今なお有効な最高のデート・ミュージック、ボビー・コールドウェル
2016年8月19日 更新

今なお有効な最高のデート・ミュージック、ボビー・コールドウェル

バブル期、デートの際にはボビー・コールドウェルをかけておけば間違いはありませんでした。AORを嫌がる女性はほとんど皆無で、なかでもボビー・コールドウェルは鉄板でした。それから40年近い年月が過ぎてもその効果は依然衰えてはいないようです。恋人たちに恋の特効薬として最高のバックアップをしてくれる音楽がこれです。

3,588 view
シーサイド・センチメンタル

シーサイド・センチメンタル

1982年リリース

【収録曲】
1. オール・オブ・マイ・ラヴ
2. サニー・ヒルズ
3. ラヴィング・ユー
4. ワーズ
5. キャットウォーク
6. ジャマイカ・センチメンタル
7. ユー・ビロング・トゥ・ミー
8. キャリー・オン
82年発表の3rd。前作同様にボビー自身がヴォーカル、ギター、キーボード、ヴィブラホン、マリンバ、ベースなどを手掛けているが、ドラムスからは手を引き演奏面での充実を計ったようだ。ゲストに参加しているのはTOTO組のデヴィッド・ペイチ(k)、スティーヴ・ポーカロ(k)、スティーヴ・ルカサー(g)、ジェフ・ポーカロ(dr) らに加えてデヴィッド・ウィリアムス(g)、ジョージ・ペリー(b)、ジョー・ゴルド(dr)、マイク・フィッシャー(per)、そしてタワー・オブ・パワーのホーン隊などかなりの実力者かつ華のあるメンバーが揃えられており、聞く前からもその質の高さは想像が付くと思う。
オール・オブ・マイ・ラヴ

オール・オブ・マイ・ラヴ

Bobby Caldwell - All Of My Love (1982) Single

オール・オブ・マイ・ラヴ

August Moon

この時期ボビー・コールドウェルにとっては厳しいものでした。この4枚目のアルバムは米国では発売すらされていません。以後ボビー・コールドウェルは停滞期に入ってしまいます。
オーガスト・ムーン

オーガスト・ムーン

1984年リリース

【収録曲】
1. シェリー
2. シー・ラヴズ・マイ・カー
3. フロライン
4. シー・ダズ・イット・ベター
5. カヴァー・ガール
6. ローデッド・ガン
7. クラス・オブ69
8. セイング・グッドナイト
9. ワンス・ユー・ギヴ・イン
10. ネヴァー・ラヴド・ビフォー
ボビー・コールドウェルのアルバムのなかでは異色と言うことが出来るであろう、83年の作品。既にAORの旗手として、自分の世界と名声を手にした彼がそこに留まることなく、新しい世界を手探りしている。それまでのあくまでも聞き手を酔わせるような過剰なメロウさは影を潜め、意識的なリズム・セクションの強化とポリシンセを多用した構成、そこに張り上げるような高音域のヴォーカルを乗せて、力強いタッチで、愛の世界を歌い上げている。リズムセクションの練り上げは十分ではなく、未消化なところもあるものの、彼にとって初めての、そして最後かもしれない、「ロックアルバム」である。

Heart of Mine

80年代最後を飾るアルバムは、作曲家としてボズ・スキャッグスに提供した曲をタイトルにした起死回生の一枚となりました。
アメリカでは前作が発売されませんでしたから6年ぶりのアルバムとなります。
ハート・オブ・マイン

ハート・オブ・マイン

1988年リリース

【収録曲】
1. ハート・オブ・マイン
2. リアル・シング
3. ネクスト・タイム
4. オール・オア・ナッシング・アット・オール
5. セイング・イッツ・オーヴァー
6. イン・ザ・ネーム・オブ・ラヴ
7. イーヴン・ナウ
8. ファースト・タイム
9. ステイ・ウィズ・ミー
10. チャイナ
アルバムデザインそのままの雰囲気で良質なAORを展開、他のアーティストに提供した優れた楽曲をセルフカバーしている。全体に統一感があり最初から終わりまで高い水準をキープしているのはさすが。リズムは打ち込みなのだろうが、丁寧な配慮が感じられて違和感はない。マイケル、ランドウのギターも良い職人芸を聴かせてくれている。適度なロマン性と軽快さが今でも新鮮な傑作となっている。いまからAORを聴こうと思う方に特にお勧めだ。
「ステイ・ウィズ・ミー」は、ピーター・セテラに提供していた曲でセルフカバーになります。映画「竹取物語」の主題歌にもなっています。
ステイ・ウィズ・ミー

ステイ・ウィズ・ミー

Stay With Me

ステイ・ウィズ・ミー
そしてアルバムのタイトル・ナンバーである「ハート・オブ・マイン」。素晴らしい曲です。

Bobby Caldwell Heart of Mine

ハート・オブ・マイン
以上が80年代までのボビー・コールドウェルですが、今なお現役で素晴らしい楽曲を発表し続けています。

それでは最後に、1990年代にオンエアされたボビー・コールドウェルのイメージそのままのパーラメント(たばこ)のCMをご覧ください。

フィリップ・モリス『パーラメント』 CM 【ボビー・コールドウェル】 1989

39 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

レア音源を含むペニーこと当山ひとみのオールタイム・ベストが発売へ!シティポップ人気で再評価!!

レア音源を含むペニーこと当山ひとみのオールタイム・ベストが発売へ!シティポップ人気で再評価!!

初CD化のレア音源を含む、当山ひとみの2枚組ベスト盤が来年3月6日に発売決定!発売は日本コロムビア株式会社。
1973年にブーメランのヴォーカル&ドラマーとしてデビューした黒住憲五。その全キャリアから名曲を厳選した初のベスト盤をリリース!

1973年にブーメランのヴォーカル&ドラマーとしてデビューした黒住憲五。その全キャリアから名曲を厳選した初のベスト盤をリリース!

1973年にワーナー・パイオニアより「ブーメラン」のヴォーカル&ドラマーとしてデビューした黒住憲五。デビュー50周年という節目に、メロウなテイストとグルーヴをテーマにコンパイルしたベスト・セレクション盤が7月19日に発売されます。
わたせせいぞうの画業50年を記念した「COLORFUL わたせせいぞうミュージック・コレクション」を刊行

わたせせいぞうの画業50年を記念した「COLORFUL わたせせいぞうミュージック・コレクション」を刊行

株式会社玄光社は、漫画家・わたせせいぞう氏の最新作品集「COLORFUL わたせせいぞうミュージック・コレクション」を刊行。大丸京都店で開催されるわたせせいぞう展にて先行発売、京都にちなんだ連作シリーズ「京こよみ」の展示&複製原画セット販売も。
夏の終わりに聴きたい【オメガトライブ】の名曲「Super Chance」

夏の終わりに聴きたい【オメガトライブ】の名曲「Super Chance」

1986年にリリースされた【オメガトライブ】の「Super Chance」は、夏の終わりにピッタリな名曲です。オメガトライブの粋なサウンドに、カルロス・トシキの甘い歌声が絶妙にマッチしています。
つきねこ | 2,636 view
70年代後半から80年代にかけて、恋人たちのBGMだった最高のデート・ミュージック「AOR」

70年代後半から80年代にかけて、恋人たちのBGMだった最高のデート・ミュージック「AOR」

恋人たちにはムード作りが重要ですよね。70年代後半から80年代にかけての恋人たちは、皆デートのお供としてAORのお世話になったものです。代表的なミュージシャンは、ボズ・スキャッグスやJ.D.サウザー、ボビー・コールドウェルにクリストファー・クロスなどなど数え上げるときりがありませんが、今回はそれほどメジャーではないものの、彼らに負けない最高のAORの名曲をご紹介します。
obladioblada | 2,023 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト