『リボンの騎士』(1967年) サファイア姫がリボンの騎士として戦う。「扮装・変装して戦う女の子」のキャラクターの元祖。
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当時はまだ若い女の子が悪者と戦うこと自体が過激な表現として捉えられていた時代である。 だから彼女たちは、少女性を隠すことで戦士になるのである。
この点で、キュートな衣装に身にまとう現在の美少女戦士モノとは方向性が大きく異なる。
黒髪の美少女「サファイア」
黒髪の美少女サファイア(サファイヤの版もあり)はシルバーランドの王室の正嫡の女子として生まれたが、 出生前に天使チンクが天上で起こした悪戯により男女両方の心を持って生まれた。 この国の掟では男性だけが王位継承権を持つため、自分の息子を王位に付けることを狙うジュラルミン大公を欺くために、 王とその側近により世間を欺き王子であることにして育てられる。 舞踏会では身分を隠すためにかつらを被り、亜麻色の髪の乙女となる。 事故により国王が崩御したことによりサファイアが王位を継承する式典の中で、ジュラルミン一派の謀略によって実は王子ではないことが暴露されてしまう。 罪人として母である太妃と共に棺桶塔に幽閉されたが、こっそりと隙を見て抜け出してはリボンの騎士に扮して国民に圧政を強いるジュラルミンと戦う。
以降、母国・シルバーランドを乗っ取ろうとするジュラルミン一派や「女としての心」を奪おうと狙う魔女(アニメ版の悪魔は男の心を狙う)を向こうにして戦うことになる。 しかし戦いの中で結局はシルバーランドを追われ、時に隣国にして敵対国でもあるゴールドランドに囚われることにもなった。
以降、母国・シルバーランドを乗っ取ろうとするジュラルミン一派や「女としての心」を奪おうと狙う魔女(アニメ版の悪魔は男の心を狙う)を向こうにして戦うことになる。 しかし戦いの中で結局はシルバーランドを追われ、時に隣国にして敵対国でもあるゴールドランドに囚われることにもなった。
【参考】特撮ドラマ『好き! すき!! 魔女先生』(1971年)において、アニメに20年先駆けて美少女戦士(アンドロ仮面)が登場している。
特撮ドラマ『好き! すき!! 魔女先生』(1971年)において、アニメに20年先駆けて美少女戦士(アンドロ仮面)が登場している。
『好き! すき!! 魔女先生』(すきすきまじょせんせい)は、1971年10月から1972年3月にかけて、TBS系列で毎週日曜18時から18時30分に放送された朝日放送(ABC)、東映制作のテレビドラマである。1968年に主婦と生活社の少女向け週刊誌「ティーンルック」で連載された石ノ森章太郎の少女向け劇画『千の目先生』(せんのめせんせい)を原作とする。
当時は変身ブームの真っただ中でもあり、このアンドロ仮面は特撮変身ヒロイン物のさきがけにして草分けとも云うべき存在である。
月ひかる/アンドロ仮面
月ひかる/アンドロ仮面
アンドロメダ星雲アルファ星の姫君。平和監視員として地球人が宇宙平和に害を及ぼさない生命体か調査しにやってきた。対象とされたのが東西学園の人間である。受け持ちの学級は5年D組。地球人の希望は子どもたちだと信じ、常に児童に寄り添った教育と生活指導を行う心優しき“お姉さん先生”。その教育方針は児童に好まれるが、行き過ぎて、子供のいたずらに一時加担したり学校の方針と対立したり、うっかり宇宙の常識を教えてしまうトラブルメーカーの一面もある。同時に籏野先生を典型的な地球人として観察対象にし、行動を共にするうちに自分でも気づかない淡い恋心を抱く。
大きな宝石の付いた指輪「ムーンライトリング」を左手の中指にはめており、「ムーンライトパワー」の掛け声でこれを活用する事により、様々な超能力が使える。しかし、エネルギーに限界があり、満月の夜に月に向かって指輪をかざし衛星軌道上にある母船からエネルギーを供給しなければならない。
アンドロメダ星雲アルファ星の姫君。平和監視員として地球人が宇宙平和に害を及ぼさない生命体か調査しにやってきた。対象とされたのが東西学園の人間である。受け持ちの学級は5年D組。地球人の希望は子どもたちだと信じ、常に児童に寄り添った教育と生活指導を行う心優しき“お姉さん先生”。その教育方針は児童に好まれるが、行き過ぎて、子供のいたずらに一時加担したり学校の方針と対立したり、うっかり宇宙の常識を教えてしまうトラブルメーカーの一面もある。同時に籏野先生を典型的な地球人として観察対象にし、行動を共にするうちに自分でも気づかない淡い恋心を抱く。
