今なお有効な最高のデート・ミュージック、ボビー・コールドウェル
2016年8月19日 更新

今なお有効な最高のデート・ミュージック、ボビー・コールドウェル

バブル期、デートの際にはボビー・コールドウェルをかけておけば間違いはありませんでした。AORを嫌がる女性はほとんど皆無で、なかでもボビー・コールドウェルは鉄板でした。それから40年近い年月が過ぎてもその効果は依然衰えてはいないようです。恋人たちに恋の特効薬として最高のバックアップをしてくれる音楽がこれです。

3,559 view

Bobby Caldwell

Bobby Caldwell

Bobby Caldwell

ボビー・コールドウェル(Bobby Caldwell )は、1951年8月15日 は、ニューヨーク・マンハッタンに生まれています。
1970年代後半から1980年代にかけて流行したAORを代表するシンガーで、そのスタイルはR&B色を強く打ち出したものとなっています。

バブル当時、デートの際に聴く音楽の筆頭だったボビー・コールドウェル。恋人たちの音楽ともAORの帝王とも言われ、クリストファー・クロスやボズ・スキャッグスなどと並んで聴かれていました。
そして、女、子供にだけ聴かせておくには惜しいというほどボビー・コールドウェルの音楽は素晴らしい完成度を備えていました。

しかし、ボビー・コールドウェルは日本では非常に人気が高かったものの、アメリカでは所属していたレコード会社が倒産したこともありプロモーションが上手くできず、これだけ素晴らしい楽曲を作成しているにもかかわらず、アメリカではあまり注目されなかったというちょっと変わった存在です。

ここでは、70年代の後半から80年代までのボビー・コールドウェルを追ってみましょう。

What You Won't Do for Love

内容充実のファースト・アルバムです。ボビー・コールドウェルの代表作と言っても良いでしょう。
イヴニング・スキャンダル

イヴニング・スキャンダル

1978年リリース

【収録曲】
1. スペシャル・トゥ・ミー
2. マイ・フレイム
3. ラヴ・ウォント・ウエイト
4. キャント・セイ・グッドバイ
5. カム・トゥ・ミー
6. 風のシルエット
7. カリンバ・ソング
8. テイク・ミー・バック・トゥ・ゼン
9. ダウン・フォー・ザ・サード・タイム
デビュー作には名盤が多いのですが、このBobby Caldwellのデビュー作も名盤です。
「AORと言えば、Bobby Caldwell。Bobby Caldwellと言えば、1st。」という人も、多いと思います。

「Popなメロディライン & ソウルを思わせるボーカル」は、とてもなじみやすいですし、「サウンド・演奏」は、オシャレで都会的。
「分かりやすくて、上質・オシャレ」なので、日本人好みのAORアーティストです。
特に、哀愁感の漂う曲は、かなり日本人のツボを押さえていると思います。  

16ビートに乗ってメロディが滑らかに流れてくる、(1) "Special to Me"、(3) "Love won't Wait"
メロウで心地よいスローな曲(2) "My Flame"、ノスタルジックで哀愁を誘うバラード(5) "Come to Me"
ラジオなどで聴いたことがある人も多いであろう(6) "What You won't Do for Love"。。。などなど、名曲揃いです
風のシルエット

風のシルエット

Bobby Caldwell What You Won't Do for Love

風のシルエット
「風のシルエット」。ボビー・コールドウェルといえば、やはりこの曲になるのでしょうね。都会的で大人のムードですね。デート・ミュージックとしてピッタリです。

そして、ファースト・アルバムからはもう一曲。

Bobby Caldwell - Come To Me

カム・トゥ・ミー
「カム・トゥ・ミー」。これも良い曲ですね。
やはりこのアルバムは完成度が高く楽曲も粒揃いの名盤です。

それにしても、このアルバムの邦題が素晴らしいです。付けも付けたり、もうぴったりですね。

Cat in the Hat

セカンド・アルバムですが、これまた前作同様になんとも上手い邦題を付けたものです。
ロマンティック・キャット

ロマンティック・キャット

1980年リリース

【収録曲】
1. センチメンタル・サンダウン
2. ロング・オア・ライト
3. トゥ・ノウ・ホワット・ユーヴ・ガット
4. カリビアン・プロミス
5. イッツ・オーヴァー
6. オープン・ユア・アイズ
7. マザー・オブ・クリエイション
8. ドント・ウォント・トゥ・ルーズ・ユア・ラヴ
80年発表の2nd。ブルース・マラメント(k)、ジョージ・ペリー(b)、ジョン・パウラス(b)、ハラルド・セーイ(dr)、アンディ・ニューマーク(dr)、ジョー・ガルド(dr)、エド・グリーン(dr) 他、多数の管楽器奏者をゲストに迎えているが、その管楽器以外のギターや鍵盤、ヴィブラホンを含む大半の楽器とヴォーカルを自身で手掛けた作品。

