたが、弟が突然振り返ってAさんを殴りました。
すると投稿者の母親が「あなた何してるの?この子叩いて、Aちゃん学校どうしたの?」と問い詰めると、弟は「ババア、殺す」などの酷い捨て台詞を吐いて、逃げてしまったそうです。
泣いているAさんをそのままに出来ず、3人で喫茶店に入りました。
お母さんは「あの人誰なの?なんで一緒だったの?」と聞きましたが、Aさんは答えません。
投稿者が「あの子、Aさんの弟だよ」と言うと、「そんなわけない、あの人は大人の男の人だ」とお母さんは怒り出したそうです。

【無限蝋燭】六十六本目 クラシマヒサユキ【ゆっくり怪談】 - ニコニコ動画

「あの人弟だよね?猫取りにきたもんね?」とAさんに言いましたが、お母さんは「アンタの知っている人なの?説明しなさい」と更に怒ってしまいました。
Aさんはお母さんに「トイレに一緒に行って欲しい」と言い、泣いてばかりのAさんと一緒にお母さんは、トイレに付き添ったそうです。
随分長い間2人が帰ってこなくて、限界だと思いかけた時に2人は帰ってきました。
でも二人とも青い顔をしていて何も話さず、Aさんを家に置いてまた二人は出かけてしまったのです。
帰ってきたお母さんに話を聞くと「あの人は親戚だけど、おかしな人だから絶対関わってはダメ」と言いました。
「何年生?」と聞くと、「だから子供じゃないって言ってるでしょ!」と怒り出してしまったので、それ以上聞くことはできなかったそうです。
そんなことがあってすぐ、投稿者の玄関に猫の首が置かれていました。
あの男の子にあげた猫の首でしたが、奇妙なことに上げた時のままの大きさだったのです。
家にいる兄弟猫はもっと大きくなっていたそうです。
事件後投稿者の家では両親が話あったり、学校に相談したりとおかしな雰囲気になっていきました。
そんな中、弟が「ひさゆきと学校で話した」と言い出したのです。
本当は投稿者と弟が事故で死ぬはずだったので、助けるには何か大事な物を身代わりにしなければいけない、そこで子猫たちが身代わりとなったそうなのです。
そう話した弟は、ひさゆきが好きになったようでした。
その後、学校を休みがちだったAさんを見かけた投稿者は無理矢理話しかけたそうです。
「あの子は子供じゃないの?」というようなことを聞くと「ひさゆきは子供じゃない、私とも関係ない」とAさんは怒り出し、叩かれ突き飛ばされてケンカ別れみたいになってしまいました。
それからAさんに会うことはなかったそうです。
Aさんは引っ越したとか、精神病院に入っているとか、ひさゆきに連れて行かれたなど様々なうわさが立ちましたが、本当のところはわからずじまい。
投稿者はその後、この話は忘れていましたが、ネットでヒサルキの話題が出ていたのでこの不気味な「ひさゆき」のことを思い出したとのことです。
お母さんにAさんと何を話したのか聞いてみると、「ひさゆきはAさんの親戚ではなく、暴力をふるわれている」と話したそうです。
それでAさんの家庭に介入しようとしたり、学校に相談したけれど、なんら変えることは出来ないままAさん一家は引っ越してしまったということでした。
ひさゆきは投稿者には子供に見えていたけれど、お母さんからは異様に身長の低い大人に見えていたということです。
ひさゆきと遊んだ子供は他にもいて、半年くらい学校でブームになっていたそうです。
その人のフルネームは「クラシマヒサユキ」でした。
子供からは子供に見えるけれど、大人からは大人に見える。
そして子猫が殺されてしまったこと…。
やはり保育園の話と、類似点がありますね。
このクラシマヒサユキも、動物が被害にあってしまい、動物好きには辛い話ですね。

ヒサルキの正体

浴室の角に残る血の手形と足跡 - No: 22807802|写真素材なら「写真AC」無料(フリー)ダウンロードOK (2353923)

ヒサルキの正体はいったい何か?
いくつかの説がありました。
1つは妖怪説です。
名前の中にサルが含まれていることから、サルの妖怪ではないか?という考察もありました。
中国四国地方には「猿忌」という山に住む妖怪がいて、ネズミやウサギを食べているそうですが、人間の子供も襲うと言われている…と話している自称民俗学者もいたそうです。

【2ちゃんねる怖い話】2ch怖いスレ 娘が連れていかれそうになった話【2ch怖いスレ/2ch伝説/考察】

またヒサルキの正体について、こんな説もありました。
昭和10年に博物学者の佐藤清明氏が出版した妖怪辞典「現行全国妖怪辞典」の中で「病人に憑き無神経にさせる憑き物妖怪」として岡山県に伝わる「ヒーヒーザル」という妖怪が紹介されています。

ヒサルキに取り憑かれた動物は銃で撃たれても中々死なないとされています。それどころか痛がっている様子も全く見せないそうなので、痛覚などはないと推測できます。

ヒーヒーザルの無神経にさせる憑き物という特徴、また岡山県発祥という点と中国・四国が発祥との説など「ヒサルキ」と重なる部分が多数あります。このヒーヒーザルこそがヒサルキの原型なのかも知れません。
ヒーヒー猿という憑き物妖怪ということで、ヒサルキに近いですね。
そういえば、2000年頃「千里眼」という緑の猿にまつわる、怖い映画があったことを思い出しました。
猿はさすがは霊長類と呼ばれるだけあって、妖力に説得力がある気がします。

まとめ

今回は2ちゃんねるで流行った怖い話「ヒサルキ」についてご紹介しました。
子供や動物に関わる、時期や場所も別々なのになぜか関連性のある不気味な話のことです。
オチがなく、解決していないところも怖いですよね。
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