大きな宝石の付いた指輪「ムーンライトリング」を左手の中指にはめており、「ムーンライトパワー」の掛け声でこれを活用する事により、様々な超能力が使える。しかし、エネルギーに限界があり、満月の夜に月に向かって指輪をかざし衛星軌道上にある母船からエネルギーを供給しなければならない。
『キューティーハニー』(1973年) 「変身して戦う女の子」のキャラクターの元祖。
『キューティーハニー』(1973年) 「変身して戦う女の子」のキャラクターの元祖。
『キューティーハニー』は、1973年に永井豪とダイナミックプロによってメディアミックス企画としてリリースされた漫画とアニメの作品名。
主人公の如月ハニーは体内に「空中元素固定装置」を内蔵している少女の姿をしたアンドロイド。人間を大きく超える運動能力を持ち、装置によって自在に衣装、所持アイテムを変えられ、その衣装に応じた能力を発揮できる。
宝石や美術品を狙う犯罪組織パンサークローの刺客対キューティーハニーの戦いを、ハニーにメロメロである早見一家とハニーとの愉快なやりとりを交えて描く。
主人公の如月ハニーは体内に「空中元素固定装置」を内蔵している少女の姿をしたアンドロイド。人間を大きく超える運動能力を持ち、装置によって自在に衣装、所持アイテムを変えられ、その衣装に応じた能力を発揮できる。
宝石や美術品を狙う犯罪組織パンサークローの刺客対キューティーハニーの戦いを、ハニーにメロメロである早見一家とハニーとの愉快なやりとりを交えて描く。
『キューティーハニー』(1973年)オープニングテーマ - 「キューティーハニー」
オープニングテーマ - 「キューティーハニー」
作詞 - クロード・Q / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 小谷充 / 歌 - 前川陽子
作詞 - クロード・Q / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 小谷充 / 歌 - 前川陽子
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『ラ・セーヌの星』(1975年) 主人公が男性の衣装を着ることで戦場に立つ。男装するヒロイン。男装の騎士。
『ラ・セーヌの星』(ラ・セーヌのほし)は、1975年4月4日から同年12月26日までフジテレビ系列で放送されたテレビアニメ。制作はフジテレビ/ユニマックス/創映社(現・サンライズ)。全39話。
1789年に勃発したフランス革命の頃のパリを舞台とし、美少女剣士の活躍を描く。主人公はシテ島で花屋の娘として育った美しい少女シモーヌで、変装して「ラ・セーヌの星」を名乗り戦う。
シモーヌはオーストリア女帝マリア・テレジアの夫フランツ1世とオペラ座の歌姫を両親に持ち、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットの異母妹であるという設定である。
シモーヌはオーストリア女帝マリア・テレジアの夫フランツ1世とオペラ座の歌姫を両親に持ち、ルイ16世の王妃マリー・アントワネットの異母妹であるという設定である。
シモーヌ・ロラン
シモーヌ・ロラン
声 - 二木てるみ
本作の主人公。物語開始当時は15歳。仮面の剣士「ラ・セーヌの星」。
オーストリア女帝マリア・テレジアの夫ロートリンゲン公フランツ1世とオペラ座の歌姫との間に生を受けた。そのため、母親は違えどマリー・アントワネットの妹なのだが、それを知らされずにド・フォルジュ公爵に託された花屋のロラン夫妻の娘としてシテ島で育った。
変装して「ラ・セーヌの星」と名乗って剣をふるい、横暴な貴族と戦う。次第にロベールを愛するようになり、彼が「黒いチューリップ」」だと知った時、その胸に飛び込み2人は相思相愛の恋人になる。
他の民衆と同様にマリー王妃や貴族を憎んでいたため、出生の秘密を明かされてマリー王妃に姉と呼んで欲しいと懇願されても拒絶してロベールの説得も困難を極めたが、ルイ16世からフランス国王としてではなくマリーの夫として彼女を姉と呼んでやって欲しいと頼まれたこともあり姉と和解する。
王侯貴族と平民の力関係が逆転して国王と姉が処刑され、積み重なる恨みをなおも晴らそうとするケダモノに成り果てた民衆の手からマリー王妃の遺児マリー・テレーズとルイ・シャルルを救出し、ロベールと共に親代わりとなってフランスを去る。
声 - 二木てるみ
本作の主人公。物語開始当時は15歳。仮面の剣士「ラ・セーヌの星」。
オーストリア女帝マリア・テレジアの夫ロートリンゲン公フランツ1世とオペラ座の歌姫との間に生を受けた。そのため、母親は違えどマリー・アントワネットの妹なのだが、それを知らされずにド・フォルジュ公爵に託された花屋のロラン夫妻の娘としてシテ島で育った。
変装して「ラ・セーヌの星」と名乗って剣をふるい、横暴な貴族と戦う。次第にロベールを愛するようになり、彼が「黒いチューリップ」」だと知った時、その胸に飛び込み2人は相思相愛の恋人になる。
他の民衆と同様にマリー王妃や貴族を憎んでいたため、出生の秘密を明かされてマリー王妃に姉と呼んで欲しいと懇願されても拒絶してロベールの説得も困難を極めたが、ルイ16世からフランス国王としてではなくマリーの夫として彼女を姉と呼んでやって欲しいと頼まれたこともあり姉と和解する。
王侯貴族と平民の力関係が逆転して国王と姉が処刑され、積み重なる恨みをなおも晴らそうとするケダモノに成り果てた民衆の手からマリー王妃の遺児マリー・テレーズとルイ・シャルルを救出し、ロベールと共に親代わりとなってフランスを去る。
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少女漫画で一番ウケるの主人公の少女性を強調したものであることは今も昔も変わらない。
少女性を隠す必要があった「男装の騎士」ジャンルのこれらの作品は刺激的なものとして人気は出たが、メインストリームになることはできなかった。
仮面の剣士「ラ・セーヌの星」
花屋の看板娘であったシモーヌは、貴族ド・フォルジュ公爵の目にとまり、フェンシングの訓練を受け剣術を叩き込まれる。シモーヌはド・フォルジュ公爵から譲り受けた「正義の剣」を持ち、白馬を駆って「ラ・セーヌの星」として戦う。
『ベルサイユのばら』(1979年・日本テレビ系列) 主人公が男性の衣装を着ることで戦場に立つ。男装するヒロイン。男装の騎士。
『ベルサイユのばら』(1979年・日本テレビ系列) 主人公が男性の衣装を着ることで戦場に立つ。男装するヒロイン。男装の騎士。
1979年10月10日から1980年9月3日まで、日本テレビ系列で放送されたテレビアニメ。全40話+総集編。
原作に散見されたギャグタッチを排し、全編にわたり重厚なシリアスドラマとして構成されている。
フランス・イタリアでは『Lady Oscar』のタイトルで放映された。
2014年5月からは、アニメ専門チャンネルのアニマックスでデジタルリマスター版の放送を開始。同年9月にはBlu-rayボックスが発売されている。
2015年5月から、NHK BSプレミアムでデジタルリマスター版の放送を開始。
原作に散見されたギャグタッチを排し、全編にわたり重厚なシリアスドラマとして構成されている。
フランス・イタリアでは『Lady Oscar』のタイトルで放映された。
2014年5月からは、アニメ専門チャンネルのアニマックスでデジタルリマスター版の放送を開始。同年9月にはBlu-rayボックスが発売されている。
2015年5月から、NHK BSプレミアムでデジタルリマスター版の放送を開始。
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『ベルサイユのばら』(1979年・日本テレビ系列)オープニングテーマ - 『薔薇は美しく散る』 LADY OSCAR INTRO HD
オープニングテーマ - 『薔薇は美しく散る』
作詞 - 山上路夫 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 鈴木宏子
作詞 - 山上路夫 / 作曲・編曲 - 馬飼野康二 / 歌 - 鈴木宏子
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TVアニメ化にあたってストーリーが大幅に変更されており、続きものの原作とは異なり一話完結か前後編仕立てとなっている。
天使・チンクの悪戯で誕生した、男の心と女の心を持つサファイア王女(王子)をヒロイン(ヒーロー)にした作品。お姫様が「男装の麗人」となって悪人と戦うという、当時の少女漫画としては斬新な内容であった。
『リボンの騎士』の主人公・サファイア王女は生まれながらにして男と女の両方の心を持っているというキャラクターだ。
お姫様の衣装を着ている時は女の心で恋もするが、騎士の衣装へ着替えることで男の心に入れ替わり国を乱す悪党と戦うのである。
まさにこれは後のバトルヒロインたちの「変身」要素の原点と言えるだろう。