出来る限りの小編成でシンプルなアレンジで挑んだスティーリー・ダン、もしくはポップよりのジノ・ヴァネリといった感じの作品で、実際にそういった意図があったかは別としてその名称が登場する程度の高いクオリティを持っている。無駄を削ぎ落としつつも演奏に不足感が感じられないのはアレンジが優れている証拠でもあるのだが、個々の演奏がしっかりと聞き取れつつトータルとしてのまとまりの良さは特筆もの。楽曲もどれもハイ・クオリティで他の追従は許さないと思う。
センチメンタル・サンダウン

センチメンタル・サンダウン

Bobby Caldwell - Coming Down From Love

センチメンタル・サンダウン

Carry On

ファースト・アルバムを意識したアルバム・ジャケットに目を奪われます。ファースト・アルバムの成功を受けてのものでしょうが、残念ながらデザイン的にはファースト・アルバムの方が良くできていると思います。以降この路線が続きます。
内容の方は、これぞボビー・コールドウェル。AORの王道をいくサウンドで申し分ありません。
39 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

レア音源を含むペニーこと当山ひとみのオールタイム・ベストが発売へ!シティポップ人気で再評価!!

レア音源を含むペニーこと当山ひとみのオールタイム・ベストが発売へ!シティポップ人気で再評価!!

初CD化のレア音源を含む、当山ひとみの2枚組ベスト盤が来年3月6日に発売決定!発売は日本コロムビア株式会社。
1973年にブーメランのヴォーカル&ドラマーとしてデビューした黒住憲五。その全キャリアから名曲を厳選した初のベスト盤をリリース!

1973年にブーメランのヴォーカル&ドラマーとしてデビューした黒住憲五。その全キャリアから名曲を厳選した初のベスト盤をリリース!

1973年にワーナー・パイオニアより「ブーメラン」のヴォーカル&ドラマーとしてデビューした黒住憲五。デビュー50周年という節目に、メロウなテイストとグルーヴをテーマにコンパイルしたベスト・セレクション盤が7月19日に発売されます。
わたせせいぞうの画業50年を記念した「COLORFUL わたせせいぞうミュージック・コレクション」を刊行

わたせせいぞうの画業50年を記念した「COLORFUL わたせせいぞうミュージック・コレクション」を刊行

株式会社玄光社は、漫画家・わたせせいぞう氏の最新作品集「COLORFUL わたせせいぞうミュージック・コレクション」を刊行。大丸京都店で開催されるわたせせいぞう展にて先行発売、京都にちなんだ連作シリーズ「京こよみ」の展示&複製原画セット販売も。
夏の終わりに聴きたい【オメガトライブ】の名曲「Super Chance」

夏の終わりに聴きたい【オメガトライブ】の名曲「Super Chance」

1986年にリリースされた【オメガトライブ】の「Super Chance」は、夏の終わりにピッタリな名曲です。オメガトライブの粋なサウンドに、カルロス・トシキの甘い歌声が絶妙にマッチしています。
つきねこ | 2,574 view
70年代後半から80年代にかけて、恋人たちのBGMだった最高のデート・ミュージック「AOR」

70年代後半から80年代にかけて、恋人たちのBGMだった最高のデート・ミュージック「AOR」

恋人たちにはムード作りが重要ですよね。70年代後半から80年代にかけての恋人たちは、皆デートのお供としてAORのお世話になったものです。代表的なミュージシャンは、ボズ・スキャッグスやJ.D.サウザー、ボビー・コールドウェルにクリストファー・クロスなどなど数え上げるときりがありませんが、今回はそれほどメジャーではないものの、彼らに負けない最高のAORの名曲をご紹介します。
obladioblada | 1,979 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト